くぼみんと認知症おばあちゃん家

2018.4月から障がい者就労支援の生活支援員が認知症ケアの介護士に。 初心者介護士の…

くぼみんと認知症おばあちゃん家

2018.4月から障がい者就労支援の生活支援員が認知症ケアの介護士に。 初心者介護士の日々の苦悩や楽しさ、難しさを自分の記録として残しておこうと思います。

最近の記事

待たせてしまう、ということ

前回、待つ、ということを投稿しました。 今回は待たせてしまう、ということについて触れます。 本当についこの間、私は夜勤明けの日の朝… 利用者を待たせてしまいました。その事がとても心の中で突っかかり、もやもやしています。 先日もご紹介した赤シャツさんの名付け親、Sさんです。 最近のSさんは、ズボンを履き替えることが多くなり、ご自分で履き替えることもありますが職員へ「あなた、あとで履き替えさせて?私、お部屋で待ってますから。あなた、忙しそうにしているから、待ってるわね。」と良く声

    • 待つ、ということ

      今回は私もなかなか出来ずにいる、“待つ”ということ。これはとても簡単ですが、簡単なことほど難しいとも感じます。 なぜ難しいと感じるのか?この理由は簡単です。 介護士(自分)がやった方が早いから この理由が一番大きいと思います。利用者は施設で生活しているわけですから、時間に追われる状況ということは少ないです。 でも、私達介護士、言い方は悪いですが…仕事です。限られた勤務時間の中で、日々の業務に追われています。 対象者は1人ではなく、介護士1人あたり2~3人の受け持ち。これは

      • 認知がある、という表現

        最近では、認知症という言葉はテレビ番組に多数紹介され、とても身近な言葉のひとつだと思います。 中でも、認知症予防にはこれが効く。なんていう特集も多々あると思います。 皆さんもきっと、「認知症にはなりたくないなぁ…」と思うと思います。でも、認知症になった本人達は自分が認知症だとは思っていない、のも事実です。 グループホームは、認知症だと診断がないと入れない施設です。それはきっと家族しか知り得ないことで、本人達は施設に入れられた、と思っているぐらいは感じているようです。よく私の施

        • 赤シャツさん

          赤シャツさん 私は、利用者のSさんに、こう呼ばれています。なぜそう呼ばれるようになったのか? 今回はそのお話をしたいと思います。 Sさんは今年90歳になられた女性の利用者です。私はSさんと話をするのがとても落ち着きますし、とても癒されます。会話が噛み合わないことがほとんどで、毎日テレビの世界と現実世界が混乱していて「何の話だ〜(゚⊿゚)?!」と思うことがあります。笑 でもそれが面白くもあり、この方の感性なのだと思っています。 Sさんは、トイレへご自分で行かれますが、肛門

          初めての介護技術③排泄介助

          介護の仕事ってどんな仕事だと思いますか? と、聞かれたら皆さん、何と答えますか? 恐らく多くの人が 「老人の世話」、「下の世話」、「汚い」、「ツラい」 というようなことをイメージされると思います。 Yahoo!検索で介護の仕事、と打つと一番最初に候補に上がってくる続くワードは『大変』という言葉です。 私も、異動前は上記のようなイメージを持っていましたし、正直、異動となっても1番やりたくなかった仕事内容でありました。その中でも1番の理由がタイトルにもある通り、『排泄介助』があ

          初めての介護技術③排泄介助

          初めて介護技術②記録

          記録は前回もお話したように、5W1Hを使って書いていくことが求められます。 そして、この記録はその方がその日、どんな風に過ごされていたか残っていく大切なものです。 私たち介護士にとっては記録が業務内容であり、時にこの記録が面倒なこともあります。しかし、この記録は不規則勤務である私たち介護士の共有すべきことであり、“利用者を知り続ける”大切なものです。利用者を知り続けるには、本当にあったことをなるべく、細かく、何故そうなったのか、時系列に沿って。そう思いながら、私は日々、記録を

          初めての介護技術①導入

          私、くぼみんは社会福祉学科のある四年制大学を卒業しました。もちろん、社会福祉士を目指す為でした。まぁ、社会福祉士の試験は5点足りず…落ちましたが。笑 受け続けなければ、どんどん合格率も落ちることは重々承知していますが、お恥ずかしい話、現在は社会福祉主事の資格のみでこの世界にいます。 実習先も、社会福祉協議会(ざっくり言うと市役所みたいなとこ)だったこともあり、介護のかの字も、介助のかの字もありません笑 実は、福祉の業界には中学生の頃から……いや、小学生の頃から既に興味はあっ

          なにもしない利用者体験

          ついに飛び込む4月。まずは1日は何なく、異動発令があってオリエンテーションをしたのみ。 2日目、介護士をしている人なら誰もが経験したことがあるあの例の研修をすることに。 一日中何もしない、とにかく何もしない。 よく行われる“利用者体験”研修。 利用者と同じように椅子に座ってボーッと職員の動きを見ているだけの時間。利用者体験からは次の事を学んだと思います。学んだというか、思いを共有したというか、そんな所です。 ①ただただ暇な時間を過ごすことで、周りの人の動きを過剰に気にする

          飛び込む前の準備

          異動を告げられた私は、認知症専門施設の介護士になると決めました。 まぁ決めたからと言って、渋々……です。 今から転職先を探そうにも、学生時代のバイト先が頭に浮かびましたが初めは良くても、ゆくゆくなんで?と感じると思います。 しかし、 4月からまた4年間積み上げてきたものはほとんどゼロになり、転職したような状態です。「なにもかも初めてやるには私の心の準備が圧倒的に足りない。」そう思った私は上司に頼みました。 ―施設の見学に行かせて欲しいです。 パン屋さんとして、異動先の施

          私のこと

          はじめまして、社会人5年目のくぼみんと申します。私は2018年4月から法人内異動でタイトルにもありますが認知症のおばあちゃん家― そう、認知症ケアを専門としたグループホームという所に所属が変わりました。 異動前のお話からしたいと思います。 私、くぼみんは3月まで障がい者分野の就労継続支援A型(障がい者と雇用契約を結んで給与を支払う福祉サービス)でパン屋にいました。パン屋さんになりたくてなったわけではなく、やりたい仕事が就労支援でしたので法人の面接を受ける前に、実家から通える