国内における"宗教"という語(1)

Ⅰ.序論 
 タイトルの通り、本項では国内における「宗教」という語とそれにまつわる違和感についてつれづれ書いていこうと思う。こちらは建前上は論文ではなく、多くの人にカジュアルに世俗化というものを捉えていただく端緒となるのではないか、またそうなれば幸いだな、と思いながら書いているものである。本音としては、自分の思考の整理ついでに、レジュメ切る時のメモにしようという訳である。序論はこの程度にして早速本題に移りたいと思う。

Ⅱ.宗教という語
 「日本人は無宗教だ」と主張する人が一定数これをお読みの方の周囲にもいらっしゃるだろうか。さて、こう主張する方々に是非とも聞いてみたいのだが、生まれてこの方「いただきます」「ごちそうさま」を聞いた事がないという認識で合っているだろうか。また、「初詣」「年越しそば」などという言葉は聞いた事がなく、寺社仏閣に関しては見たことが無い、お年寄りを大切にしようという概念は存在しないという認識で話を進めるが、よろしいか、と。恐らくこう聞くと、日本人無宗教ニキorネキは顔を顰めて「そういうことじゃない」と言ってくるだろう。どういう事だよじゃあ、説明してみろよと言っても、さして真っ当な答えは帰ってこないだろう。これで彼ら彼女らの言っている「無宗教」「宗教」が定義付けされている宗教という語から乖離した意味を持っていることがなんとなくご理解頂けたのではなかろうかと思う。
 
導入を書いて一旦公開しようと思う。次回は宗教の定義付けについて書いていきたいと思う。

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