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長崎、軍艦島に上陸

5年前のことなので、今は少し変わっているかもしれないけれど。

軍艦島(端島)が世界遺産(明治日本の産業革命遺産)に認定を受ける直前のある日、離れて住む母のところに遊びに行った。

「ここ行きたいんだけどな」
話題に上がったのが長崎にある軍艦島(端島)。

私自身は20年ぐらい前、軍艦島が観光地として整備される前、
縁あって島に上陸する機会があった。

なので島に上陸するのは今回で2回目。
とはいうものの、今回訪れるエリアは前回足を踏み入れたことがなかった場所。
これは楽しみ。

軍艦島に行きの情報を集める。
軍艦島行きの半日ツアーを運営している会社が当時は2社あった。
※現在は運休中の会社も含めて何社か運行しているようだ。

まずは空き状況を調べてみる。
希望日に空きがあるのは1社のみ。
選択の余地なく、空きがある方の便に予約を入れた。

そして当日。
長崎港のフェリーターミナル近くにある事務所で乗船手続きを行なう。

ちなみに軍艦島までの所要時間は30分程度。
長崎湾を抜けてしばらく船が進むと軍艦島が見えてくる。

島の真ん中に高い建物が密集する風景は遠くから見るとまさに軍艦。
島の中央に集合住宅がカタマリそびえたつ。

島に接岸し、上陸。
軍艦島で見学できるのは、炭鉱跡などごく一部の地域。
しかも柵越し。
柵の前に集まりガイドさんから説明を受ける。

柵のそばには、炭鉱事務所やトロッコの入り口などが見える。
そして事務所の背後の高台の上には、ここで働く人たちの社宅だった集合住宅が並ぶ。

国のエネルギー政策の影響で、島から人が去り50年近い月日が流れる。
その間、老朽化が進む。

この狭い島の中に、映画館等の娯楽施設を含めてあらゆる施設が所狭しと並んでいた。
しかし、ひとつだけ島にはない施設があった。

それが葬儀場らしい。
葬儀場は近くの島にあったそうだ。

説明が終わると、再び船に戻る。
帰りは直接船着き場に戻るのではなくて、途中高島に寄り道する。

高島には炭鉱資資料館があり、在りし日の軍艦島の資料などが展示されている。
半時間ぐらい資料館を見学したのち、船は出発。
長崎港を目指し、船は進む。

長崎湾に入ると、三菱重工の工場やクレーンなどの大型機械が見えてくる。
「ああ、戻ってきたんだな」

ふとそんなことを思った。


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