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四月は君の嘘ミュージカル感想

「私は、君の心に住めたかな」
あああああああ(クソデカ感情)
四月は君の嘘、大好きです。
見たのは少し前ですが、感想を残しておきたいので書いていきます。

2011年より月刊少年マガジンにて連載されていた同名コミックがミュージカル化された今作品。2年前にコロナで中止になってしまった公園の再演なのですが、うっきうきで見てきました。とても良かった。

ピアノの音が聞こえない元天才ピアニスト有馬公生が、とびきり自由なバイオリニスト宮園かをりと出会ってトラウマを乗り越えていく物語。

青春!音楽!ラブストーリー!と、王道少年漫画のようにも思えるのですが、
「四月は君の嘘」というタイトルにも秘密があるように、1回目と2回目では全く見え方が異なる、仕掛けのあるストーリー展開が推しポイントです。。。☺️


<見た日のプリンシパルさん>

・有馬公生…木村達成さん
・宮園かをり…生田絵梨花さん
・渡亮太…寺西拓人さん
・澤部椿…唯月ふうかさん

<感想>

四月は君の嘘、大好きです。
アニメが大好きで何度も見ていたのですが、ミュージカル版も良かった。
原作と話の流れが少し違って、最初に物語のテーマを提示する構成。手紙の朗読と「♪僕にピアノが聞こえないなら」がこれにあたるのですが、導入があることによって原作11巻の長い物語が2時間半にきちんと収まっていました。

これすごいと思います。
古よりオタクをやってきたので、長い物語をまとめきれなかったメディア化の悲しみがトラウマになっているのですが(涙)、
今作は重要なシーンを上手く繋げて進んでくれるので、「四月は君の嘘」のエッセンスがきちんと失われていないように感じました。
ただ物語のカット自体は多く結構飛ばし気味なので、初見の方はこのスピード感についてこれたのだろうか……?と不安になったいちファンです🤔
(四月は君の嘘読んで…!アニメ見て……!ハマって………!!プリンシパル4人以外も魅力的なんです…!)

*以降、物語の盛大なネタバレを含みます
*長い上に語彙力が下がります

<人物別感想>

とにかくキャストさんが最高で〜〜!
生田さん可愛すぎませんか?パーフェクトかをり…!
かをりちゃんはやや芝居がかった大仰な話し方をすると思うのですが、とても自然にかわいくかをりちゃんでした………
私生田さんの歌声も好きです。風鈴のような綺麗な声ですよね……中音域が特に好き。「♪君が分からない」超可愛い〜〜〜〜!

木村さんも最高でした〜!
「木村達成さんの苦悩は健康に良い」という自論を持っているのですが(不謹慎)、健康に良かった………。
私木村さんの歌も演技も大好きです。まっすぐ心が伝わる歌だと思うんです……。
冒頭の「飲み込まれる白と黒の孤独な檻に」も良きですし、2幕後半の「僕はどうしたらいい…!」も大好き。健康になりました。good health………!!!
本人はとても陽気なのに陰の(?)演技に定評があるのすごいですよね。
あとどうでもいいんですけど、2幕のかをりちゃんとの距離感が好きすぎて私の欲望リストに「彼氏ができたらおんぶしてもらう」がインしました(?)。

「1人になんてさせてあげないんだからな!」の椿ちゃん。椿ちゃんは生きて公生の隣にいる存在として、とっても大切だと思います。これからも公生を明るく照らしてあげて欲しい。
「弟みたいなもんだから!」って言い張るのあるあるだよな〜〜っていつ見てもニコニコしちゃいます。唯月さんかわいい〜〜〜〜〜
椿ちゃんのソロ曲好きです。

渡役の寺西さん。マイフェアレディの時のフレディのお歌が好きで、「どなただろう…?寺西さんっていうのね…!」状態だったのですが、やはり気になる。また拝見したいです。渡登場曲で男子生徒たちがやる合いの手「わたりぃ!!!」私もやりたい。ノリノリで。
わたりはいい男。

<その他>

「私はあの子に何をあげられる?」がお母さんの思いなんですよね(涙)
お母様のくだりで必ず泣くのですが、ミュージカルでもエッセンスを感じられて嬉しかったです。舞台上に人は出てこないからこそ、短い時間で納得のできる演出だったなあと思います。原作のネコ事件は許しませんが…(血涙)

毎度のことですが、四月は君の嘘を見ると音楽が大好きになる。そして音楽は、大切な表現ツールの1つなんだと思い知ります。
もし内気で自分の心を表現するのが苦手な子供がいたら、音楽を授けてあげたい。言葉の代わりになって、気持ちを出してあげられると思うから。悲しい気持ちをはんぶんに、楽しい気持ちをもっと楽しく。未来の我が子にはそんな英才教育を施す所存です。

私はアニメ版の色遣いが好きで、
モノクロだった公生の世界がカラフルになっていく一方で、かをりちゃんの色が褪せていく対比が大好きなので、色に大注目しながら見ていたのですが、ミュージカル版も好きでした。

1幕ピアノのシーンは黒・白・青のクールなトーンで、かをりちゃんとの出会いのシーンは桜のカラフルな色。2幕最後の演奏シーンも暖かな照明で。かをりちゃんの髪色も、1幕では色素の薄い明るい印象だったのが、2幕では衣装と照明で褪せた印象に。

何様なんだって話になってしまうのですが、
「私の大好きな作品を大切にしてくれてありがとう」としみじみと思いながら観劇をした3時間でした。

会場がすすり泣いていたし、
私自身も涙でコンシーラーが全て取れ、かなりのメイクを食べたのですが、悔いは全くありません。きっと嬉しい思い出として記憶に残る、素敵なミュージカルでした。

かをりちゃん!!!私の心には住めたよ〜〜〜〜〜〜!!!!!!(誰)

<おまけ>
Twitterで見ていたら同じ感想を持った人がいらっしゃってクスリとしてしまったのですが、2幕冒頭はびっくりしちゃいました☺️
「え?エリザ ??急に???革命起きた????」って。
頭の中を小池修一郎先生が走り抜けていった。
でも好きです。クセになりました笑
再演があるならぜひまたやってほしいです。

ここまで読んでくださった方がいらっしゃるかわかりませんが、大変ありがとうございます。
誰かの感想を読むのが大好きで、感想を書き始めました。ぜひ皆様の、作品への感想を教えてください。


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