日本語にない音を独自の日本語で表現する発音記号 その名も「へァツオン記号」が革新的
英語関連の動画を見がちな私のYoutubeのおすすめにでてきて、衝撃を受けた。その名も「ヘァツオン記号」。
ヘァツオン記号の例
英語を勉強している人なら、この例をみるだけでその表現の雰囲気がすぐにわかるだろう。中学生で英語に出会ったあの頃に苦労した、スペリングと発音が一致しないというもどかしさ。辞書を引けば引いたで、「発音記号」という意味のわからない
エでもなくアでもない"æ"、なんだこれは"ð"、もはやアルファベット感さえない。"θ"…え…。
あれからというもの、発音記号を真面目に勉強することもなく、なんとなく辞書を見たときに雰囲気で読み取ってきた。今となってはそれほど困っていないけれど、せっかく日本語ネイティブならば、できるだけ日本語に近い文字で発音を示すシンボルを用意したほうが良いにこしたことはない。
( https://sc.benesse-gtec.com/tajiri/guidance/pdf/hatsuon_kigo.pdf )
関西大学 田尻悟郎先生のヘァツオン記号の生まれ
英語の発音をカタカナで表現すると、どうしても日本語的な発音になってしまうということから、漢字やひらがなを使って英語特有の発音を表したというのが田尻悟郎先生考案の発音記号だ。
それを、NHKのテレビで基礎英語という番組で紹介されたときに、ディレクターが「ヘァツオンキゴゥ」と英語っぽく発音して以来「ヘァツオン記号」と呼ばれているという。
白抜きだったり黒塗りだったり、独自の文字だったりするので、自分で書き表わそうというのは少し難があるかもしれないけれど、この発音記号で発音が書かれた単語帳なんかは、漢字やひらがながわかる中学1年生くらいの、英語の入り口にはちょうど良さそうだなと感じた。
がっちゃん曰く「日本語にない発音表記が韓国語にはある」
韓国語をはさむと、英語の発音が良くなるという話も、発音の表記に起因するところがあるかも知れない。
日本語にはないけれど、韓国語のハングル文字で書いてある英単語を読むだけで、英語の発音が良くなることをうたっている。
オンライン英会話を2年以上やっている経験からしても、発音はやっぱりどこまでいっても重要で「カタカナ英語でもいいから恥ずかしがらずにとにかくしゃべることが大切」というのんきな意見には全否定したい。
いまから、ヘァツオン記号を学んだり、使ったりすることはないかも知れないけれど、やっぱりカタカナでは表しきれない音があるよね、ということを理解する上でも動画を少し眺めてみると、別の切り口での学びになるかも知れない。