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心から応援できる恋愛がソコにある!!

先日、読んだ漫画「ブスに花束を」で、久しぶりに恋する心が蘇って悶えまくったので、恋を忘れた全女子におすすめさせていただきたい。

まずはざっとあらすじ。

田端花はネガティブ思考のボッチ喪女JK。早朝の教室でヒロイン気取りで浮かれていたところを、クラス一のイケメン・上野陽介に目撃されてしまい…!? この恋、きっとあなたも応援したくなる! 自虐系喪女コメディ!


「ブス」「デブ」という2大コンプレックスを抱えた花ちゃんは、毎日誰よりも早く登校して、教室の花を生けなおしていて、ある日、その様子を学校1のイケメン上野くんに目撃されてしまいます。

超絶清らかで美しい心をお持ちの上野君は、毎日誰かが花を生けなおしてくれていることに気づいていて、こんなことをしてくれているのは誰だろう?とずっと気になっていたので、その人が花ちゃんだったと知って、純粋に花ちゃんに興味を持つようになります。


にも関わらず、超絶ネガティブガールの花ちゃんは、上野君がそのことをみんなに言いふらしていじめられるのではないか!?と怯え、とにかく上野君に口止めをしようと必死になるのです…

初っ端から花ちゃんは上野君の自分への関心に全く気づかず、ネガティブな誤解をどんどん加速させていくのですが、これが物語が進んで、明らかに上野君が花ちゃんを好いている…!という状況になっても尚、その好意を誤解し続けるから…切ない
それほどまでに花ちゃんが「自分なんて…!」と思わなきゃいけない理由が「ブス」「デブ」っていう、たったそれだけのコンプレックスだなんて悲しすぎる…!って思わされるのです。

そうやって、「花ちゃんそんなことないよ!」「もっと自信を持って!上野くんはあなたをガチで好きなんだよ!」と応援しているうちに気づくのです。
そういえば私もそうだ…どうしてここまで自分に自信がないんだ…!って。
デブ、ブスとまで見た目を卑下してはないけれど、「三十路」というコンプレックスに縛られて、「どうせ私みたいなオバさんが、あんな素敵な人に相手にされるわけない」と思い込んでしまっている。
誰がみても両思い…とまではいかないにしても、割と向こうも気に入ってくれているぞ…という相手の存在も、もしかして見過ごしてしまっているのではないか?!と。「はっ!」とさせられるのです。

まあ、学校みたいに同年代の独身が入り乱れる環境に身をおいていないので、そんな相手そもそもいないといえばいないんですが。。

ちょっぴり痛々しい…かもしれませんが。。ああ、もしかしたらこんな私のことを「誰よりもかわいい!」と思ってくれる殿方がどこかにいるかも知れない…と思うことができるのが、この作品の魅力なのです。

しかしながら、主人公の花ちゃんが、本当に正真正銘のお顔がイマイチな女子として描かれていなかったら、ここまで応援したり、自分に置き換えてキュンキュンしたりできなかったかもしれません。
メガネを外したら実はめちゃめちゃ美人とかいうアルアル設定でもなく、おブスという設定だけど絵で見る限り普通にかわいい…とかでもない。設定も絵も、誰が見ても本当にしっかりイマイチな顔面に描かれているからこそ、こんなんただのキラキラ恋愛漫画じゃん!って冷めちゃうことなく楽しめるのです。
(この時代に、これは正真正銘のおブスだ!と決めつける感性は良くないかもですが。個性や魅力はさておき、いわゆる美人の特徴が一切ない顔に描かれているのは確かかと。)

「おばさん」というコンプレックスに呪われている私たちアラサーは、いい年して美化に美化を重ねた少女漫画にはもうキュンキュンできないのですが、この漫画は、本当のデブスと本当の天然ピュア男子のガチ恋愛を描いている、「なさそうだでありそう」だから「けっ!こんなことあるわけないじゃん!」って冷めることなく、キュンキュンしちゃえるのです。

もうキュンキュンなんていつぶりだよ…というアラサー女子のみなさん。
ぜひ、ブスに花束を、を読んでみてください。

それにしても、インスタの漫画広告、本当によくできてますね。
あの数スライドを見てしまうと、その続きが気になってどうしてもクリックしてしまう。大体1巻が無料で配信されているため、「とりあえず1巻だけ読んでみるか…」と読んでしまったら最後…結果全巻購入させられてしまう…。

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