ユリシーズの靴下


ソファで本を読みながら服を脱がされるのが好き
耳が裂けるまで土を詰められて
瓦礫の中に転がる
国民的な英雄の
賑やかな始まり
だから花で飾って
この平たいお腹を

今日は朝から砂金をあび

今は変わったお茶を飲んでいる

悪夢みたいな光景には
私たちを介入させない額縁がある
クリックしてドネーションを続ける
指に光るみどりの光
西洋絵画の空の彼方からの光
この有様を照らし出す
家にいるだけであがる沢山の小さな悲鳴

ビルの一つ一つに小さなサインをしていく
それは祈りで子供の遊び
砂の部屋
熱い背中を冷たい壁につけて
窓の外では
見たことのない大きな鳥たちが沢山飛んでいく
低い声で歌いながら
夜の火山の方向へ
その陰気さに腹が立って
皿を割る
台無しのディナーを楽しめる相手が
大きなカメラで撮影する壮大な風景
メタセコイヤの森





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