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#神話論理
境界面を通り抜ける針と心の深層 -レヴィ=ストロースの『神話論理』を深層意味論で読む(74_『神話論理3 食卓作法の起源』-25,M445 色とりどりのヤマアラシ)
クロード・レヴィ=ストロース氏の『神話論理』を”創造的”に濫読する試みの第74回目です。『神話論理3 食卓作法の起源』の第四部「お手本のような少女たち」の「IIヤマアラシの教え」を読みます。 これまでの記事は下記からまとめて読むことができます。 これまでの記事を読まなくても、今回だけでもお楽しみ(?)いただけます。 はじめにレヴィ=ストロース氏の「神話の論理」を、空海が『吽字義』に記しているような二重の四項関係(八項関係)のマンダラ状のものとして、いや、マンダラ状のパタ
ユング、マンダラ、共時性:ユングの論文「共時性:非因果的連関の原理」を読むーーユングとパウリの共著 『自然現象と心の構造』より
深層心理学で知られるカール・グスタフ・ユングと、「パウリの排他律」で知られる物理学者ヴォルフガング・パウリとの共著『自然現象と心の構造』を読む。 パウリの手による論文「元型的観念がケプラーの科学理論に与えた影響」については下記の記事で論じたので、今回はユングの手による「共時性:非因果的連関の原理」を読んでみよう。 「偶然」の世界・・偶然?必然?「共時性:非因果的連関の原理」の冒頭、ユングは次のように書いている。 因果的なつながりを説明することができないが、しかし、たしか
マンダラを観想すること、神話を聞くことは、心の底を同じ構造へと励起する -レヴィ=ストロースの『神話論理』を深層意味論で読む(71_『神話論理3 食卓作法の起源』-22)
クロード・レヴィ=ストロース氏の『神話論理』を”創造的”に濫読する試みの第71回目です。『神話論理3 食卓作法の起源』の第四部「お手本のような少女たち」から「ヤマアラシの教え」にかけてを読みます。 今回は、マンダラを観想することと、神話の語りを聞くことは、心の底の底において同じようなゆらぎ・振動を生むのではないか、という話です。 これまでの記事は下記からまとめて読むことができます。 これまでの記事を読まなくても、今回だけでもお楽しみ(?)いただけます * * レヴィ
W・パウリ「元型的観念がケプラーの科学理論に与えた影響」における四数性と、思考の根源を思考すること ーーユングとパウリの共著 『自然現象と心の構造』より
深層心理学で知られるカール・グスタフ・ユングと、「パウリの排他律」で知られる物理学者ヴォルフガング・パウリとの共著『自然現象と心の構造』という本がある。 この本の終盤、「付録III」、236ページに次のような図が掲載されている(図3 スコトゥス・エリウゲナの『自然の分類について』において考えられた四元性)。 ここでは、 1: 造る(能動)/造られる(受動) 2: する/しない この二つの二項対立を組み合わせて、 β1「造ることを ー する」もの (造るもの) β2
"ある"ように"なる"ような・・/「月」と「カエル」が二つの結婚を捩って分離しながら結合する -レヴィ=ストロースの『神話論理』を深層意味論で読む(69_『神話論理3 食卓作法の起源』-20)
クロード・レヴィ=ストロース氏の『神話論理』を”創造的”に濫読する試みの第69回目です。『神話論理3 食卓作法の起源』の第四部「お手本のような少女たち」を引き続き読みます。 これまでの記事は下記からまとめて読むことができます。 これまでの記事を読まなくても、今回だけでもお楽しみ(?)いただけます。 前回の記事に引き続き、神話的な「結婚」の話である。 結婚とは?結婚といえば、それ自体として単独で自立独立した女性と、これまたそれ自体として独立自存する男性とが、たまたま何か
【*】"ある"ように"なる" 神話の論理と近代の論理、論理を息づかせるコミュニケーションの問題 -レヴィ=ストロースの『神話論理』を深層意味論で読む(68_『神話論理3 食卓作法の起源』-19)
