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「Nodame Cantabile」のだめカンタービレ/私の本棚(2)から(note009)
みなさんこんにちは。mina@ことばの垣根をこえるひと です。このnoteにお越しくださったご縁に感謝します。
さて、今日は日本で流行したアニメのフランス語版をお知らせします。のだめカンタービレは、ピアニストののだめと、指揮者になる夢を諦めきれずに再チャレンジする恋人?を取り巻く人たちの物語です。
著者はTOMOKO NINOMIYAとあります。ちょっとしたセリフをフランス語で言うとどんな風になるのかな、と思う時、開いてみると発見があります。この漫画の台詞はどれも大文字で書かれているので、それに倣って大文字で書いてみますね。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38430410/picture_pc_751bad051280ebc60f644b4dbd2ce385.jpeg?width=800)
たとえば、
POURQUOI JE SUIS COMME ÇA ?
は、オレ、どうしてこんなになっちまったんだろう。
でしょうし、
JE NE PEUX PAS QUITTER LE JAPON?
は、日本を離れられねえんだ。
になりそう。主人公の立場などを考えると、いろいろな言葉が浮かんできますでしょ。
これが時代劇だったら、
「オレ」を「拙者」にするとか。
上の言葉はちょっと言い方を崩していますが、場合によってはもう少しお行儀の良い言い方に直すのよ、とおっしゃる方もおいででしょう。
このnoteのタイトルには「翻訳はおもしろい」と書いてあります。このおもしろい、の意味を単純に「楽しい」と捉えると、そんな簡単なもんじゃないよ、と言うお叱りの言葉がどこから飛んできそうですが、それでも敢えて「楽しい」にしたいと思います。
フランス語だったらJeのひとことでまかなえるところが、日本語では、「僕」「私」「あたし」「あたい」「拙者」など、豊かな使い分けのできる世界があります。訳すときにはとても難しいけれど、そこが同時に楽しさでもあるのだから。それに、前後関係から誰が話しているセリフかはっきりするときには、わざわざ主語を訳すこともないし。
レストランの入り口に立っているAI人形が感情のない平坦な受け答えをするのを聞いていると、人間だからできることに、このような「セリフの微妙な言い回し」があると思うからです。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
さて、ここでトップで使用した画像を提供くださっている歯 さんのnoteを紹介させていただきますね。ユニークなニックネームをお持ちです。😁この方のnoteへは、下の枠のどこかをクリックすると移動することができます。では、どうぞ。
なお、はじめましてのかたは、【自己紹介させてください】へどうぞ。
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