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井筒俊彦氏の深層意味論の世界

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井筒俊彦氏の著書に関するnoteを集めました。
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記事一覧

AI、曼荼羅、深層学習。神話論理と言語の未来 -人間もしくはAIが「言葉の意味を理解す…

チャットAIの知性と、人類の知性ChatGPTの登場をきっかけに対話型の文章生成AIが注目を集めて…

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意味分節理論とは(7) 意味分節理論で読む「やきもち焼き」とアーレントの<超意味>…

クロード・レヴィ=ストロース氏の著書『やきもち焼きの土器つくり』の序文の一節に次のよう…

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意味分節理論とは(6) 発生しつつある意味分節システムとしての「構造」 -レヴィ=ス…

◇ 『意識と本質』は井筒俊彦氏の主著の一つとも目される一冊である。 文庫本で約400ページ…

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縁起、レンマ、事事無礙で、表層と深層の意識の中間地帯を浮かび上がらせる -井筒俊彦…

引き続き、井筒俊彦氏の「事事無礙・理理無礙」を読む。 (前回の記事はこちら↓ですが、前回…

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動いているのに止まっているように見せる技術 -井筒俊彦「事事無礙・理理無礙」を読む…

井筒俊彦氏の「事事無礙・理理無礙」を引き続き読む。 (前回の記事はこちら↓ですが、前回を…

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「意味」を仮設しつつ、未完成のままに -意味分節を生きる

奥野克己氏と清水高志氏の共著、『今日のアニミズム』を読んでいる。 『今日のアニミズム』は…

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意味分節理論とドーナツの穴 -井筒俊彦「事事無礙・理理無礙」を読む(3)

『ドーナツの穴だけ残して食べる方法』という本がある。 残したり残さなかったり、残”せ”たり残”せ”なかったりするためには、まず「穴」があるということ、存在するということが前提になる。 ドーナツの穴のような空洞状のものというのは、外が内に換入した、外なのだけれども内、という具合に言葉で表現すると中間的にならざるを得ない事柄である。 ◇ この内と外という、常識的なかっちりとした言語のシステムの中では真っ向から対立する二項が、どちらでもあってどちらでもないような曖昧な状態に

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素朴実在論を即「空」化する -井筒俊彦「事事無礙・理理無礙」を読む(2)

井筒俊彦氏の論考「事事無礙・理理無礙」を読む。 「事事無礙・理理無礙」は井筒俊彦氏の著書…

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井筒俊彦「事事無礙・理理無礙」を読む(1) -意味分節理論入門

本記事は有料に設定していますが、最後まで無料で読めます。 井筒俊彦氏の著書『コスモスとア…

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意味分節理論とは(1) -深層意味論の奥深さ

(本記事は有料に設定していますが、最後まで立ち読みできます) ◇ 井筒俊彦氏の『意味の深…

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「私」という意味分節のカルマ -井筒俊彦著『意識の形而上学』を読む

◇ しばらく前から井筒俊彦氏の『意識の形而上学』を読んでいる。 今回は下記の記事の続編で…

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難しい本を読む方法

本を読んでいると、知らない言葉、意味がわからない言葉によく出会う。 意味がわからない言葉…

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言語とは一に一を憑けて一にする呪術である - 井筒俊彦著『言語と呪術』を読む

◇ しばらく前から安藤礼二氏の『熊楠 生命と霊性』を引き続き読んでいる。 今回の記事は前…

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生命と非生命/意味と無意味/区別する動きと二項対立の発生 -安藤礼二著『熊楠 生命と霊性』を読む

安藤礼二氏の『熊楠 生命と霊性』を引き続き読んでいる。 私たちが日々あたりまえのように生きている世界には、多種多様な二項対立関係がある。例えば、暑いと寒い、明るいと暗い、快適と深い、安心と不安、男と女、老人と若者、人間と動物、月と太陽、野菜と果物、生のものと火をとおしたもの、前と後ろ、上と下、右と左、生と死、あの世とこの世、天と地、生命と非生命、そして物質と精神。ほかにも挙げればキリがない。 このような二項対立関係にある二つの項は、同じものあるいは同じようなものあるいは同