見出し画像

道南道の駅完全制覇の旅 #1

北海道の道の駅は127ヶ所。
その全てを自転車で回り、道の駅ピンズを集める旅。
今回の旅で、道南の道の駅が完全制覇となったので、記録しておきたい。

道南に一番最初に自転車で行ったのは2年前。
その時は、札幌を出発し八雲で一泊、砂原、鹿部、茅部、恵山から海岸沿いに進み函館へ。
グラベルハントの皆さんに汐首山へアテンドしてもらい、函館で3日ほど過ごした。

汐首山からの景色

函館を出て、木古内、知内、松前、上ノ国、江差の道の駅を回ったところで、乙部が通行止めしていることに気付く。迂回すれば行けたが、その頃はオロロン〜オホーツク〜北大西洋シーサイドラインと、全道の海岸線を回ってきた後だったため、海沿いに飽き飽きしていた。そのため、乙部〜せたなは先送りして江差から内陸に入って厚沢部を通り、札幌へと戻った。

そして、昨年7月の夜逃げライド。
CHILLNOWA閉店前に着くよう逆算して、深夜2:30に札幌を出発。16時間かけて函館に辿り着いた。
この時に七飯の道の駅をゲットした。

札幌→函館260km走破直後

そして、今回。
残すところ2つとなった道南の道の駅を制覇するべく、特急北斗4号で函館へ向かった。

4/27 6:00
今回はJR輪行で函館入り。
函館行きの深夜バスが運休中なので復活を願う。
電車は自転車とは違った景色なので、割りとしっかり外を眺める派。
しかし、東室蘭で寝落ち。森町で起きると、雲ひとつない晴天。駒ヶ岳が過去イチくっきり見える。
やっぱり道南の方が緑が早い。
大沼きれい〜って眺めてたけど、確認したら小沼だった。
仁山駅の桜が綺麗だった。ああいうローカル駅もすき。田舎育ちだし。

4/27 11:00
函館に到着。JR輪行は全ての荷物を抱えたまま改札を潜るのがしんどい。
故にバスがあるならバスにすることが多い。
自転車+パニア2つで身体が千切れそうになりながら函館駅のホームをよちよち歩く。
改札の人混みで不審な目で見られながらも、いつもの場所でホイール装着。
珍しく駅前で記念撮影。
何回も来てるのに駅前でちゃんと撮ったの初めてかも。

今日もかわいい

そのままCHILLNOWAへ。
よこちんさんはお休みで、ようへいさんが出迎えてくれた。
今回の旅の話、札幌のみんなの話、函館のみんなの話、サミットの話…いつのまにか共通の話題がたくさんで話が尽きることはない。

「輪行ももう慣れっこでしょ?」
「余裕ですね(ドヤ)」
なんて会話をしながら、さっきホイールを装着したばかりのSOMAを眺めるようへいさん。
「ちゃんとセンターとれてるね」
「えへへ〜〜」
いつもはリアホイールの装着でちょっと手こずるのだが、今日は一発で出来たのだ。
得意気にしてると、ようへいさんが

「フロントめっちゃズレてるでしょ」

ほんまや。リア完璧過ぎて油断して気付かなかった。
ようへいさんに直してもらいつつ、ブレーキの構造も教えてもらう。
ブレーキはいつも力づくで直してたけど、そうじゃないやり方を教わったので今度試してみたい。
自分の自転車のこと、もっと知らないと。

また靴下買っちゃった

そうこうしていると、タクシー、いや、だいきさんとゆーまさんが合流。
すっかりいつものメンバー感。
行くところはもちろん西園。ここに来ないと函館に来たことにならない(?)
初めてネギラー(塩)にしたけど、個人的には塩の方が好みだった。
今回も餃子にはありつけなかった。
でも、年長者が奢ってくれた。

とにかく美味い


4/27 13:00
CHILLNOWAを出発し、日本海へ向かう。
海岸線沿いは2年前に通ったので、今回は中山峠越えを狙う。
地理に詳しい方なら、もう気付いたと思う。
だったら、函館まで行かないで新函館北斗駅で降りた方が一時間くらい巻けるじゃないかと。
そんなことは分かってる。でも、なにもピンズをゲットすることだけが目的ではないのだ。
会いたい人に会って、行きたいところに行く。旅は自由だ。
自分ルールはあるけど、苦しむためのものではない。
あと、CHILLNOWと西園はセット、函館方面に来てこの2つに行かないなんて、現状では考えられない。

