SWANDIVE×ワヲン二つ目のワヲン『余白』ユニット員対談&スタッフチーフインタビュー
SWANDIVE×ワヲン 二つ目のワヲン『余白』に先駆けて、ワヲンユニット員対談と、主宰笹倉による3つのワヲンスタッフチーフの皆さんへのインタビューを実施しました。
ご来場前にぜひご覧ください!
ユニット員対談
田中:じゃあね、今回『余白』について話していくか
笹倉:はい。話しましょー
『余白』あらすじ
田中:まず、どんな話かみたいな…
笹倉:あらすじというか?
田中:うん、そうね。
笹倉:まず今回の『余白』は、大きな特徴としては、4つの話になってる短編集っていうのがあります。それぞれいろんな人の視点からの話が4つあるっていうのが特徴です。
田中:構造としてね。
笹倉:うん。
で、どんな話かって言うと、高校を舞台にした話で、入学から卒業までをざっくり描いてる話にはなるんですけど…
でも一番焦点を絞ってるのは、高校1年生の時から2年生はじめあたりにかけての話が、第1話~第4話まであるっていう形になります。
田中:うんうん。
笹倉:で、美術部の話ですね。
美術部の顧問の先生がすごく強烈な先生で、その人の魅力とか、その人が話す言葉とかに惹かれて美術部に5人集まってくるんですけど、
秋にある文化祭に向けて美術部の展示を頑張ろうっていう感じで団結していく。
っていう中で、転校生がやってきて、その人の絵の違いとか、絵を描くそれぞれのスタンスとか、好きな絵とかで、各々が自分はどんな絵が描きたいのかとか、そもそも自分が誰なのか、っていうのを悩んでいくっていう話になります。
田中:なるほど。
一つ目のワヲン『イントロ』との違い
田中:じゃあ『余白』は二つ目のワヲンと言うことで、一つ目との違いはありますか?
笹倉:やりたかったのは、一つ目が『イントロ』っていうタイトルであるように、始まりの話にしたくて、今回は逆に終わりの話というか、どう区切りをつけるかという話にしたいなというところから始まりました。
田中:話的には全然別の話ではあるんだけど、対比と言うか…
美術的にも、その他のスタッフワーク的にも対比にしたいと思ってるし、続けて見たからこその面白さっていうのもあると思います
笹倉:そうだね、絶対にあると思います。対(つい)にしたい。
田中:ね。
各話の印象
田中:さっき話してた、4つの短編がある中で、各話のちょっとした印象みたいなものを教えてください。
笹倉:4つの話それぞれが同じ感じというよりは、バラエティに富んだというか…色んなテイストの話があったらいいなって思ってて。
今実際に稽古をやってるんですけど、それぞれ色んな楽しみ方ができる、いろんな見方ができる4つの話になってるかなと思います。
田中:そうね、それぞれどこを面白いと感じるのかっていうのは、人によってかなり違いそうな気がするな。
個人的には…いやでも全部(全話)良いけどなー、個人的にとか言うとあれだな…
笹倉:それはもちろん全部良い!
でもやっぱり、時系列順に進んでいくので、第一話からしっかり見てほしいなと思います。
田中:そうね。こんな感じかな。
じゃあ、『余白』本番も近づいていますけれども、劇場でお待ちしていますので、よろしくお願いしますー
笹倉:皆さん来てくださいー
スタッフチーフインタビュー①照明チーフ:中村仁様
笹倉:よろしくお願いします。では、自己紹介お願いします。
中村:照明で関わっております。照明チーム黒猿の中村と申します。
笹倉:よろしくお願いします。
中村:よろしくお願いします。
『イントロ』照明のこだわり
笹倉:『イントロ』の時も照明を担当してくださったんですけれども、イントロの時の仕事のこだわりとかあったら教えてください。
中村:イントロは、結構悩んで…
笹倉:そうですか、悩んで…
中村:うーん、やっぱりあの作品の中で照明の仕事って何かなと思った時に、一つはなるべく目立たないようにとは思っていて、
その中で一番考えたのは、ちょっと複雑なお話の展開が起こるので、そこがどれだけお客さんにわかりやすい形でサポートできるかってところなんじゃないかと考えながらやってましたね。
笹倉:なるほど。個人的に一番好きな照明が、公園の淡い照明で、あれがすごく好きでした。
中村:ありがとうございます。
後々のシーンで、お話がどう展開したかを分かりやすくするっていう、意味として処理した明かりを作っていて、
だから一番最初にベースとなるリアルな場の落ち着きを意識しました。
後の方お話の構造理解に頭を使う分、一番最初でとにかく、場としてのリアリティを出す、その芝居全体の質感としてのリアリティを作るということを意識してあの照明を組み立てたなと思ってます。
笹倉:あの照明がもう、他の照明もすごかったんですけど、きれいでした…
中村:やった!
