Oggループエディタを作りました
主にゲームのクリエイターまたは作曲者を対象にしたツールのご紹介です。
ゲームの中に組み込む音楽はループすることが多くあります。曲の頭から再生が始まって、あるところまで再生すると、特定の再生箇所まで戻る、その位置をタグで埋め込んでループを実現するのがOggです。つまり、まずはループを想定した曲を作って、そのあとループ箇所はここだよってファイルに書き込みます。ちなみに、MP3ではこれができません。
このツールのカバー範囲
作曲または調達してオーディオファイルを用意したあとで、ループOggを作るための工程は以下の通りです。
① ループ範囲を特定する
② ループ終端以降の不要な波形を削除する
③ 拡張子 .ogg 形式に変換する
④ Oggファイルにループ情報を埋め込む
現状では、ループOggを作るためのすべての工程をこのツールに任せられません。①と④が可能となっています。
使い方
上記のリンクにアクセスします。このツールはオンラインで動作するWebアプリです。無料です。
まず、Oggファイルを用意します。形式の変換だけであれば、やり方はいくらでも見つかるでしょう。それをドラッグして読み込ませます。あとは、直感でどうぞ!(雑)
キーボードショートカット
各ボタンにマウスを合わせると、吹き出しのようにキーボードショートカットが表示されます。キーボードの右側に、機能ごとに並べて割り当ててあります。
従来のやり方と比較
こちらの動画は、音楽素材を提供していらっしゃるユーフルカさんによるループのやり方です。「午後のこ〜だ」で変換、「Sound Engine Free」でループ位置探索と波形削除、「Audacity」でループタグ埋め込みを実施されています。
しかし、この Audacity とかいうツール、とっっても使いにくいのです! Mac版もあるので試してみましたが、もう発狂モノでした。せっかく見つけた位置をクリアしてしまったり…。コツはあるのかもしれませんが、たまにしか使わないものなので、いちいち覚えてられません。というような経緯から、開発を始めるに至りました。現状の優位点としては、
・ ループ位置を探すことに特化したUIである
・ インストールが不要
・ 見た目が心地よい
と、こんなところでしょうか。
今後の新機能案
・ Oggループプレイヤー(既存ループファイルの動作確認)
・ Oggへの変換
・ 不要波形の削除
よかったら使ってみてください!