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日経平均株価波動分析【2021年1月5日】

日足の解釈は現時点でひじょうに難解である。
こういう場面では週足に解釈をまかせるべきだろうが、ヒントになることがないか探ってみよう。

10月末の22948以降の上昇は、週足ではDiametric Formationだが、日足レベルでは3種類の調整波からなるTriple Combinationと考えられる。細部では二つの解釈が可能である。

※日足と週足で解釈が異なることはここでは問題にならない。日足と週足は使用するデータ数(波の数)が違うためこうしたことが生じるが、根本はDiametric FormationもTriple Combinationも調整波であり、結論は同じになる。

主解釈

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Triple Combination

・Zigzag 10月30日~11月10日
・Expanding Triangle 11月10日~11月25日
・Diametric Formation 11月30日~現在(?)

26361からの波(g)の時間消費の限界は本日までが目安であるが、明日まで1日の誤差は考慮する必要があるかと思う。

価格はピンクのサポートライン上で踏みとどまっており、明日27000水準割れを試すのか、ラインに支えられて反発するのかを見極める場面となっている。サポートを割れた場合は1月4日の27602.11が波(g)の終点だった可能性が出てくる。その場合、1月13日までに波(g)始点である26361を下回ることで、10月以降の上昇の終了を確認することになるだろう。

副解釈

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Triple Combination

・Zigzag 10月30日~11月10日
・Diametric Formation 11月10日~12月7日
・Expanding Triangle 12月17日~現在(?)

12月17日の26676.28からExpanding Triangle(拡大トライアングル)が展開し、12月29日からはその最終波(e)によって急騰したとする解釈。このトライアングルではReverse Alternationと呼ばれる現象によって波(b)と(d)が逆転しており、外見は拡大形状には見えない。しかし波の機能は通常と変わらず最終波で大きく上昇している。

下図は通常のExpanding Triangle(左)とReverse Alternationが生じたExpanding Triangle(右)。

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波(e)の時間消費の限界は1月6日が目安となる(こちらも7日まで誤差1日は考慮すべきか)。

主解釈と同様に、目先27000水準割れか反発かの見極めが必要になっている。仮に明日27000を下回った場合、1月7日までに波(e)始点水準である26600台を割り込むことでExpanding Triangle終了の可能性は高まると考えられる。

まとめ

以上日足から二つの解釈を見てきたが、どちらも27000水準を割れた場合、その後の下落スピードが重要になる。速やかに26361あるいは26600水準を下回るかどうかで、これらの解釈が妥当かどうかを判断することになる。

なお週足においては来週(~1月15日)までに26361水準を下回れば10月以来の上昇終了の可能性が高くなる。

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