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ついにきました『失恋』!

たったさっき失恋してきたすいれんです。
時刻は深夜、みなさんいかがお眠りでしょうか。
今日は失敗だらけの一日でした。
採血は失敗し、先生が動脈から採血してくれるというのに、用意した針は短くなかなかな動脈に届かない。
12:30と約束したIC(インフォームド・コンセント=医療者と患者/家族間で行う説明と同意の略語)は、本当は12:00だったと時間まちがえ。
最低です。
仕事以外で先生から評価されることはないのに、仕事さえまともにできないなんて。
もちろんこれらの失敗はわたしだけの問題ではなく、環境要因と申しましょうか、
1.クリニックで購入した針が、先生の希望するものと違っていた
2.ICの時間設定をやり取りしていた看護師は別の人であったため『伝言ゲーム』になっていた
しかし、しかし、失敗の矢面に立つのは先生の診療を担当しているわたしなのです。
もっとしっかりしなければ…
それはさておき、今日もいつも通り先生と残業して採血データや処方のチェック、カルテ入力などを21時まで行う予定でしたが、途中先生は疲れて休憩室に寝に行きました。
『寝ている間にカルテ入力、書類作成を終わらせよう!』
とわたしはひとり頑張りました。
本当は先生と添い寝したい気持ちを押し殺し…
『なんという健気さ…」
自分でも呆れます。
何度か見に行きましたが先生は起きる気配なく、すやすや眠っておられ、
わたしはその寝息を聞いているだけで幸せでした。
しかし21:30を過ぎたので、そろそろ先生も起きて自宅に帰ったほうが…と思い、『どうしよう…』と思いながら休憩室の入り口で先生を見ていました。
そうすると5分ほどたって先生はご自分で覚醒、その後一緒に2時間ほどデータチェックやカルテチェックをしている中で、先生が脳神経内科で得た経験が生きた診療について話していた時、当時付き合っていた彼女についての話になりました。
「どうして別れたの?」と訊いたら「いまも付き合いはあるねん」といまも続いているのだと言ったのです。
「若いの?」と訊くと「めちゃ若いねん笑」と…
茫然自失…
目の前真っ暗…
その彼女さんは幸せですね…
兵庫県の病院で出会って先生と濃厚な付き合いをし、その後一緒に大阪の病院に移り、先生が脳出血を発症し減給になったのを機に小田原の訪問診療に移ることになったときにも『一緒に来る?』と誘ってもらい、「関東にはいきたくない」と彼女さんが断り、小田原には一緒に行かなかったそうですが、その後も続いているとのこと…
なんという羨ましいことか…
そう、いつもわたしは傍観するだけ。
自分で体験できない悲しさは、人生になにもないのと同じことです。
そんな中でも、どうしてわたしは笑えるのだろう…?
いつからわたしは自分の悲しみを素直に出せなくなってしまったのだろう…?
失恋したからといって1日365日泣いて暮らすことはできないだろうけど、なにもなかったかのように、なにも感じていないかのように振舞うのはとても苦しいものです。
さぁ、失恋2日目の明日はどんな1日になるのでしょうか。

失恋は続く…

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