道中見つけた気になるお店

予報の時点で気付いていたが、この日は爆裂向かい風。
過去イチと言っていいほどの猛烈な強風が前方から襲ってくる。
峠に差し掛かるところまでで、すでに一時間押し。
大した勾配じゃないのに向かい風のせいで全然進まない。
でもこがなきゃもっと進まない。
こんな向かい風なことあったっけ?
いかにこの2年、天候に恵まれていたかを実感する。

青看オタク

4/27 16:30
中山峠頂上。
目的地まであと30kmほど。
いつもなら「もうすぐじゃん!」だけど、向かい風のせいで倍くらいに感じる。
ちょっと休もうかと思ったが、できれば海の近くで夕陽を見たかったのと、明るいうちに行きたい場所があったので、止まらない。

このトンネル路肩穴ボコでめちゃ危ない

4/27 17:30
厚沢部の街にでる。
2年前は道の駅に行っただけだったので気付かなかったが、良い雰囲気の街だ。
次はゆっくりキャンプしに来る。

このお店も気になる

4/27 18:00
厚沢部から海岸までが長い。意外と長い。日没ダッシュ。
沈む夕陽と風車を眺めながら一直線に走る。

日本海の夕陽は美しい

4/27 18:50
シラフラ海岸に到着。ギリギリ日没前。
猛ダッシュだったのでこのままここで寝てしまおうかと思ったが、今日の目的地はもうすぐそこだったので、再出発。
ここらへんから先は、2年前に先送りした道。

次は浜に降りてみたい
沈んだ直後の色も好き

4/27 19:10
乙部の街に到着。
日帰り温泉があったので、とりあえず入る。
露天もサウナも付いて400円!
サウナ内は地方特有の客層ではあったが、素敵な施設だった。
温泉のフロントで教えてもらったお店に向かう。

たぶん水風呂16度
風呂上がりはやっぱりコレ

4/27 21:00
イタリアンか居酒屋か。もちろん居酒屋。
「四季彩岬」でしょうが焼き定食をオーダー。

夜も定食やってるのありがたい

ご主人曰く、「あと5分でラストオーダーだった」らしい。ギリギリセーフ。
定番質問「どこに泊まるの?」を投げかけられる。
元和台の道の駅の裏が緑地で東屋もあるため、そこで野宿することを伝える。
「迂回路に熊出るよ!」と、ご主人。
ここでようやく、まだ通行止めなことを知る。
相変わらず、よく調べもせずに旅に出ている。
どうせ元和台まで5km程度だし、ご主人の忠告を素直に聞き入れ、今日は安全策を取って乙部の街で一泊することにする。公園もいっぱいあるし、どこかで寝れるだろう。
一応野宿できそうな場所をご主人に聞いてみる。
「だったら町民会館の裏がいいよ!」
まさかの公園以外の回答。こういう地元民ならではのアドバイスは本当にありがたい。

お会計を済ませ、そのままお店の向かいの町民会館の裏へ。
鯉のぼりが靡いている。
ちょっとした遊具とふかふかの芝生。
コンクリートの部分もあって自転車を停めやすい。
天気が良くて、星がよく見える。
湿気もそんなにないし、なんかテント張らなくても寝られそうだ。
グランドシートを敷いて、シュラフに潜る。
おろしたてのシュラフ。いい感じだ。
このメーカーを教えてくれたアサヒカワライドの杉浦さんに感謝。
冷たい風が顔を撫でる。頭までシュラフを被る。
猛烈向かい風の中の爆走が効いており、すぐに寝落ち。

今回の旅で野宿を覚えた。
かねてより、深夜チェックイン、早朝チェックアウトの素泊まりに5000円とか払うのがアホらしいと思っていたので、いつかたどり着く答えだったのだろう。

これを機に、Googleマップに「野宿できそう」リストを作成したのは言うまでもない。

#2へつづく

函館→乙部

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?