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2024年6月 フェローテックHD、ランディックス、ひらまつ 株主総会出席

 3月決算企業の株主総会も、今日でほぼ終わりですね。一方、今日あたりから2月決算企業の1Q決算が出てきており、なかなかせわしないです。

 集中日の27日(木)は、フェローテックHDとランディックスの株主総会に出席しました。
 フェローテックHDは、半導体関連銘柄にも関わらず株価が全くさえないこともあって、株主の皆さんから株価への不満がものすごい勢いで噴き出した総会となりました。
 特に、過去に増資を頻繁に行い、株価上昇を妨げてきたことへの批判が多かったと思います。現在でも転換社債が250億円残っており、転換価格が3,800円付近と株価を抑える位置にあるため、株主からはこの転換社債を普通社債や融資などで借り換えてはどうか、といった提案もありました。
 また、今回の第4号議案である株主報酬制度の導入について、議決権行使助言会社ISSからの反対推奨があって注目していたのですが、普通に可決されていましたね。総会では賀社長の高額報酬に対しても批判がありました。
 私自身は賀社長のファンなので、彼が高額報酬をもらってもいいと感じています。普通の人では、フェローテックHDのような企業規模に合わない設備投資を決断できないと考えているからです。うまく市場回復とマッチすれば、大きな業績拡大が期待できると思うのです。
 賀社長は、色々と株主から批判されても、わかっているのかわかっていないのか飄々とした態度で、いつもの強気コメントを続けていました。鋼のメンタルですね。まあ、そろそろ増資は勘弁してほしいです(笑)。

 ランディックスは、富裕層を主要顧客とする不動産会社で、東京都城南地区を得意としています。昨年度は杉並など地域拡大を図ったのですが、あえなく失敗し、業績予想の下方修正を余儀なくされています。
 株主総会は渋谷で開催され、およそ10名程度の株主が出席していたようです。昨年度の株主の提案を受け、16時開催にするなど、株主を大事にする姿勢は強いと感じました。
 富裕層の居住用不動産を中心としていることもあり、不動産価格の高騰による需要減退はそれほどなく、また金利上昇の影響も大きく無いようです。
 不動産業界は投資家からの人気がないため、バリュエーションの切りあがりは難しいでしょうから、業績見合いでゆっくりした株価上昇+株主優待を楽しみに保有を続けることになりそうです。

 28日(金)はひらまつでした。ずっと営業赤字が続いていたのですが、前期にようやく営業黒字を回復、今期は当期純利益の黒字化も見込まれています。先だって、ホテル6棟のオフバランス化もこなし、今後はレストランの新店出店なども進めるようです。
 総会会場には100名ほどの株主が集まり、盛況でした。質問タイムになると、皆さんものすごい積極的に質問・意見を述べておられ、しかもこれほど業績が悪い時期が長かったにもかかわらず、経営に対して肯定的な話がほとんどでした。ひらまつファンの集いですね。ただ、業績回復速度は遅いのだから、もう少し厳しい意見も言わないと、経営が緩むと思います。
 現経営陣は、株主に対して真摯に向き合っており、事前質問と会場からの質問を合わせて20名~25名程度分は答えていたのではないでしょうか。
 
 決議終了後は、新しい経営陣から今後の経営方針の説明がありました。新社長には三菱商事出身でカンロの社長を務めた三須氏が就任されました。
 最近のカンロの業績成長は著しく、私も株価上昇の恩恵+優待のグミをいただきましたが、今度はひらまつで業績改善ショーがみられるかもしれないので、とても楽しみです。
 現状の株価はとても割安とは言えないのですが、ひらまつは日本の食のラグジュアリーブランドとして貴重な存在だと考えていますので、現状の株数保有を続けていく予定です。まだまだ行っていないレストランも多いですし、ホテルは泊まったことがないので。

※上記情報はあくまで私自身の見方をコメントしたものであり、当該銘柄の購入等を推奨するものではありません。投資は自己の判断と責任に基づいてお願いいたします。

ランディックス 株主総会案内(筆者撮影)

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