妻に「パパは、歌わんでいい。歌うな。」と言われても、こっそり「帰ろう」(藤井風)の歌のお稽古をしている報告。

 妻に、「パパは、帰ろう、歌わんでいい、歌うな」と言われた原です。

歌わんでいいと言われた顛末はこちらのnoteを読んでください。(下線部クリックすると飛びます。)藤井風くんの複雑なコード進行の曲をギターで弾き語りするのは、脳の老化予防になるみたいである。

 それでも、妻のいない時間と場所で、妻の目と耳を盗んでは、歌のお稽古に励んでいます。もちろん、妻にも聞かせないくらいですから、誰にも聴かせません。自分の楽しみです。


 いやー、風くんの歌いまわし、すごいわー。楽しい。難しい。超絶、技巧的。基本メロディ同じところでも、一回目と二回目、一番と二番、サビだけじゃなく、Aメロだって、全部違う。採点カラオケの音階バーでは表現しきれないんじゃないかな。


 フレーズの頭の入り方も、おそらく作詞でどの子音、どの母音だと、やさしい響き、とか切れがいいとか、そういうことも意識されているぽい。


 フレーズ終わりの処理が、ぜんぶ、違う。細かなフェイクのあとにフォールが入るとか。カッとかの摩擦音、破裂音ですばやく切るとか、もう、ワンフレーズごとにこだわりポイントがある。入りと終わりのつなぎで言えば、二番の「一人行く、ください」の、フレーズ終わりとフレーズ頭、両方とも「く」なのも、歌っていると何か、楽しい感じがしてくる。


 そのフレーズ終わり方に気をとられると、ブレスで失敗する。ブレスを入れるのが、すごく難しい。ブレスを入れる場所を一個間違えると、その、次の長いフレーズの最後の処理のところが続かなくなる。ただでさえ、風くんのような肺活量がないのに、(風君は、ものすごく肺活量を誇る、という歌い方をしていないけれど、歌ってみると、バケモノのようだということが分かる)ブレスし損ねると、悲惨なことになる。風くんがどこでブレスをいれている、ここでは入れていないというのを意識して聴くと、面白いですよ。フレーズとフレーズをノーブレスでつなぐところが、結構ある。


 ブレスするときも、武道館ライブでもそうだったけれど、ブレス音自体も音楽要素として色々と、ブレス音の出し方を工夫している。秦基博さんは、ブレスが少ない上にブレス音がしないという意味で超絶高難易度なのだが、風くんはブレスの鳴らし方という、難易度高い要素がある。風くんがやるとセクシーなのだが。わしがやってもな。ただの雑音、キモ、になるから。だから人には聴かせられん。


 音域が僕と風君、ほぼ一緒なところだけが救いで、ファルセットとミックスの切り替え、歌い分けは、風くんのするところで、僕もちょうど、そこでやろうとするから。そこは気持ちよくできる。幸運である。

 音域で言えば高音域より、最低音になる大サビフェイク最後が、出ないことはないが、かっこよく歌うのが、超難しい。「やさしさ」でもそうだけど。低音もかっこいいよね、風くんの声。


 風くんファンのみなさんもそうだと思うが、ギターやピアノのコピーや弾き語りアレンジするのも楽しいが、風くんの超絶技巧のボーカルテクニックをコピーするのも、超。楽しいぞ。(新曲「青春病」の「と思ったら」のところの、ものすごいグルーブ感、うまくタイミングぴったりに歌えると、超気持ちいいー。というのも、きっと、みんな、もうやってるよね。)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?