米大学入学試験SAT、デジタル化へ

 アメリカ合衆国における大学入試の標準テストのひとつであるSATなどの高等教育カリキュラム 等の策定・運営を行うカレッジボードは2024年に米国でSATがデジタル配信されることを発表した。

カレッジボードは、声明のなかで一部の大学が大学入試を廃止し始める中、SATを「より適切な」ものにすることを目指していると述べた。

大学入学共通テストも3時間から2時間に短縮され、1問あたりの時間が長くなる予定だ。

カレッジボードの大学進学適性評価担当副社長プリシラ・ロドリゲス氏は声明で、「デジタルSATは、受験しやすく、実施しやすく、より適切なものになる」と述べた。

学生はこれまで通り、自宅ではなく学校やテストセンターで試験を受ける必要があり、試験は1600点満点で採点された。

この変更により、試験の実施が容易になり、「学校はSATをいつ、どこで、どのくらいの頻度で実施するかについて、より多くの選択肢を持つことになる」という。

デジタルへの移行は2023年に国際的に開始される。

SATはそもそm大学入試に必要な要素なのかといった疑問の声が上がっており、見直しが進められてきた。有名大学のなかではSATの義務化廃止に動く流れもある。テスト反対団体のフェアテストによると、標準テストを必要としない学校の割合は、パンデミック前の約45%から、現在は80%近くまで上昇している。

また専門家は、標準テストのコストや、有色人種や低所得の学生が大学入試で直面する課題を指摘されている。


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