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ワタクシタクシーのわたくしのはなしー

すっかりご無沙汰になってしまった。
下書きにだけは文章たんまり残ってるんです!
(いいわけ!)

なんだか怒涛の〆切ラッシュです
(いそがしい自慢みたいで嫌だ!)

先日、多目的空間バルームのプレ企画がスタートしました
(ようやく!)

自粛要請もあったりするので、ゆっくりにはなりますが、よりよい場所を作っていきます(ホームページの作業も進めています!遅くなり申し訳ございません!)

はじめに

さて、今日はそんな多目的空間バルームのプレ企画第一弾の話。

好評配信中の星くずロンリネスの短編演劇「ワタクシタクシー」の話です。

もう月を跨いだし、10日くらい経ってるよー!
でも、だからこそ、ここに書き留めておきます。

まだ、見ていない方はネタバレというか、裏話的なものを書くので、まずは見て下さい。

概要欄にチャプターもありますが、14分50秒から本編スタートです。


・・・

・・・・・

・・・・・・見ました?

見ましたね?

さあ!

その上で!幻のエンディングが気になる!という方はこちらです!

こちらでご購入頂けます!ちなみにめっちゃ好評です!
1営業日以内にURLをメールにて発送します。

こちらを先に見ておくと、この記事の後半がより楽しめると思います。

さ、書きます。


なんでVtuberと演劇を作ったのか

コロナ禍において、いわゆる「リモート演劇」や「演劇作品の映像化」が一気に増えた。

僕もその現場に関わらせてもらう機会が多かった(映像の人として)

その中で「演劇を作る人」として関わったのは、ほぼ0だった。
(台本書いたけど様々な事情で叶わなかったものなど多数理由はある)

なんだかタイミングを逃してしまい、いわゆるリモート演劇はもうその道ですごい人達がいるし、舞台の配信はお客さんを入れて公演をうつときに同時にやっていこう、と考えていた。

そんな矢先、2021年1月のカオスネット演劇祭という企画に御呼ばれした。

去年、関わらせて頂いた一つ「47都道府県戯曲リレー」のオンラインリーディングで出演していたメイローさんというVtuberさんが企画しているもので、Vtuberによる声劇やリアルな舞台の配信などごちゃ混ぜにした、まさにカオスなオンライン演劇祭です。

そこで折角ならばとVtuberさんとのコラボをやりたいとお願いして、書いたのが「桜舞うにはまだ早い」という作品。札幌の劇団・クラアク芸術堂の有田哲に出てもらい、Vtuberとコラボした。

動画はこちら

その時に書いた記事はこちら

技術的にはある程度想像していた通り届けることは出来たと思う。
しかも、音響以外はワンオペでやったので、有田哲と会場に二人きりでお届けするという新型コロナに対応しまくった作品となった。かなり久しぶりの星くず名義でなんだかあっという間に過ぎてしまった2020年を考えた作品だった。

ただ、この公演のときから、作品内容として、というか、Vtuberとのコラボ方法は、内容も技術面ももっとブラッシュアップしたものに出来るなと考えていた。

何故タクシーにしたか

カオスネット演劇祭の稽古期間中、有田哲とおうちが一緒の方向なので、車で毎回送っていってたのだけど、その帰り道に次回コラボをやるなら「タクシー」の設定だと思うんだよねって言ってたのを思い出した。たしか。たしか、そう・・・。

あれ?ウェイビジョンメンバーの誰かだった気もしてきた。でも、とにかく、カオスネット演劇祭の稽古中のタイミングですでに「タクシー」の設定を考えていた。

このシチュエーションならもっとやれるぞー!と思っていた。

アフタートークでも少し話したけど、タクシーだと正面向きだけで演技が成立するんですよね。もちろん、後部座席からの絵とかも欲しいけど、それは普通の演劇でも見れない部分で引っ掛かりがないなと。

