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【ミネラルウォーター探求者が解説!】第2弾:高知県のミネラルウォーター徹底解剖!

大分県のミネラルウォーターに続く第2弾は、全国的にも清流として有名な四万十川の源流域から汲み上げられたミネラルウォーターです。「日本最後の清流」と称される四万十川。その名を知らない人は少ないでしょう。しかし、その源流域から生まれたミネラルウォーターがあることをご存知でしょうか?

今回ご紹介するのは「四万十川の純天然水」。四万十川源流域の大自然が育んだ、まさに「生きた水」とも言うべきミネラルウォーターです。「四万十川の純天然水」を徹底解剖していきます!

四万十川源流域の豊かな自然が育む、特別な水

「四万十川の純天然水」の水源は、四万十川の源流域。手つかずの原生林が広がり、豊かな生態系が保たれているこの地は、まさに自然の宝庫です。この美しい地層を浸透してきた水は、大地のミネラルを程よく含み、清らかでまろやかな味わいが特徴です。

今回取り上げる高知県のミネラルウォーターは『四万十川の純天然水』!

四万十川の純天然水のサイトから魅力を紹介

四万十川の源流域から汲み上げた天然ミネラルウォーター

「四万十川の純天然水」の水源は、四万十川の源流域にある標高1,400メートルの山々に位置しています。この地域は手つかずの自然が残り、豊かな生態系が保たれています。長い年月をかけて地層を浸透してきた水は、大地のミネラルを豊富に含み、清らかでまろやかな味わいが特徴です。

自然濾過による自然な味わい

「四万十川の純天然水」は、自然の恵みをそのまま味わえるよう、加熱や人工的なミネラル添加を行わない「自然濾過」という製法で採水・ボトリングされています。この製法により、四万十川の自然が育んだ本来の味わいを保つことができます。

毎日の水分補給や料理、お酒の水割りにも最適

「四万十川の純天然水」は、毎日の水分補給はもちろん、料理やお酒の水割りにも最適です。清らかでまろやかな味わいは、どんな食事にもよく合います。四万十川の美しい自然を思い浮かべながら、「四万十川の純天然水」でリフレッシュしてみてはいかがでしょうか?

ミネラルウォーターの分類について

市販されているペットボトルの水には、大きく分類すると「ミネラルウォーター」「ナチュラルウォーター」「ナチュラルミネラルウォーター」「ボトルドウォーター」があります。

  1. ナチュラルウォーター:

    • 原材料は特定の水源から採水された地下水のみ。

    • 沈殿、濾過、加熱殺菌以外の処理は行っていません。

  2. ナチュラルミネラルウォーター:

    • 原材料はナチュラルウォーターと同様、特定の水源から採水された地下水。

    • 複数の原水を混合したり、ミネラル成分を調整したりすることが可能です(ただし、ミネラル成分を添加することはできません)。

  3. ミネラルウォーター:

    • 原材料は地下水以外の水、または地下水でも成分を大きく変化させる処理を行ったもの。

    • 濾過、沈殿、加熱殺菌に加えて、オゾン殺菌、紫外線殺菌、ミネラル分調整、ブレンド、曝気など、さまざまな処理が可能です。

  4. ボトルドウォーター(飲料水):

    • 上記3つに該当しない水。

    • 水道水やRO水(逆浸透膜処理水)なども含まれます。

    • ミネラル成分を後から添加することも可能です。

つまり、ミネラルウォーターの原材料は、採水地や製造方法によって異なるということです。
また、原水による水の分類としては「浅井戸水」「深井戸水」「湧水」「鉱泉水」「鉱水」「温泉水」「伏流水」などがあります。

四万十川の純天然水は「ナチュラルミネラルウォーター」で「鉱水」!

四万十川の純天然水のラベルに表示されている水を分類すると「ナチュラルミネラルウォーター」で「鉱水」でした。

四万十川の純天然水のラベル

四万十川の純天然水のラベルに表示されている項目

ラベルに表示されている項目を整理すると以下のようになります。

四万十川の純天然水のラベル表示を整理した表

四万十川の純天然水は硬度13.4!

そもそも硬度って何?

硬度とは、水の中に含まれるカルシウムとマグネシウムの量を表す数値です。単位はmg/L(ミリグラム/リットル)で、数値が高いほど硬水、低いほど軟水と呼ばれます。

計算式は、次のようになります。

硬度 (mg/L) = (カルシウム量 (mg/L) × 2.5) + (マグネシウム量 (mg/L) × 4.1)

この式は、カルシウムとマグネシウムの量を、それぞれ炭酸カルシウム(CaCO3)の量に換算して合計したものです。

例えば、あるミネラルウォーターの成分表示が、

  • カルシウム: 10mg/L

  • マグネシウム: 2mg/L

だった場合、硬度は以下のようになります。
硬度 = (10mg/L × 2.5) + (2mg/L × 4.1) = 33.2mg/L
つまり、このミネラルウォーターの硬度は約33となります。

WHO(世界保健機関)の飲料水水質ガイドラインでは、硬度に基づいて水を以下のように分類しています。

  • 軟水 (Soft): 0 - 60 mg/L

  • 中程度の軟水 (Moderately hard): 60 - 120 mg/L

  • 硬水 (Hard): 120 - 180 mg/L

  • 非常な硬水 (Very hard): 180 mg/L以上

と分類されます。

四万十川の純天然水は超軟水!

WHOの硬度分類の中で、四万十川の純天然水の硬度13.4mg/Lは「軟水」に分類されますが、その中でも低い値なので、超軟水と分類できそうです。

硬度で味が変わる!?

