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「解散するわけじゃあるまいし」

その言葉だけを頭の中で反芻している。
こんな時に一番欲しい言葉をくれるのは案外シュガシュガなんだよな~と
すでに客観的に思い出に浸り始めている。
(今回めちゃくちゃエモーショナル。ごめんなさい。ぴえーん。)

ここ5年くらい、正直フラグが立ちまくっていて、いつ兵役に行ってもおかしくないと思っていたし、いつみんなが離れてしまってもおかしくない、
そんな兆しを感じとっていたのに、どうやら5年では準備期間が短かったみたいです。

ディスパッチに知らされるわけでも、事務所から文章で知らされるわけでもなく、フェスタ最後の日の会食で本人たちの口から聞けたことが、いつまでもBTSらしくて誇りに思うけど、あまりに素敵すぎて憎い。

今までたくさんのグループを見てきて、たくさん好きになったけど、基本終わり方は結構残酷で、私こんな人が好きだったの?と悔いるほど悲しい結末ばかりだったけど、考えてみれば最早その方がありがたい。

こんなことになっても、素敵な言葉でファンを思う気持ちと自分たちの人生を思う気持ちを涙ながらに訴えて、理解できないかもしれないけど理解してくれたら嬉しいって、どこまでも謙虚で素直でずるい。

こういうところが好きなんだよ~また好きになってどうするんだよ~

どこかのアイドルみたいに結婚して子供ができましたとか言ってくれたら納得してはなれられるのに、最後の最後まで(最後ではない)私たちの心をつかんで離さないBTSが憎い。

BTSには、自分の家族へ向けるレベルで心から幸せでいてほしいとずっと願っていたけれど、BTSでい続けることが、今の彼らが願う幸せと一致しないということが明らかになってしまった。

ソロ活動に注力することや、グループ活動が減るということに対して、といよりは、彼らが抱えていた思いを知って、そんなわけないのに全てを理解していると思い込んでいた私が勝手にショックを受けている。

「アイドルのシステムは人間的成長を促さない」という言葉は全世界のアイドルオタクたちの胸に深く突き刺さって、熱愛報道とかそんなものよりよっぽどきつい。

今まで誠実に、まじめに言葉と向きあって来た人が言う言葉だからこそ本当に重みのある言葉。いつもやらかしてるアイドルに言われたら、ふざけんなー!ってなるけど、世界中のどんな偉い人より人間的に成長しているような人が言うんだから、よりつらい。

オタクたちがずっと感じていたけど、見て見ぬふりをしていたというか、気づいていたけど、気づきたくなかったところをグサッと刺されたような感じ。そうだよね確かに、宿舎に閉じ込められて寝れないまま歌番組でて世界中で追いかけまわれて、確かにそうだ。

彼らがやりたいと願って始めたことであってもいつの間にかファンのためになっていてBTSでいること、アイドルでいることを無意識に強いていたのかもしれない。

少し前にKPOPアイドルが好きな理由を書いて、やっぱり最高~と呑気に思っていたけど、こういう時は本当につらいな~。ガールズグループも第一線で活躍するのは10年が限界だし、ボーイズグループは兵役があるから10年くらいで一区切りついてしまう。

BTSをジャニーズのデビュー順に混ぜると、ジャニーズWESTとABCZの間なんですよ!なんと!Sexyzoneの方が先輩なんだから!そんなにファンじゃない身からするとまだまだ駆け出し感がありません?そう考えると息のながいジャニーズがうらやましくもありますね。きっと別の悩みがあるんだと思うけど。

そんなことを言いつつここまでファンに尽くしてくれるアイドルはきっと存在しないし、こんなことではお釣りがくるくらいの物を貰っておいて、これ以上何を願うんだっていう話ですよね。と、全ARMYが自分に言い聞かせていることでしょう。

そんな中でも救いはみんな芸能人をやめたいとは思っていないこと。違う表現をしたいとか、ソロ活動がしたいとかそう言ってくれていることが本当にありがたい。全く見れなくって、どこで何やってるのかわからないっていうのは本当につらいからそこが本当に救い!

しかし、これってどういう感情?初恋が玉砕した感情?子供が巣立っていく感情?二十数年生きてきて初めての感情で戸惑っている。どうしたものか。アイドルを推すというのはこういうことなのか。

複雑すぎてしばらくの間は何を言うのも正しくないような気がしてしまうけど、これも一つのグループを長く応援する者の醍醐味なのかも。

と、いう菩薩のような感情が持てる日が来ることを願いつつ、musicbankのyet to comeを見てまた好きになっている。天井知らずな私の好きはどこまで続くのだろう。

もう何も望みませんので、どうぞ、これ以上好きにさせないでください!

世界一幸せなお願いをする6月の夜。いつかこれを振り返った時、この時の感情が良い思い出になりますように!


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