『余白』照明について
笹倉:じゃあ、今回の『余白』なんですけれども、どんな照明になりそうですかね
中村:正直一番思ったことは、とにかく品を良くいきたい。
笹倉:なるほど。
中村:あんまりお客さんは、照明が変わってるなとか見なくていいという気持ちだけど、こう、素直に芝居を見ていったときに、すごく色んな景色の中を巡って進んでいったんだな、そんなことを思っていただけたらいいんじゃないかなと思っています
笹倉:個人的には、4話あって、それぞれの照明の違いが場当たりで楽しみです。
中村:見どころかなと思っております。
笹倉:ありがとうございます。じゃあ最後に一言お願いします。
中村:一言?頑張ります!
笹倉:はい。ありがとうございました!
スタッフチーフインタビュー②舞台監督チーフ:伊藤美雪香様
笹倉:よろしくお願いします。まず、お名前とセクションをお願いします。
伊藤:伊藤美雪香です。今回は舞台監督で参加します。
笹倉:よろしくお願いします。
『イントロ』舞監のこだわり
笹倉:『イントロ』と今回でお世話になっているんですけれども、イントロの時の仕事のこだわりがもしあれば教えていただきたいです。
伊藤:公演ごとで舞監のこだわりが変わるとかはあんまりないので、毎公演危険が無いようにとか、無事最後まで終わるようにということを心がけてやるのみかなっていう感じですね。
笹倉:ありがとうございます。個人的には、曲線の幕がすごく難しいだろうなと思って…
伊藤:そうですね、なかなか限界があったんですけど、こちらこそあれが限界で申し訳ないっていう感じで…
笹倉:いやいや、良い感じにしていただいて、ありがとうございました。
『余白』舞監について
笹倉:今回の『余白』なんですけれども、今回はこうしたい、っていうのは…難しいですかね…?
伊藤:そうですね、こうしたいは難しいですね…。いつも通りいこうかなって感じです。
笹倉:怪我無く…
伊藤:そうですね、怪我無く、大きな問題なく終われるように頑張りますって感じです。
笹倉:よろしくお願いします。じゃあ最後に一言意気込みをお願いします。
伊藤:難しいなあ…舞監としてじゃないんですけど、作風が結構前回と違うなって思って、フライヤーの雰囲気が滲み出ていると感じたので、フライヤーに惹かれた人はぜひ観に来てください!
