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料理に究極なし!オーナー編

料理に究極なし、お袋の味が一番

お袋さんの作った料理以外で
今まで食べたもので何が一番美味しかったか
よく聞く質問ですが

もうすでに
お袋さんの料理が一番と言ってるようなもので

子供の頃から食べているもの
故郷の味が
人は一番美味しいと
誰も感じてるように思います

子供の頃食べたものが一番
お袋の味が一番

食の世界ではそれを言ったらおしまい

という塩梅ですが
結局は食とはそこから始まりそこに帰るのかもしれません。

 『味に「究極」はなし』

コレは辻調理師専門学校の創始者、辻静雄さんの言葉を集めた本
『料理に究極なし』にある言葉。

この本は、料理だけでなく、味について
著者の偽らざる食に関する想いが感じられる書

タイトルの料理に究極なしとは

味覚は主観的なものでありそれぞれのシチュエーションが違うので
一概にコレが一番美味しいなどと言えない

やはり美食の第一人者もそのようなことを言っています。

それにしても

辻静雄さんは美食を追い求め
高カロリーな食事のため肝臓を患ったと言います。
毎日毎日、手の込んだ美食を食べるのも
いい加減飽きてきそうなものですが
その後も10年間も
グルメなものを食べ続けそして亡くなったんだそうです

まさに死をかけた
美食を追い求める苦行

それが辻静雄さんの人生をかけた“食”という事

“「知らないということは幸福なんですよ。情報を与えられるということが人間の不幸の始まりなんです。」"

辻静雄さんはいいます

どれだけ美味しいものを食べたのだろうかとさえ思える記述ですが

晩年辻静雄さんは「銀シャリと梅干」が食べたいと言ったそうです。

美味しいものを追い求めて行くと
やはり、
素朴なものに戻ってくるのかもしれません 

辻静雄さんの書かれた記述で印象に残ったものに
次のような文章があります。

〇まず、良き仲間、グッド・カンパニー。つまり、一緒にいて楽しい人たちと食事を共にすること。一緒にいて楽しい人というのは、ざっくばらんに話ができて、なおかつその人を尊敬して、その人が、こちらにないものを持っている。二時間、三時間共にしている間、言葉の端々に、一言でも「聞いてよかったな」と思わせてくれることばがこぼれてくる人。そんな人を相手に食事を共にすることほど人生最高の楽しみはないでしょうか

まさにそう思います。
一人でいくら美味しいもの食べても味気無いし寂しいですよね。

最近、コロナで思うことですが
食べものは食べますが
本当にゆっくりと一緒にいて楽しい人たちと食事する
そんな機会が貴重になってて
早くそんな日が来れば良いと思います。

わやわやの壁にアーティストのGOMAさんに絵を描いていただきました。

この絵のようにわいわい、わやわやとした

そんなお店、場所を提供する様に取り組んでいきたい

そう思います。

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