決定的に誤った映画「竜とそばかすの姫」、映画は現実を救済することが出来
るのか? 映画という想像力の崩壊
細田守監督の最新作「竜とそばかすの姫」を観た。きらびやかで壮大な映像と音楽、現代そのものをモチーフにしたような仮想現実と現実の困難の物語。だが、しかし、この映画は決定的に間違っている。この映画は映画という想像力の放棄であり、フィクションが本質的に間違った形で使用された、想像力の自滅的な崩壊を示したものである。
正確に、「この映画は決定的に間違っている」ということ語りたいと思う。
映画という想像力についての原理的な話。映画が想像力であるとするならば、「竜とそばかすの姫」を映画