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20240226ふかいメルマガ140回 これって異常気象?

寒くて天気も不安定だった3連休明けの月曜日。
おはようございます。
昨日の日曜日、YRK andが関西のテレビ番組で紹介されました。
2分弱の番組で、こちらからご覧いただけます。



日本メディアが取り上げない「地球平均気温1.5度上昇」

それにしても先週の東京は、23.7度と暑いくらいだった20日火曜日から、
一変して翌日21日水曜日は10度を下回る真冬の寒さ。
これぞ異常気象?という感じですが、
こうなると地球は温暖化なのか?とも思ってしまいます。

仕事柄お付き合いのある方には、環境問題に敏感な方がいらっしゃいます。
「日本のメディアはまったく取り上げないけど、ヨーロッパでは2023年3月~2024年2月の地球の平均気温が1.52度上昇したことが大きな話題になっている」と教えてくれました。
たしかに「地球平均気温 1.5度」で検索すると、BBCの日本語ニュースが一番上に出てきて、日本のメディアで出てくるのは、このBBCのニュースを取り上げたYahoo!ニュースぐらいです。

たしかに2015年のパリ協定(COP21)で、「産業革命以前の平均気温1.5度上昇程度に抑える」と日本も含めた196か国が約束したので、それを0.02度上回った!?とヨーロッパではニュースになっているというのです。
ただしこのBBCニュースには続きがあり、「エルニーニョ現象は数カ月後に終わるとみられている。そのため、世界の気温も一時的に安定し、その後わずかに下がり、1.5度の基準を下回ると予想されている」。
ということで、この1.5度超は一時的なものだということなんです。

タモリ理論で考えると「ちっぽけ」

タモリ理論で考えてみます。
タモリさんによれば、地球は46億年の歴史があるわけで、それを今自分が46億円のお金を持っていると考えてみようというのです。
産業革命は1760年ごろに起こっているので、260年ほど前の話。
つまり45億円持っていて、たかだが260円。
人類の歴史も、いろいろな説がありますが、700万年前としても、46億円持っているとすれば、700万円です。たいしたお金ではありません。
地球上の人間の歴史なんて、ちっぽけな最近の歴史だ、
これがタモリ理論です。
だから地球の長い46億年の歴史の中で、
たかだか260年の気温上昇が、
異常気象なのか?という見方もあるのです。

現代は寒冷期なのか温暖期なのか

たしかに、下記URLの記事によれば、「現在は、ここ数千年の寒冷期の一番底にいる」とデータで示したうえで、この100年の気温上昇は、「過去6000年の寒冷化の影響をすっかり打ち消してしまうもの」と結論付け、温暖化の裏付けにしています。

ところが!です。
名古屋大学宇宙地球環境研究所の解説によれば、グラフをもとに「長い大きな変動の中で見ると、今は2万年ぐらい前から始まっている「温暖化」途中段階にあるといわれている」
としています。
さっきの考えと真逆です。

 
しかも、「過去100万年程度の間にも、数万年の氷期と間氷期が繰り返され、10度程度の温度変更がありました。
現在は、2万年ぐらい前からだんだん暖かくなっている途中にあると考えられます。
ただし、長い地球の歴史全体からみると、特に暖かいというわけではなく、どちらかというと涼しい時期にあたります」
とも言っています。


科学と政治の両面の問題

別の章では、「本当に温暖化が起きるのかと言われると、多分起きるでしょう、という答えになります。
産業革命以降、大気中の二酸化炭素の量がずっと増えていることは確実です。大気中の二酸化炭素が増えるだけなら、温室効果で気温が上昇するのはまちがいありません。
しかし、地球はそれがすべてではありません。略 
現在のシミュレーションでは、このようにさまざまな要因を完全に計算することができません」
とし、

最後の章で「地球温暖化は科学と政治の両側面を持った問題です」と結論付けています。
名古屋大学 宇宙地球環境研究所、バランスの取れた解説です(パチパチ)

というわけで先週4日間、前半は暑いくらいの東京。
後半は真冬のような雨の神戸と大阪にいました。
そして会う方々と、
前半は「暑いですね!なんか異常気象ですね」と挨拶され、
後半は「一気に寒くなりましたね。最近なんか異常ですよね」と
挨拶されました。
ま、それはそれで人間関係、バランスが大事、ということですが・・・。
物事には何事にも両面があるということです。
そしてどちらが「表」なのかは、
どちらから見るかで、まったく変わるということです。

今週もよろしくお願いします!

深井賢一


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