コツコツと一歩ずつ
ラオラシオン
本日、3月23日。2頭の出資馬が重要なレースに出走します。
2頭とも想定1〜2番人気。同日にこんな事は二度とないかもしれない、という事で。個人的なラオラシオンの記録も込みで、少し書いてみました。(記事内のラオラシオンの写真は友人@Like_a_ibata(Xアカウント)提供のものです)
そのラオラシオン。中山でおこなわれるOP競争、伏竜ステークスに挑みます。
DMMバヌーシー所属の3歳馬、近走は2連勝、特に前走は圧勝でこの舞台に駒を進めてきました。
クリエイター産駒の彼は、出資事から非常に期待していました。
もし自分の他記事やX、そもそもプロフィールを見ていただければ理解いただけると思いますが、芝よりもダート競馬を嗜好している事もあり、追加募集で彼が出てきた時は大喜びで出資を決めたものです。
父が正直に言って仕舞えば少々変わり種、芝を示唆するコメントもありましたが現実的には最初からダート一本槍。それなりの口数が余った様子から世間的にはあまりウケが良くなかった印象もありますが、『これほどの繁殖牝馬にダート血統をつけるのは珍しい、この子は走る』と本気で、『将来は交流重賞で活躍してくれるかもしれないぞ!』とは半ば冗談で、しかし全力で応援していました。
ただ、最初から上手く事が進んでいたわけではありません。
昨年の秋時点では、調教からみてもスピードは明らかに足りていませんでした。
現地へ応援に行った新馬戦は離され、その後も決め手に欠く競馬が続く。3歳から活躍した父の血を考えると仕方のない部分はあったかもしれませんが、所謂毎回相手なりには走るけども勝ちきれない『善戦マン』なのではないか、という疑念も頭をよぎっていました。
しかし時の経過と共に、そんな自分の見る目のなさを痛感させられていきます。
普通の馬よりもハードな調教を積み重ねた彼は、4走目でついに初勝利。
この時点ではまだ殻を破りきれていなかった印象でしたが、マーカンド騎手の馬の力を存分に引き出す見事な騎乗もあって快勝。これは本当に大きなターニングポイントになったと思います。個人的にもDMMの出資馬で初の勝ち上がりだったので、現地で大喜びでしたね。
そして前走。これは陣営の皆さんも驚きの圧勝劇。
期待はしていました、しかし相手には新馬戦で圧倒的大差をつけられたピュアキアン他、有力馬も揃っている。ここでどの程度走れるか……くらいの状況から、あの勝ち方。
コツコツと積み重ねたラオラシオン、関係者の方が積み重ねた努力が花開いた瞬間。
そして今日の伏竜ステークス。
最初はあまり期待されていない存在であった彼が、オープン競争でクラブ関係者や出資者だけではなく、世間的にも大きな期待を注目を集めています。ここでも開花した素質を発揮してくれる事、期待しています。
しかし能力面では成長を感じさせますが、変わらないのは気性。
前走についてはクラブ代表や会員さんが撮影した写真も出回っていますが、実は新馬からずっとあんな感じ。
そこはもう成長云々ではなく特徴。毎回怪我をしない程度に暴れ回ってもらい、気合いを入れてくれればいいのかもしれませんね。
そして彼の場合忘れてはいけないんもが、勝てば遠征の可能性があるという部分。目標とされているケンタッキーダービーは、招待競争ではなく莫大な遠征費がかかります。
ダート世界最高峰の舞台、もし勝利しても普通なら選択肢に挙げる事は少ないのは確か。ただハイリスクハイリターンで夢を追う、それ特徴のクラブでもあるので、ある程度覚悟の上ではありました。
ここで圧勝しても、現実的に挑戦は厳しいのかもしれない。
しかしコツコツ積み重ね、想像以上の実力を発揮してくれ続ける彼なら。そんな期待もどこかしてしまう自分もいます。
しかしまずは目の前の伏竜ステークス、出資者仲間の皆さん、全力で応援しましょう。
ノーブルロジャー
そしてもう一頭、忘れてはいけないのが重賞競争、毎日杯に挑むノーブルロジャー。シンザン記念の勝馬である彼が、再び重賞に挑戦します。
重賞馬なので当然断然1番人気……ではないようですね。
経験の浅い馬が機体も込みで評価される、前回ロジャー自身がその立ち位置だったので、ある意味ではワンランク上に進んだ証拠でしょうか。
ここで勝利する事ができれば古馬以降も収得賞金的に番組選びに困らなくなる、先を考えても非常に重要な一戦。
個人的に楽しみにしているのが、このレースに出てくるべラジオボンドとの対決。べラジオなので当然、園田ではお馴染みの有名馬主である林田さんの所有馬。競馬は兵庫っ子の自分が普段は応援している最も尊敬する馬主さんとの対決は、少々複雑、しかし楽しみでもありますね。
よほど負けなければNHKマイル→ダービーのローテも想像できる事から、このレース以降も楽しみな馬。まずは無事に、しっかり力を発揮してもらえれば結果はついてくるはずです。
23日は東西ともに天気は荒れ予報、渋る展開は両者好材料になるはず。人気にも現れていますが、力を発揮できれば勝ち負けは間違いないはず。
シャンパンポップ
最後にもう1頭、翌24日に出走予定の出資馬。
シャンパンポップ、中京のダート未勝利戦でデビュー戦に挑みます。
この子は元々、夏デビュー予定。しかし生まれ持った脚部の不安もあり、紆余曲折を繰り返してきました。デビュー目前で何度それが伸びたか、彼の無事を願ったか。数えきれません。
それがついにデビュー、彼の応援の為に中京まで行く事に迷いはない、個人的に非常に思い入れの強い馬。
POG本などでも、現在活躍中の名馬に並んで大々的に取り上げられるほどの素質馬であった彼ですが、陣営のコメント的にも今回は出遅れてまともなレースにはならない可能性も高いかもしれません。
しかしとにかく無事に、この言葉を心の底から。
元気に走って帰ってきてくれる事、祈っています。
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