リチャード・ボヤツィス他「成長を支援するということ-深いつながりを築きありたい姿から変化を生むコーチングの原則-」
コーチングに関する本は、ずっと気になっていた。
子どもが小さい頃からだから、15年以上前から。
オランダでコーチングに関心のある人2人に合って、カナダの知人もコーチングをやり始めてセッションを受け、今は私自身がコーチングを受けている。周りにコーチングが溢れている。
今は距離をとっている友人達から、「話を聴く仕事が向いていると思う」と言ってもらったことがある。その時は、もやっとして動き出せなかった。「向いてるとは思うけど、それで搾取されてきたからやりたくない」という気持ちがあったんだと思う。
トラウマ記憶の再処理が進み、新しい生き方を模索する中で、「コーチングの本を読んでみてもいいかもしれない」という気持ちになった。
以下要約、「」内原文抜粋、→以下は私の意見
この本は、「人が心から願うありたい姿に向かって成長し続けること」
を支援する効果的な方法の理論と実践が書かれた本。
学ぶ意義、社会的背景
「社会やテクノロジーの変化が激しく正解が見えない時代」は、「私たち一人ひとりが、これまで以上に自分の人生の目的を見つめ、自ら方向性を見出し常に成長していく必要性が高まって」いる。
難しさ
「しかし、人や組織がこれまでの考え方や行動を変えることは容易ではありません」
感情知性(EQ)研究をしていたリチャード・ボヤツィス教授は50年にわたり、人や組織がどうしたら自律的に成長できるかについて研究してきた。その解として、脳科学の裏付けを得ながら生み出されたのが「意図的変革理論(Intentional Change Theory=ICT)であり、それを実践する手法が「ICTコーチング」である。
Intentional Change Theoryコーチングが役立つ場面
「仕事や家庭に注力する中で燃え尽きたり、自らの健康を損なってしまった医師や企業の幹部から大学進学を控える子どもとの関係に悩む親まで」
コーチの対象者との関わり方は、相手の本来の欲求を明確にし主体的な変化が持続する方法と、そうではない誘導型のものとがある。
Intentional Change Theoryコーチングは、「相手を心から気遣って関心をもって接し、サポートや励ましを差し出し、相手が自分のビジョンや情熱の対象を自覚、追求できるようにするコーチング」。これを通じて、相手は自らの内側から成長するモチベーションを高めていくため、いずれコーチがいなくなっても、生涯を通じて自ら学ぶ力を手に入れることができる。
「真にありたい姿」とは、自分のこれまで培ってきた価値観を体現するもの、あるいは制約が一切なかった場合でもやりたいこと。人はありたい姿を想像したときは、他者の規定に従おうとしている時よりも自分の内側からポジティブな感情が溢れてくるもの。
→この質問は何回か受けたことがあるが、そこに向かって自走できる状態にはなっていない…。
「真にありたい姿の探求を支援する時は、コーチは「他者が規定した自分」と区別をつけられるように手を貸します。そうすると、相手の内面では自分自身に対する深い共感が生まれ、他者への共感や適切な働きかけといった、感情知性の様々な側面が開花していくのです。」
「残念ながら、世界160ヵ国で実施された感情知性に関する国際調査において、日本は調査対象国のなかで最下位でした。これは、日本では、子どもの頃から親や社会の期待に応えようとし、外から規定された目標や評価軸に沿って努力し、本当の意味で自分がやりたいことを掘り下げて、内なる情熱を感じた経験を持つ人が少ないことを物語っています。」
→上位の国々に滞在するの楽しそう
→このEQの育成を妨げる組織、学校に属したくない。そういう価値観の内面化が強い人とも共に過ごしたくない。
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