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【ショートショート】鶴の恩返し AIが作った物語がおもしろい

こんにちは。週末は雨でした。一日お疲れ様です。

好評の昔話シリーズとなります。
誰もが聞いたことのある有名な話、今回はどのような話になってしまうのでしょうか…。

では、AIの作った物語を紹介します。
最後まで読んでいただけたら嬉しいです。





昔から私がいないと何もできない彼女。

肌は白く、病弱で、
よく熱を出しては看病をしていた。
具合がよくなれば鶴を折り喜ばせた。
ころんで怪我をした時は手を差し伸べ、
顔をくしゃくしゃにして泣いた時は優しく抱きしめた。
照れ屋で人前に出る時はいつも後ろに隠れて服を掴んでいた。
帰りが遅くなる日は迎えに行き、私を見つけては手を振って駆け寄ってくれた。
相談があれば朝まで話を聞いたものだ。

突然彼女は私に夢を打ち明けた。「私、フランスに行ってプロのデザイナーになりたい」と。

正直無理だと思った。またいつものように泣きながら戻って来ることになると。

彼女は珍しく怒り、部屋に閉じこもってしまった。
部屋は真夜中まで薄暗く光が灯り、静かに何か音も聞こえる。
私はその部屋をそっと覗いた。

驚いたことに、無数の服が飾られていた。
そのどれもが素晴らしく、疎い私でさえ見惚れるほど。
奥の机に向かい彼女は作業を続けていた。

彼女は繊細な手つきで生地を切り、縫い合わせていく。彼女の作る服はただの布地ではなく、そこに彼女自身の心が込められていた。それはまるで、彼女自身がその服になりきっているかのようだった。だからこそ、彼女の優しさや美しさを感じるのだ。

私と目が合い、彼女は手を止め、
微笑みながら、少し悲しそうにこう言った。

「今までありがとう。これからは私に恩返しをさせて。」

そして、私に渡したいと羽織を見せてくれた。



昔から私がいないと何もできない彼女。
いつまでもそのままだと勝手に思っていた。

そんな思い込みで、気付けなかった。

すでに、こんなにも大きく成長し、綺麗な羽を持っている事に。

私はその羽織を優しく撫で、思った。


大空に羽ばたいて行く彼女は、
もう、戻っては来ないのだろう。



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