硬度は、ミネラルウォーターの味わいに大きく影響します。
軟水は、口当たりが柔らかく、すっきりとした味わいが特徴。

一方、硬水は、ミネラルの味がしっかり感じられ、飲んだ後に少し重みを感じることも。例えるなら、軟水は「緑茶」、硬水は「ほうじ茶」のようなイメージでしょうか。

硬度と健康

硬度は、健康にも深く関わっています。
カルシウムやマグネシウムは、骨や歯の形成に欠かせないミネラル。

硬水を飲むことで、これらのミネラルを効率的に摂取することができます。また、硬水は便秘解消にも効果があると言われています。
ただし、飲み過ぎるとお腹がゆるくなることもあるので注意が必要です。

あなたに合う硬度は?

硬度の感じ方には個人差があります。
普段から軟水を飲みなれている方は、硬水を飲んだ時に違和感を感じるかもしれません。

まずは、色々な硬度のミネラルウォーターを試して、自分の好みの硬度を見つけるのがおすすめです。

主要溶存イオンとは?

ミネラルウォーターには、様々なミネラル成分が溶け込んでいます。その中でも特に多く含まれる主要なイオン成分は以下の通りです。

陽イオン

  • カルシウムイオン (Ca²⁺): 骨や歯の形成、筋肉の収縮、神経伝達など、生命活動に欠かせないミネラルです。

  • マグネシウムイオン (Mg²⁺): カルシウムと同様に骨や歯の形成に関わるほか、エネルギー代謝や酵素の活性化にも重要な役割を果たします。

  • ナトリウムイオン (Na⁺): 体内の水分バランスを調整し、神経伝達や筋肉の収縮にも関与します。

  • カリウムイオン (K⁺): ナトリウムと協調して体内の水分バランスを調整し、神経伝達や筋肉の収縮にも関与します。

陰イオン

  • 炭酸水素イオン (HCO₃⁻): 体内のpHバランスを維持する役割を担っています。

  • 硫酸イオン (SO₄²⁻): 腸内環境を整える働きがあるとされています。

  • 塩化物イオン (Cl⁻): 体内の水分バランスを調整し、胃酸の成分としても重要です。

  • 硝酸イオン (NO₃⁻): 自然界に広く存在するイオンですが、過剰摂取は健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

私が分析するこれらの分析項目は「主要溶存イオン」と呼ばれています。これらのイオンは、ミネラルウォーターが自然界を流動する過程で、様々な成分組成に変化します。

また、主要溶存イオンはミネラルウォーターの硬度や味に影響を与えるだけでなく、私たちの健康にも深く関わっています。それぞれのミネラルウォーターがどのようなイオンをどれくらい含んでいるか、ラベルの成分表示をチェックしてみると面白いかもしれません。

四万十川の純天然水の水質分析結果は!?

分析結果は以下のようになりました!
四万十川の純天然水のラベルに表示されている項目としては陽イオンのNa、Ca、Mg、Kイオンでしたが、私が分析した項目はそれ以外にも陰イオンであるCl、SO4、HCO3、NO3イオンも測定しています。

私がイオンクロマトグラフィー法で測定した分析結果は以下の表に示す通りです。

イオンクロマトグラフィー法で測定した分析結果

CaとMgイオンから計算される硬度は17.1mg/Lとなりました。
四万十川の純天然水のサイトに表示された硬度は13.4mg/Lですので、わずかに大きい値を示しましたがほぼ同じ値と言えます。

ミネラルウォーターの原料となる地下水は、自然界を流れているため毎日全く同じ水質とは限りませんし、春夏秋冬の季節を巡る中で少しずつ変化するものと考えられます。
サイトやラベルに表示された水が分析された日と、私が分析した水が採水された日は異なるため、水質に多少の違いがあっても不思議ではありませんよね。

それでも硬度がほぼ同じということは、四万十川の純天然水の水源はかなり安定した水資源と言えると思います。

気になる硝酸態窒素濃度は!?

ミネラルウォーターは、地下水や湧き水を採水しているため、硝酸態窒素が含まれている場合があります。特に、農地や工場に近い場所で採水された水は、硝酸態窒素濃度が高い可能性があります。

硝酸態窒素は、過剰摂取すると健康に悪影響を及ぼす可能性があるにも関わらず、多くのミネラルウォーターで表示されていません

そこで、私は実際に様々なミネラルウォーターを収集し、硝酸態窒素濃度を分析してみました。
清流である四万十川の源流域(人がなかなか入りこまないエリア)ですので、硝酸態窒素濃度は低いと予想していますが、果たして結果は!?

分析結果大公開!

気になる硝酸態窒素の分析結果ですが、今回は有料記事として公開しています。

なぜ有料なのか?それは、正確な情報を提供するためには、ある程度の費用と手間がかかるからです。

しかし、安心・安全なミネラルウォーターを選ぶためには、硝酸態窒素濃度を知ることは非常に重要です。

特に、

  • 乳幼児にミネラルウォーターを与える方

  • 健康に気を遣っている方

  • 美味しいだけでなく、安全な水を求める方

には、ぜひ読んでいただきたい内容となっています。
また、パックテストで視覚的にも分かりやすく測定した画像も掲載しています。

この先は有料記事になってしまいますが、ぜひ身体に影響する硝酸態窒素濃度について、正確な情報を受け取ってください!

四万十川の純天然水の硝酸態窒素濃度は…

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