(本記事は無料で最後まで立ち読みできます) クロード・レヴィ=ストロース氏の『神話論理』を”創造的”に濫読する試みの第68回目です。『神話論理3 食卓作法の起源』の第四部「お手本のような少女たち」を読みます。これまでの記事は下記からまとめて読むことができます。 これまでの記事を読まなくても、今回だけでもお楽しみ(?)いただけます。 いま、目の前にボールペンがひとつ”ある”。 窓から空を見上げれば、大きな雲が”ある”。 もうすぐ雨が降るでしょう、という情報が”ある”。
【*】神話論理は表層四項、深層四項の八項関係で世界の起源を分節する -レヴィ=ストロースの『神話論理』を深層意味論で読む(67_『神話論理3 食卓作法の起源』-18)
クロード・レヴィ=ストロース氏の『神話論理』を”創造的”に濫読する試みの第67回目です。『神話論理3 食卓作法の起源』の第三部「カヌーに乗った月と太陽の旅」の最後のところを読みます。 これまでの記事は下記からまとめて読むことができます。 これまでの記事を読まなくても、今回だけでもお楽しみ(?)いただけます。 レヴィ=ストロース氏は『神話論理』で神話を分析する目的について次のように書いている。 神話は「経験的区別」を「概念の道具」として「抽象的観念」を抽出する。 これ
亀のはなし / 二項対立を分節する脈動たちを多様に変調しながら重ね合わせると、世界の現れ方が自在になる -レヴィ=ストロースの『神話論理』を深層意味論で読む(66_『神話論理3 食卓作法の起源』-17)
クロード・レヴィ=ストロース氏の『神話論理』を”創造的”に濫読する試みの第66回目です。『神話論理3 食卓作法の起源』の第三部「カヌーに乗った月と太陽の旅」の最後のところを読みます。 これまでの記事は下記からまとめて読むことができます。 これまでの記事を読まなくても、今回だけでもお楽しみ(?)いただけます。 「ふたつの虹」『神話論理3 食卓作法の起源』p.188に掲載された神話M417を見てみよう。「ふたつの虹」という神話である。 まずはどういう話か、様子を見てみよう
【*】深層の「心」をチューニングして、コトバ(意味)のはじまりと共鳴する -レヴィ=ストロースの『神話論理』を深層意味論で読む(64_『神話論理3 食卓作法の起源』-15)
(本記事は無料で最後まで立ち読みできます) クロード・レヴィ=ストロース氏の『神話論理』を”創造的”に濫読する試みの第64回目です。『神話論理3 食卓作法の起源』の第三部「カヌーに乗った月と太陽の旅」を読みます。 これまでの記事は下記からまとめて読むことができます。 これまでの記事を読まなくても、今回だけでもお楽しみ(?)いただけます。 この一連の試みは、レヴィ=ストロース氏による『神話論理』を、レヴィ=ストロース氏がはっきりと明示して書かれていないことまで好き勝手に
太陽のカヌーにのる -レヴィ=ストロースの『神話論理』を深層意味論で読む(63_『神話論理3 食卓作法の起源』-14,M405 太陽のカヌー)
クロード・レヴィ=ストロース氏の『神話論理』を”創造的”に濫読する試みの第63回目です。今回から『神話論理3 食卓作法の起源』の第三部「カヌーに乗った月と太陽の旅」を読みます。 * ここしばらく中沢新一氏の『精神の考古学』を取り上げてきましたが、『神話論理』の方も黙々と読んでいるのであります。 『神話論理』を読む。これまでの記事は下記にてまとめて読むことができますが、これまでの記事を読まなくても、今回だけでもお楽しみ(?)いただけます。 神話論理ー経験的区別を概念の道
鶴の恩返し?!「神話」から神話の外へ -レヴィ=ストロースの『神話論理』を深層意味論で読む(62_『神話論理3 食卓作法の起源』-13)
クロード・レヴィ=ストロース氏の『神話論理』を”創造的”に濫読する試みの第62回目です。これまでの記事はこちら↓でまとめて読むことができます。 これまでの記事を読まなくても、今回だけでもお楽しみ(?)いただけます。 鶴の恩返しの八項関係一年生になったばかりの下の子が、学校で「鶴の恩返し」のお話しを聞いてきたという。 そして次のように尋ねてきた。 ん? わたしに聞くと、ちょっと、話、長くなるよ? どうして見ちゃいけないというのか? どうして見られたら逃げるのか? こ