読んだ本:ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室

タイトルにドキッとしつつも、Twitterなどでの評判があまりにも良く、読みたい気持ちがうずうずしてようやく読み始め。
なんというか、本を読むというより友達にすごく面白い話を聞かせてもらっているかのような文章。どんどん読み進められました。

ああ、私もダメ女だったな〜〜主婦歴の半分くらいこんなだったな、と自分にも当てはまるところが多々あり、こんな風に教わりたかったな、私も常備していた『混ぜるだけ』的なレトルトの裏見たことがきっかけだったなーと振り返りながら。

それにしても、料理ができない、その理由がこんなにも多岐にわたるとは。
そしてその様々な背景に、ひとつひとつ丁寧に寄り添い、ジャッジではなく抜け出す方法を考え、伝えていくキャスリーンの魅力。料理ひとつで生活、気持ちがこんなに変わるんだ。読みながら元気が出て来る。私も頑張ろう!と思える。ありがたいな。手元に置いておいて辛いときに読み返したい。

ところで気になるのが今やこれからの日本にも重要なテーマだと個人的にも思う、フードサイエンス技術。
食品添加物、レトルト技術、それらのものが元々は軍用食料のために発達したものだということ、世界大戦が終わってその技術が巨大な市場を失ったこと、その市場にかわるものを一般家庭に求めたこと…
『食品科学者のゴールは味ではなく、消費量だ』という一文に、うっすら分かっていたこととは言え改めてショックを受ける。
ジャンクフードや精製砂糖の中毒性。添加される人工物が体の中でどのように影響を及ぼすか。
それらの説明も分かりやすくすっと入って来た。

食べることは生きること、
身体は食べたものでできている。
やっぱり繰り返し読もう。


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