あと、Vtuberとリアルな役者が芝居する上ですごく大事な部分で「耳返し」が必要というのがある。

Vtuberの方はリモートなのでその音はPCに返ってくるので、スピーカーかイヤホンで聞かないといけない。

ちなみに、カオスネット演劇祭の時はスピーカーで出していました。細かな技術面は抜きにしますが、前回はリアル役者の声もVtuberの声もオンライン上に集めていたので、ハウリングをおこすことがなかったんですよね。相手の声をスピーカーで聞いていても問題ないzoomのようなイメージです。ただ、同時にしゃべるとかき消されてしまったり、ラグがあったりと大変なんです。(だから早く来て5G)

そのあたりをクリアにし、劇場っぽい空気を出すために、生の現場の音にしきさんの声を足す形にしました。

タクシーの運転手ならば、ハンズフリーのイヤホンをしていてもおかしくないし、声の広がりの問題で最終的にピンマイクを付けたのだけど、これも違和感なく、衣装のひとつとして、機能することができた。

だから、会場では、イヤホンでしきさんの声を聞いていないと、能登さんが一人でしゃべっているだけに見える。

ちょっと変な光景だった。

正面向きの演劇とイヤホンマイク問題、この二つがタクシーのシチュエーションにした理由です。

もう少し踏み込んだ技術的な話も書きたいけど、あまり需要がなさそうなので、そのうち。

ベストキャスト

キャスティングは見事にすんなり決まった。

能登さんに星くずロンリネスの作品に出てもらうのは「くずコンピ」以来2度目でした。

あの時はお客さんからの感想でも「無駄遣い(いい意味で)」と言われる出演の仕方でした。

ちなみにその時のDVDはこちら(今日は告知をたくさん入れている)

いつかガッツリとやりましょう!と約束をしていて、本当であれば10周年記念公演の中で声を掛けたいと思っていた方なんです。

企画段階で年齢感などドンピシャにハマったのでお願いしました。あと、結果的にですけど、見た目がもうタクシー運転手そのものでした。

多目的空間バルームの関係でLINEをしているときに有難い言葉をくれて、ちょうどそのタイミングでお願いしようと思っていたので「これは!!奇跡的だ!!!」となったのを覚えている。

終演後に言い忘れたんで今書きますけど、次はお客さんの前でやりましょうね!あとやっぱり公演後は打ち上げしたいですね!

そして、Vtuberのしきさんは、カオスネット演劇祭のときにも出てもらった方。
まず、単純に声質が好みというのが大きい。そして、この作品にビッタリとハマると思った。

有田哲との稽古のときに、しきさんにある台詞の言い回しが色気あり過ぎるのでもっと軽くしてくださいというダメ出しをした。なんてダメ出しだ!

まさにその色気が今回求めていた部分だった。

お二人ともOKしてくれて本当に良かったなと思う。
(あまり言うことじゃないけど、キャスティング案の第一候補がそのまま通ることは稀なのでシンプルに嬉しかった)

エンディングをゆだねた

Vtuberとのコラボは、正直、収録のほうがより良い形で出すことができる。ゴリゴリに編集をかけて、何テイクも収録してという方が、場合によってはよいのだと思う。

でも、今回やりたかったのは「映像作品」ではなく、あくまでも「演劇」だった。

そこで生配信である必要性や「生」らしさを考えたときにマルチエンディングにしたいと思った。

すでにいくつかのオンライン演劇ではマルチエンディングをやっていて、ここ自体は特色にはならないだろうと思ったんだけど、チャット欄の演劇好きな人達とVtuber好きな人達が書き込む感じはここでしか見れないもので、すごくよいなと思った。

生配信の中では「①真っすぐ進む」が選ばれた。

アフタートークでは、出演者二人ともが②推しで、能登さんに至っては「①はハズレ」と言っていたが、実は最初に浮かんだエンディングは①だったりする。

これは世代的なものなのかわからないのだけど、バーチャルな世界って怖くないですか?

90年代中盤から後半、パソコンが家庭にきた時代。今とは違って、なにか未来的で、そこには何かと繋がる恐怖みたいなものを感じていた。そんな怖さが未だにどこかにあるのかもしれない。

ちなみに初期の星くずロンリネスは結構あの手のオチが好きでよく書いていた。いわゆる世にも奇妙なエンディング。正直、短編演劇との相性はいいんですよね。

ただ、見直したチャット欄の混乱加減になんか申し訳ない気持ちになりました(面白かったって感想も多くて安心したけど!)

