フェイスブック、Eコマースへの野望

収益のほとんどを広告事業で稼ぎ出すFacebookは、eコマースを次なる富の大地と位置付けている。Facebookショップは中小企業のための新しいプラットフォームとなりアマゾンに取って代わることはできるのだろうか?

マーク・ザッカーバーグは、何年も前からeコマース事業への野心を見せてきた。米国人は昨年、オンラインショッピングに約6000億ドルを費やしたといわれており、フェイスブックは、30億人という膨大な世界的なユーザー基盤を活用して、その市場で大きなシェアを獲得できると考えている。

しかし、これまでのところ、これらの取り組みは本業の副業レベルだ。フェイスブックのオンライン販売は、クラシファイド広告セクションであるマーケットプレイスを中心に、決済商品のさまざまなアイデアを打ち出してきた。その一つが失敗したデジタル通貨「Libra」で、これはデジタルウォレットの計画と結びついていた。

企業に仮想店舗を設定する方法を提供し、FacebookやInstagram上で商品を販売する機能は、最終的にFacebookの電子商取引の競合へと変化させるポテンシャルを持つ.。Facebookの広告収益の大部分は中小企業からのものと言えるが、ECにおいてもそうした会社が収益を支えることを同社は期待している。 エバーコアISIのアナリストは、米国でのオンライン購入の約10パーセントは、技術的な問題や支払いオプションの欠如のために毎年諦められているという。このような「取引の摩擦」を圧倒的なユーザーが抱えるファイスブックが取り除こうというわけだ。

またECの事業は本業の広告事業にとっても強いシナジー効果がある。アマゾンはアマゾン内の広告事業も拡大していると近年報道されている。

https://www.ft.com/content/db628d6c-ef16-46ab-ad8c-a616bf361ec0

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