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いつでも耳を澄ませて

自分はこれで良い、自分はこうなりたい、こうでありたい。

芯を持って生きてる、生きようとしている自分が誇らしかった

同級生や目上の人からも褒められる事もあって良い気になっていた

けれどその芯を持つとグレーを許容出来なくなった

物事や人を白か黒かでしか分けれなくなって

今まで色んな"大切"を失った

何よりも大切だった物も失ってしまって

自分のエゴのバカさに気が付いて言葉にならない感情が溢れ出し、泣き叫び、歯を食いしばり、太腿の肉を貫通するほど握り潰した。

自分に酔いしれて盲目になっていた

いつもそう、周りが辛い時にも気が付けず、寄り添えず、時には辛い相手を追い込む言葉を頭から浴びせてしまった。

自分の周りに居る人がグレーや黒に染まる時は彼らが辛い時。
そんな事にも気が付かなかった

そうして親友が同級生になり、恋人が知り合いになった

必死だったのは間違いない、何度もその時その時に俺なりのやり方で手を差し伸べて来たけれどダメだった。

だから自分の大切にしていた芯を捻じ曲げてでも大切な人を失いたくないと、何度も過去の自分を全て否定する行動を取った

それでもまた気が付かない所で大切な人が自ら命を絶った

これでもまだ、大切な人を失った

気が付けない自分が本当に許せない

何かできたのに何も出来なかった、しなかった、してやれなかった自分が許せない

今でもまだ気が付けず、それでも何かに気が付こうとしても空回りして、どうすれば良いのかわからない自分のバカさに腹が立つ

もう本当に嫌だ、こんな思いを繰り返すのは
、暗い隅っこにいる君に気が付かないのが、真っ暗な海に首まで浸かっている君に気が付かないのが。

色んな事を経験した今なら気付いてあげられるなんて思ってない、まだまだ足りないんだよ。

だから「助けて」と一言でいい。
その一言だけでなんとかするから。

君の事を大好きな人間はここにいる。

だから今度こそは差し伸べた手を握ってくれ。

引っ張りあげて欲しいなら引っ張りあげる。

一緒に溺れて欲しいなら溺れよう、僕の手を引きずり込んでも構わない。

苦しくて冷たい水の中だ、ずっと浸かって冷えた身体だと人の温もりは余計に温かく感じられるだろ。

そうしたら後は黙って背中に捕まっててくれ。

不器用な僕はきっと泳ぎも下手だから

必死にもがいてでも岸まで帰ったら腹抱えて笑おう

「泳ぎ下手だったなぁ〜😂」って

みっともなくても情けなくても助けに行くから

だから、どんなに苦しくても僕を呼んでくれよ。


これが僕から君への一生のお願い。

守ってくれよ。

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