②の迂回するは、初稿出してから稽古しつつ、少し書き換えた。

特にラストの台詞が全然しっくりこなくて、しばらく稽古で「とりあえず、仮でこの台詞のままお願いします」って日々が続いた。

ただ、めっちゃしっくり来るのがきて、一人で稽古場で盛り上がっていた。動画の配信後、嬉しい感想も多くて良かったー!となっている。

感想にもあるけど、能登さんの表情がいいんだよな、本当。

これはVtuberがどうこうって意味ではなくて、映像でやることによって、リアルな役者が光る作品になったなと我ながら思っている。

まだ幻のエンディング版を見ていない人には見て欲しい。

90年代大好き

話は突然変わるけども、ここ数年、ずっと90年代オマージュをやりたくて仕方がない。これはまた別な記事で書こうと思うが、90年代には魅力が溢れている。たぶん、今後もやり続ける。

だからというわけじゃないのだけど、今回、奥さんとの思い出を90年代という形にした。

最近、AmazonMusicで90年~00年代の曲を聴いていて、記憶と連動した懐かしさを感じて、まさに耳からの記憶に訴えかけてきやがるな!と思い、落とし込んだのもあるし、なにより

VtuberのVの字も無い時代

を出すことで、よりVtuberの存在感が出るかなと思ったのもある。それこそ、本格的な家庭用パソコンの黎明期を少し意識した。

そんな90年代の要素を含んだ作品だったので、告知動画は大好きな90年代後半のバラエティ「ASAYAN」風にしました。

そして、今回の90年代オマージュ。
毎度のことながら、ウェイビジョンの楽曲制作スーパーガール・ぬいほたるへ物凄い無茶ぶりをしてしまいました。

本番迫っている中で、いつもとは違う90年代ぽい曲の発注。我ながら甘えすぎてどうかと思うけど、めっちゃいい曲を作ってもらって本当に嬉しいね。

これも下書きに眠っている記事なんだけど、僕「っぽい曲」って好きなんですよね。まさにこれは90年代っぽい曲として最高でした。

良かったら、ぬいさんのYouTubeのチャンネル登録もお願いします。

あと、ウェイビジョンメンバーへの無茶ぶりとしては、オレマカのktaと寺田にラジオの声をやってもらいました(ぞえは帰省中で参加出来ず)
リアルな深夜ラジオトーンでやってもらった。もう少しラジオっぽさ出すべきだったかなと反省(このあたりは配信技術面とも直結するのだけど)

ただ、やっぱりなんかね、ウェイビジョンで作っている多目的空間バルームの最初の1歩に関わって欲しかったのもあるのよね。

多目的空間バルームのプレ企画として

皆様にお力添えいただいたおかげで作ることの出来ている多目的空間バルームのプレ企画の第一弾。

どうしても星くずロンリネスからスタートしたくて、ヤギハツマの生配信やラジオ企画「熊谷の友だち」「真夜中の明太フランスパン」は、多目的空間バルームの冠は付けずに配信しました。どれもこれも面白い内容だったんだけど、「演劇」からのスタートがしっくりきました。

照明がついたり、スピーカーが増えたり、色々と機材が増えてきて、やれることも広がっている中で、配信出来て良かったなと思います。

今後もここから星くずロンリネスの短編作品を上演したり、様々なコンテンツを発信していきます。

プレ企画 第二弾はこちら

がりんの「オレマカ」激推し記事はこちら

プレ企画第3弾も発表になります。

いつまでプレなのかはちょっと僕自身もまだわかってないです。
正直、コロナ次第だなとは思っていますので。

ちなみに、星くずロンリネスは旗揚げまでに2年くらいプレ旗揚げのままやってました。いや、さすがにそれはないと思いますけど。

最後にもう1度だけ貼っておきます!

「幻のエンディング版」が気になったら是非お買い求めください!


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