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留学で得たこと(随時更新)

2021年の9月から2022年の6月まで、イギリスの南東部にある大学に交換留学生として派遣されました。約一ヶ月前に日本に帰国したので、1年間(正確には10ヶ月)の留学生活で得たことをざっとまとめます。

☆語学力
 ・渡航前:IELTS Overall6.5
 ・渡航後:英語の語学試験はまだ受けていないけれど・・・
  ・スピーキング:日常会話はできる。アカデミックな内容も、事前に準備したり前提知識があれば、たどたどしくも自分の意見を話すことはできる。
  ・リスニング:よほどなまりのキツい英語でなければ聞き取ることができる。聞き返すけど。
  ・ライティング:アカデミックなエッセイを書くことができる。一応、授業はまずまずの成績でパスできるレベル。
  ・リーディング:アカデミックな論文を読むことができる。しかし時間   はかかる。集中力も極端に切れやすい。

→渡航前、IELTSの規定スコアギリギリとはいえ、一応基準はパスしているので大丈夫だろう、とたかをくくっていた私、それは大間違いでした。IELTSのスコアは基準として設けられていますが、それをクリアしたからといって留学生活オールオッケーになるわけではなかった!(もちろん人によるけれども)留学を終えて私が言えることは、事前にもっとイギリス英語を聞き取る練習をしておけば良かった、ということ。会話は、相手が言ったことに何か言葉を返して初めて成立するもの。だから、まず相手が何を言っているかちゃんと理解しないといけない。私はイギリスに来て2ヶ月ほどは本当に相手が言っていることを聞き取るのに苦労しました。3歳年下のブリティッシュボーイに鼻で笑われたこともある(しかしこれではいかんと思ってフラットメイトに相談したり話相手になって貰ったりと、自分で打開策を考えて行動に移した点はgoodだと思う。フラットメイトの前で号泣したこともあったけど)。

☆勉強面
 ・翻訳理論の基本的な要素(専門用語や人物名)を理解
 ・ソフトウェアを使って映像に字幕を付けることができる
 ・ボイスオーバー、字幕、翻訳に関する知識や制約を理解
 ・翻案について、元々あった知識に加えてもう少し深い知識を理解

→翻訳や翻案について勉強したいと思い、留学したので、満足のいく知識を得られたと思う。ただ、翻訳理論は初めて習う分野だったので、終始苦労した。日本語学科の先生に、参考書として日本語で書かれた翻訳理論の本を貸して貰った(チートと言われかねない・・・。でもそれくらい難しかった)。翻案の授業は、2、3年+院生+先生の前で震えながらプレゼンした(私は1年生扱い)。ちなみに、この授業は期末レポートよりもプレゼンの方が評価が良かった。

☆旅行

→友達との旅行も、1人旅もどちらも経験した。結果、自分は一人旅の方が好きだということが分かった。また、バタバタと行動するのではなく、2~3日同じ所に滞在し、ゆっくりその町をまわるのが好きだということも分かった。一人旅をした時、新しい友達と出会ったこともあった。英語がある程度通じて、安全な所ならば、一人で大丈夫。ただ、交通機関がガバガバな国もあるし、ストライキにも遭うこともあるので、代替案はしっかり考えておくべき。うだる様な暑さの中、スイスの2都市を旅行したのは良い思い出。

☆趣味

→読書に加えて、新しく「観劇」という趣味もできた。お金はかかるけど、それ以上にすばらしいもの。

☆交友関係

→フラット、日本人留学生中間、同じ授業を取っている人たち、ソサイエティで仲良くなった人たち、旅行先で仲良くなった人たちなど、自分が想像していた以上に色々な人と仲良くなれた。また、自分がただ待っていても遊びなどの声を掛けて貰えるとは限らないので、積極的に自分から声をかけるべき。というか、自分から今度コーヒーでもと誘うことができるようになった。あと、イギリスで盛んな「クラブ文化」になじむことは出来なかった(1回だけクラブに行ったけど、お酒を大量に飲んで歌い踊り狂うことは出来なかった)。飲酒やクラブ文化に馴染めなくてめそめそした時期もあったけど、馴染まなかったからと言って中間外れにされることもないので、そこまで気にしなくていい気もする。自分の意志を持って行動すること、また「自分はこうしたい」ということを相手に伝えることが大事。

→フラットメイトは本当に恵まれた。私が困っていたり何か悩んでいたりすると親身になって相談に乗ってくれた。前半の学期は毎週2~3時間ほどフラットメイトで白熱したUNOをし、たまのフラットパーティーでお手製双六(と言う名の飲みゲー)をしたり歌ったりダンスしたり。最後別れる時は沢山ハグしてくれた。自分が本当に沈んでいる時、無条件で優しくしてくれた人たちなので、私もこの人たちみたいに優しくなりたいと思った。

☆生活力、その他

→最低限の料理、洗濯、掃除等はできるようになった(人として最低限のレベルに立てたと言うべきか・・・)。キッチンは綺麗であればあるほど良い。キッチンが汚いと、料理をする気が起きなくなる。パーティーの後キッチンを掃除したらめちゃくちゃ感謝された(この世の終わりみたいに汚いので・・・)。

→とりあえずやりたいことを見つけたら、やりたいですとハッキリ意志表示して参加することが大事。そこで新たな交友関係も生まれるし、新しくやりたいことが見つかる場合もある。ただ、自分のレベルにあまりにも合っていない所に入ると、周りにも迷惑をかけるし、自分も疲れてしまうので、見極めは大事。チャンスがあれば絶対に掴むこと。漢字ワークショップと、翻訳ワークショップボランティアは参加して本当に良かった。

☆今後について

→今後、学部生生活が約1年半続き、その後2年間修士に進む予定(卒論と院試!!)。それが終わったら就職する予定だけれど(当然全て上手くいった場合の話)、YMSビザを取って2年間ロンドンでワーホリしたいと考えているので、人生設計を考えなければいけない。

・・・ざっとこんな感じでしょうか。おおざっぱにまとめただけなので、思い出した点があれば更新することにします。留学、行って良かったです。というか、留学させてもらえて良かったです。昨今留学する人は沢山いるけれど、「留学したい」と思った人が全員留学できるわけではない。何らかの事情で諦めなければならなかった人も沢山いることは分かっています。私の場合は、コロナ禍だけれど留学しても良いと言い、金銭的にも精神的にもサポートしてくれた両親や親族、文学部の留学部門の方々、沢山の推薦書や書類を書いて下さった担当教員の先生、何度も質問メールを送らせていただいた文学部の先輩、奨学金を与えて下さった日本の企業など、数え切れないほど多くの方々に支えて貰って、なんとか留学できました。ですので、自分が無事に1年間の留学を終えることが出来たのは、ただ自分の運が良かっただけで、さらに様々な方々のご支援があったからだということを絶対に忘れません。留学しただけで人生が変わる訳ではないけれど、考え方や人との接し方、新しいモノへの興味など、小さな変化を自分にもたらすことができたのは良かったです。またねイギリス!!

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