笹倉:ありがとうございます。ぜひ、多くの方に見ていただきたいです。
では、舞台監督チーフ伊藤美雪香さんでした。ありがとうございました。
伊藤:ありがとうございました。
スタッフチーフインタビュー③音響チーフ:田中陽太
笹倉:名前とセクションと所属をお願いします。
田中:ワヲンの田中陽太です。今回音響としてお話ししていきます。
笹倉:よろしくお願いします。
田中:お願いします。
『イントロ』音響のこだわり
笹倉:『イントロ』、『余白』と音響をやってもらってますが、イントロのときの仕事のこだわりを教えてもらっていいですか。
田中:『イントロ』はですね、タイトル自体がイントロで、なので使う曲とかも特徴的にして、最初の方では曲のイントロを流して、最後にはその曲が全部流れるとかで、音を結構印象的に使うようにしてましたかね。
笹倉:僕の好きなシーンで、オープニングの曲と最後戦う時の曲が同じなんですけど、あの曲めちゃめちゃ良いなって。
田中:そう、あの曲は結構ぴったりな曲が見つかったなと。
『余白』音響について
笹倉:では今回『余白』では、どんな感じの音響にしますか。
田中:余白はどちらかと言うと、お話自体の強さがある劇かなと思ってるので、そんなにいっぱい音を使うというよりは、まああのー、邪魔しないぐらいにしながら、曲で何かというよりは、そこはもうお客さんの想像力にお任せしたほうがいいかなというのがあって…
ちょっと悩みどころなんですけど、ワヲンでは今まで音を印象的に付けるような音響をよくやってきたんですけど、今回はそんなに(音響が)印象に残るみたいな風には逆にしたくないなという風に思います。
笹倉:はい。では最後に一言お願いします。
田中:お話そのものを楽しんでもらいながら、そこの一助になるような音を付けられればという風に思っています。
笹倉:ありがとうございます。音響の田中陽太さんでした。
田中:ありがとうございました。
スタッフチーフインタビュー④制作チーフ:奥山ちひろ様
笹倉:お名前とセクションとあれば所属をお願いします。
奥山:はい。制作チーフをしている奥山ちひろです。所属は特にないんですけど、去年まで劇団てあとろ50'というところにいて、ワヲンの2人と同期で活動してました。
笹倉:よろしくお願いします。
『イントロ』制作のこだわり
笹倉:前回のイントロと、今回の余白の制作チーフとして関わっていただいているんですけれども、前回のイントロの仕事のこだわりがもしあれば教えてください。
奥山:はい。イントロがとかじゃないかもしれないんですけど、ワヲンでやる時は、例えばOP映像を丸ごとSNSに投稿するとか、ワヲンチケット(※1)とか、そういう他の団体がやっていないような面白いことをワヲンの方々が考えてくれるので、そういうところを頑張って実現させてるみたいな感じかなと思います。
※1 ワヲンチケット…公演のご感想をSNSに投稿していただける方にお渡ししている、次回公演が200円引となるチケット。投稿の証明は不要
笹倉:ありがとうございます。公演のことに加えてユニットのツイートとか制作まわりですごく助けてもらって、ありがとうございます。
奥山:そういうポジションだと思ってるので、何でも言ってください。
笹倉:小屋のことに限って言えば、物販コーナーをかわいくしてもらったり、そういう細部のこだわりがすごく嬉しいので…
奥山:それは優秀な補佐のみんながやってくれているので、制作班みんなで作り上げています!
『余白』制作について
笹倉:じゃあ今回の余白では、次はこうなりそうというか、余白に関して教えてもらってもいいですか?
奥山:そうですね、余白だけで特別な何かっていうのはあんまりなくて、毎回やってることがメインではあるんですけど…余白だけで言うと、物販やります!
前回グッズも売ってるんですけど、今回だけのグッズも用意しているので、ぜひ終演後にお立ち寄りいただけたらと思います。私が考えたグッズも今回初めて売るので、良かったら…
笹倉:そうです、台本とかももちろん貰って行ってほしいんですけど、物販もお願いします。
奥山:お願いします。
笹倉:じゃあ最後に一言お願いします
奥山:まだまだお席ございますので、皆様のご予約、心からお待ちしております。
笹倉:はい。制作チーフ、奥山ちひろさんでした。ありがとうございました。
スタッフチーフインタビュー⑤舞台美術チーフ:小松千紘様
笹倉:それでは、お名前とセクションとあれば所属をお願いします。
小松:はい。小松千紘と申します。美術セクションで、所属は劇団てあとろ50'の3年代になります。よろしくお願いします。
笹倉:よろしくお願いします。
『イントロ』美術のこだわり
笹倉:前回のイントロと、今回の余白と美術チーフとして関わってもらっているんですけれども、前回のイントロの仕事のこだわりがもしあれば、お願いします。
小松:前回のイントロは、まず床を芝生にしたところがとてもかわいくて、お気に入りです。
あとは、役者さんが座ってた椅子が、ホームベースとかの野球のベースの形になってて、あそこもお気に入りポイントですね。
笹倉:めちゃくちゃかわいいやつですね。
小松:特に、ちょっとしたこだわりなんですけど、役者さんが持ち運びしやすいように、座るところにちょっと段差を付けてるっていうのが小さいこだわりで…
最近は美術作る時に、役者さんがどうやったらアクトしやすいかなとかも考えながら作ってます。
笹倉:天才ですね。
小松:ですよねー、天才だと思います。
笹倉:個人的にお気に入りというか、凄いなと思うところがブースですね。
本当にたくさん助けていただいてます。ありがとうございます。
小松:ありがとうございます。
『余白』美術について
笹倉:じゃあ今回の余白では、どんな感じの美術になりそうですか?
