メタバースの本質を求めスノウ・クラッシュの世界へ
まず皆さんはメタバースという言葉を聞いたことがあるだろうか。
最近ではメディアなどで取り上げられ耳にする機会が増えてきたがその中でもFacebook社の社名をMeta社へ変更したその語源として多く取り上げられた。そのメタバースであるがこれ自体は「Meta(超える)」+「Universe(宇宙)」という組み合わせの造語である。そしてメタバースという言葉が初めて使われたのが1992年に発表された、ニール・スティーヴンスン著『スノウ・クラッシュ』という小説である。結局それがなにをさしているものなのか、という話であるが未だ明確な定義は無いとされている。大枠ではインターネット上で自分のアバターを持ち、遠く離れたユーザーとコミュニケーションなどを取ることのできる仮想空間というものである。分かりやすい例で言うとサマーウォーズにおける「OZ」のようなものである。
本題の内容であるが、まず背景として人口増加等の理由によって現実の土地が狭く感じるようになったアメリカにて仮想空間のメタバースというVRのようなものが一般化した世界である。そのメタバース内において主人公の友人がスノウ・クラッシュと呼ばれるウイルスに犯された。しかし、そのウイルスはそれだけにとどまらずメタバースを越え現実世界の肉体へも作用し言語機能が破壊されてしまう。その後、他の人々へも感染させようと目論む宗教団体を阻止するため主人公が動くという物語である。
なぜ私がこの小説を題材としたかという話であるが、1992年という30年も前の、容量が640KBのPCやフロッピーディスクしかない時代に、VRやAIというものを思いつき今それがただの空想ではなく現実になったという点に感動し、未だ定義の曖昧なメタバースという言葉の本質を理解したいと考えたからである。私の中のメタバースの答えであるが、それはインターネットをただの情報を得られるツールとして見るのではなく、現実とは違うもう一つの空間として見ることにあるのだと考える。それ故にメタバースは最近新しく生まれた何かではなく、今既に身近に触れているインターネットそのものだと考えている。そして、近年ではコロナという情勢によりテレワークやオンライン会議の普及によりこれまで以上に現代社会とアバター文化というものが結びつき、VRやメタバースというものがただのSF用語ではなく数年後の常識になるのではないかと私は考える。
スノウ・クラッシュの内容を詳しく知りたいという方はこちらで解説されてるので是非
それと軽い気持ちでこの本を買わない方がいいですね正直後悔しました。
びっくりするほど内容が難しく、しかも翻訳もされてるためあまり日本では評価されてないみたいです。
私もメタバースを知りたくてざっくり読んだだけなのでこれからもう一度読んで今度は内容の方も理解したいですね。
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