わたくしコミュニケーションを専門とする博士(学術)の筆者が”複数の他者のあいだのコミュニケーションを記述すること”という切り口から文化人類学の文献を読んで行きます。
わたしは文…
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2023年8月の記事一覧
「笑い声」から「籠」へ、一方だけを選ばない叡智 -レヴィ=ストロースの『神話論理』を深層意味論で読む(36_『神話論理2 蜜から灰へ』-10)
二項対立は予めあるものであり、予めないものである。 分けることと分けないこととを分けることなく。 分けることと分けないこととを分けないこともなく。 「分ける」と言うから「分けない」ということが出てくる。 「分けない」と言うから「分ける」ということが出てくる。 そして「出てくる」というから、内/外の区別ができる。 クロード・レヴィ=ストロース氏の『神話論理』を”創造的”に濫読する試みの第36回目です。いまは第二巻を読んでいるところです。 これまでの記事はこちら↓でまと
「カエルの息子はジャガーであった」 ?!/ことばの環を閉じる -レヴィ=ストロースの『神話論理』を深層意味論で読む(35_『神話論理2 蜜から灰へ』-9)
クロード・レヴィ=ストロース氏の『神話論理』を意味分節理論の観点から”創造的”に濫読する試みの第35回目です。 これまでの記事はこちら↓でまとめて読むことができます。 これまでの記事を読まなくても、今回だけでもお楽しみ(?)いただけます。 この一連の記事では、レヴィ=ストロース氏の神話論理を”創造的に誤読”しながら次のようなことを考えている。則ち、神話的思考(野生の思考)とは、Δ1とΔ2の対立と、Δ3とΔ4の対立という二つの対立が”異なるが同じ”ものとして結合すると言う