小松:余白は、抽象と具象のどっちともとれるような感じになる予定で、
ネタバレになっちゃうかもなんですけど、新居にも見えるし、美術室のちょっと芸術っぽい雰囲気も出せるといいなって感じですね
笹倉:美術の感じとしても、前回とは対になる…
小松:そうですね、前が黒っぽかったから今回は白っぽい雰囲気で…
あとはなんか、いい感じに!
笹倉:イントロとは真逆っていうのも、前回見ていただいた人は気にしてみてください。
じゃあ、最後に一言お願いします。
小松:はい。1年間で3つ企画をやるっていうすごく大きな企画に関わらせていただいて、すごく楽しく…
毎回、前回の良いところは引き継ぎながらも、うまくできなかったところは新しくやってっていう色んな挑戦ができて、とても楽しんでやっています。
笹倉:ありがとうございます。
小松:今後ともよろしくお願いします。
笹倉:よろしくお願いします。
美術チーフ、小松千紘さんでした。ありがとうございました。
公演情報
SWANDIVE×ワヲン
二つ目のワヲン『余白』
〇日程
11/17(金) 19:00
11/18(土) 13:00/18:00
11/19(日) 13:00/18:00
11/20(月) 12:00/16:00
〇料金
一般 2000円
学生 1500円
当日精算・全席自由
※ワヲンチケットご提示で200円引き
〇場所
早稲田小劇場どらま館
◤ご予約◢
〇あらすじ
とある高校、廃部寸前の美術部に集まった5人。
他者の前で、世界の中で、自分は何者なのか。
複数の視点から描く、連作短編集。
〇作・演出
笹倉良太
〇出演
喜多きなこ
ちあき
真島夢叶
茉井梨紗
松尾安治
宮地結菜
(以上、劇団てあとろ50’)
藤枝拓磨
〇スタッフ
【主宰・脚本・演出】笹倉良太
【監修・脚本】田中陽太
【演出助手】勝見円(劇団てあとろ50’)、多摩川葱、千代(劇団てあとろ50')、楢崎陽大(劇団てあとろ50’)、久松凌空(劇団てあとろ50’)
【舞台監督】伊藤美雪香
【舞台監督補佐】中山さなぎ
【舞台美術】小松千紘(劇団てあとろ50’)
【舞台美術製作】橋本海音(劇団てあとろ50')
【舞台美術補佐】あん(劇団てあとろ50')、梅井すい(劇団てあとろ50')、阪中麻衣(劇団てあとろ50')千代(劇団てあとろ50')、晴大(劇団てあとろ50')
【音響】田中陽太
【音響補佐】仁々(劇団てあとろ50')、楢崎陽大(劇団てあとろ50’)、里上もえの(劇団てあとろ50’)
【音響操作】仁々(劇団てあとろ50')
【照明】中村仁(黒猿)
【照明操作】二ノ前薄荷(劇団てあとろ50')
【照明補佐】白川義之助(劇団てあとろ50')
【制作】奥山ちひろ
【制作補佐】家亀葉菜(演劇倶楽部)、まつまえ(劇団てあとろ50’)、みやたのた(劇団てあとろ50’)
【運営】多摩川葱
【宣伝美術】小林未和
【協力】黒猿、ビーバー、ラムネ瓶をかじる、シバイエンジン
〇お問い合わせ
wawon2246@gmail.com
初日まであと3日となりました。
皆様のご予約、心よりお待ちしております!
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