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第3回R smashを配信面から振り返る

この記事は2023年12月16日に開催された第3回R smashを配信の技術的側面から振り返るものになっています。
大会運営ではなく大会配信なのでとてもニッチな部分だとは思いますが、あまり表には出てこない部分なので「へぇ~」って気持ちで読んでいただけると幸いです。


自己紹介

初めての記事なので簡単に自己紹介を書きたいと思います。
私立文系大学出身、現在は一般企業で総合職をしています「Watcher_(うぉっちゃー)」と申します。
ゲーム全般とドライブとお酒が大好きな2000年生まれの若者です。
スマブラではガノンしか使えません。

自分が担当したもの

R smashではとっっっても優秀なデザイナーさん(ハチノスさん)が全てのクリエイティブを担当しています。
一貫性のあるコンセプトを端々で実現できているのはこの方のおかげです。足を向けて寝れません。
そんなコンセプトを忠実に配信関係に落とし込むのが私の担当でした。

余談ですが……

大会運営兼主催:R団
大会デザイナー:ハチノス
大会配信担当:Watcher_
……的な割り振りで進んでいました。

その他にもポケモンバトル(シングル・ダブルス)の大会も同時開催だったので九州でオフ大会をしている方々にもご協力いただいたり、多くのスタッフに支えられてなんとか成功に持っていけたと思います。
𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬______

配信機材について

準備した機材としては一般的な大会と変わらないか寧ろ少ないと思います。

  • 配信用PC

  • キャプチャーボード

  • 配信台用Switch

  • HDMI分配器

  • 選手用モニター×2

  • 実況用モニター

  • 実況用マイク

  • バン&ピック用PC(後述)

配信用ソフトはOBSを使用しました。

そしてここが一番のこだわりポイントです。配信オーバーレイ用で3つのソフトを同時並行で使用しています。

ええ、変態です。ただこれによってクオリティが数段上に上がったと自負しています。

配信オーバーレイについて

使用ソフト

  • StreamControl

  • TournamentStreamHelper

  • BraceBracket

の上記3種類です。R smashで使用した際はそれぞれで役割が異なっていたので詳細を書いていきます。

StreamControl

通称ストコン。古来よりスマブラないしは様々なゲームの大会で使用されていたオープンソースのアプリーケーション。カスタマイズ性抜群。

R smashでは専用のレイアウトにカスタマイズしてスマブラ用とポケモン用で選手のスコア表示をしてました。

TournamentStreamHelper

TSHなどと呼ばれている新進気鋭の超多機能配信レイアウトツールです。

その中でも今回のR smashではステージバンピックと、配信には出てきませんでしたがTop16(もしくはTop8)のトーナメント進行状況を表示させる準備をしていました。

BraceBracket

日本生まれの新星。Web上で全て解決するためパソコンへの負荷が非常に軽い、シンプルなオーバーレイソフトです。
今回はオーバーレイソフトとしては使用せず、大会配信台のツイート用途して使用していました。ワンボタンでラウンド名と選手名とTwitterIDなどなど……事前に指定した形でツイートできる機能が神すぎます。

配信画面の解説

実際の配信画面を見ながらどういうツールを使ったのかなど解説をしたいと思います。

試合画面

会場が沸いた「ねむる」

スコアボードはStreamControlを使用しました。

古より伝わるこちら(https://shigaming.com/2018/11/30/streamcontroltemplate2019/)のスコアボードをR smash仕様にカスタマイズし、星の数でどちらが何本取得しているかを一目でわかるようなレイアウトになっています。
また、フォントにもこだわりを持っていてR smashで使用されているクリエイティブにおいて全て共通して同じフォントで統一しています。

待機画面/ステージバンピック


スターターピック


カウンターピック

画面最下部のキャスター名の表示はBraceBracketを使用しています。Webアプリのツールのためここだけフォントが設定できていません。
当初は使用予定がなかったため作成できておらず、当日慌てて配置しました。

ステージバンピックのデフォルトレイアウト

ステージバンピックではTournamentStreamHelperを使用しています。
もともとのレイアウトから大きく改変しており、R smashではバンされたステージは黒く塗りつぶされ、ピックされたステージは通称「Rスマレッド」と呼んでいた大会共通の赤色で目立つようにしています。
またステージ画像もシンプルで撃墜ラインと画面内ライン、台の位置と大きさだけでどのステージかがわかるようなデザインをしてくれたものを適用しています。

リプレイ画面


撃墜リプレイ

単純にREPLAYと書かれた背景の上にOBSのリプレイバッファで録画した動画を流していると思いきやあるソフトとプラグインが大活躍しています。
動画再生ソフトのVLCメディアプレイヤーとAdvanced Scene Switcherです。
詳細は省略しますが、この2つのおかげでシーン切り替えをしたときに動画ファイルが読み込まれてフォルダ内を連続再生させるというリプレイハイライトが配信できるようになります。
詳しくはこちらのリンク先を参照ください。

ポケモン対戦画面


R smashポケモンシングル対戦画面

私、Watcher_はポケモン対戦のことを何も知らなかったです!ごめんなさい!!

ポケモンの対戦画面は白が基調のものとなっています。
スコアボードもポケモン対戦用に新規カスタマイズして配信に載せています。こちらもStreamControlを使用しています。
両サイドにある、ひんしポケモンのオーバーレイは画像を貼り付けているだけの力技です。
ポケモン界隈には「ぱにぱにツール」なる神ツールがあるとお伺いしましたが、ポケモンの画像をカスタマイズする時間がない上にR smashの配信台に載るポケモン対戦がGrandFinalのみとのことだったので力技、人力で瀕死ポケモンの上に黒い画像を重ねていました。

トランジション


スマブラ用
ポケモン用

赤と白の2種類でスマブラ用、ポケモン用として使用しました。
OBSのスティンガートランジションで設定しているだけなので詳細は省略します。

まとめ

クリエイティブ関連に強いこだわりを見せたこの大会で配信というクリエイティブ色が強く出る部分に携わらせていただけたのはとても光栄なことでした。
配信でこういうことがしたい!と思うことの6割は今回のR smashで実現できたと思っていますが、正直まだ6割くらいです。
もっとやりたいこともたくさんあるので次回のR smashもお楽しみにしてください、私の技術力も鍛えてちょ~~~~かっちょいい大会配信にしていきます。

またどこかでお会いしましょう……

書ききれないからまとめてになってしまいますが、ご協力いただいたスタッフの皆さん、ご参加いただいた皆さん、これからご参加いただく皆さん、ほんっっっっっっっっっとうにありがとうございます!!!!!!

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