【小説ワンシーン集】追放冒険者争奪戦②
「何って、お前達がくだらない喧嘩騒ぎを起こしてる間に、一人で魔王を倒してきただけだが? 強化士のバーテックス・スキルを自分に使えば、仲間なんていらなかった」
ジャックが軽蔑の眼差しをトップ冒険者達に向けて言った。
「それと俺はどのパーティーにも入るつもりは無い」
「何故だ?」
槍兵ロナルドの問いにジャックは答える。
「一人で魔王を倒せる奴が仲間なんか必要か? お前達だって利用価値の無い奴とパーティーを組まないだろうが」
「そんな事はありません!」
咄嗟に抗弁