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クセ強お母さん

「生まれてきてくれて本当によかった!」
「生まれてきてくれたから
たくさんの楽しい思い出ができて
本当に幸せな時間が過ごせたよ!」
「生まれてきてくれてありがとう!」

こんな言葉を
母親が言ってくれたら嬉しいだろうなあ。


うちの母は、かなりクセの強い人。
こんな言葉を言ってくれたことは
残念ながら今まで一度もありません。



まあ、こんな言葉をあえて口に出す親は、
私の親世代(70代)に
はなかなかいないと思いますが、

にしても、
うちの母はこんな言葉を言わないどころか、
真反対のことを繰り返し言うのです。


「子育ては本当に辛かった!」
「子どもたちをかわいいとか思う余裕なんて
全然なかった。責任感、義務感だけでなんとか
必死に頑張ってきた。」
「生まれ変わったら、絶対に結婚はしないし、
子どもも産まない。」
と、本当に辛そうな表情で
涙までにじませながら。
(ちなみに、一人親だったわけではありません。)


それ、子どもを目の前にしていう言葉?



じゃないですよね。



うちの母は、
一見まともで、優しそうで、
きちんとしていて、誠実なのだけれど、
そういうところがピンとこない人なのです。



それを言ったら子どもがどんな気持ちに
なるか、ちょっと想像すればわかりそうな
ものなのに、わからないようで。



そういうことを聞かされて、
とまどいや悲しみを浮かべた表情に
なった子どもを見ても、
気づかない。


ただ繰り返し、
その辛かった自分の心情を語り続けるのです。


でも、そんなこと言われても、
子どもの立場として困っちゃいますよね。


私も最初は大ショック。
でも、長い年月をかけてようやく
わかったのです。


この人は、
本当にそういう人の気持ちを
想像する力をもっていない人なんだな
ということが。

悲しいし、嫌だけれど、
ないものはないのです。


なので、
本当はこんな言葉を言ってほしいけど、
無理なんだとあきらめました。
(といっても、心の奥にあきらめられない
気持ちもあるのですが。)



お母さんなのに、
なんで子どもの気持ちがわからないんだよー!!
っていう怒りの気持ちとか、虚しさとか
これまでいっぱい感じてきました。
特に10代、20代の頃はもんもんと。


でも、
「お母さんだから」って
できないことはできないのです。


お母さんって、
子どもを産んだ女性というだけであって、
子どもを産んだからといって
自動的に完璧に素晴らしい人間になれるわけじゃない。


本当に残念だけど、
自分の希望するタイプのお母さんじゃない
こともよくあることなのです。
仕方ないですね・・・。


だから、
悲しいのは悲しいし、
むなしいのはむなしいのだけど、
もう、仕方ない!!



母親が自分の理想の母親に変身することを
期待しては裏切られ、
をいつまでも繰り返していたら、
自分の人生終わってしまう。


それはそれで置いておいて、
自分の今をハッピーにすることに
時間やエネルギーを注いだ方がいい。


ということで、
私は、そんなクセ強の母に言っては
もらえなかったけど、
言ってもらいたかった言葉を子どもたちには
伝えるようにしてます。


照れくさくていつもいつもは言えないの
ですが、何かの話題に織り込んだりしながら、

「私のところに生まれてきてくれて良かった!」
「一緒に楽しい思い出がいっぱい作れて嬉しいよ。」
「〇〇(子ども)が〜した時、嬉しかったな〜。」
などなど。


私の母親もきっとそんな言葉を母親から
言ってもらったことなかったんだろうな。


その悲しい連鎖を
私のところで止めることができたら、
グッジョブですよね。


ただ、
そうやって子どもに心からの言葉を
伝えるにはまず自分をたっぷりと満たして
あげないと無理。



だから、
日々自分に優しく、
自分をいたわり、
自分の心の声を自分がちゃんと聞いて
受け止めて、
自分のニーズを叶えてあげる。


まず自分。
自分をしっかりととのえてから。


それが本当に大事です。



「まず自分」なんて
絶対に思えなかった私も
日々自分に「勇気づけ」する練習を
繰り返しているうちに「まず自分」が
なじんできました。
※勇気づけ(アドラー心理学で大切にされて
いる考えで心に栄養を与えて元気や勇気や
自信がわいてくるようにするかかわりのこと)


「まず自分」は、
自分だけでなく周りの人も幸せにします。


自分を大切にしたのと同じ分だけ
本当の意味で人を大切にできるようになりますから^^


どうぞ、安心して
「まず自分」をしてあげてくださいね。
自分にできるだけ無理をさせず
自分に優しい3連休をお過ごしください。

Mine



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