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結婚の概念

最近よく "結婚"というものは
本当に必要なのだろうかとよく考える。

好きな人がいる、

ずっと一緒にいたいと思える人がいる、

ただ、その人と結婚する意義とはなんだろう。

フランスには、PACSという制度があるそうだ。

相続などは無理だが、ある程度結婚と
同じような効力を発してくれる契約だそう。

フランスではお互いに親権も認められるそうで
子育てに何も支障はでない。

ただ、子どもも独立し、
年齢を重ねていくと相続の問題もあるため、
死ぬまでこの人も添い遂げると決めれば
正式に結婚の手続きをする人も多いそう。

離婚する際には裁判が必要ということもあり
本当に最後まで添い遂げると
心に決められたら最後に結婚をするのだ。

これはとても良い制度だと思う。

妻ではない場合の周囲からの扱い、
法律上の子育てのしにくさ等が
すべて解決すれば私は"結婚"を
わざわざする必要はないと思う。

ただ一緒にいたい人と
毎日幸せに楽しく過ごす。

それで十分だ。

がちがちに何か見えない
婚姻というプレッシャーに
追い込まれなくても済む。

でも、現実は全く理想とは違う。

同棲を始めて感じたことがある。

一緒に住んでいる家に
契約したモノの設置立会いが必要だった。
契約者の欄をたまたま
パートナーの名前にしていたが、
パートナーの都合が合わず
代わりに私が行おうと思った時のこと、

同居人であると伝えると、

「籍はもういれていらっしゃいますか?」

「ご結婚されていないと設置の立会はできません」

???

私の住民票の住所はちゃんとこの家だ。

なぜ、結婚していないと何もできないのだ?

なら契約者名を二人分
記載できるようにしてくれ。

どうにも生きにくい。

そして、会社でも

同棲していると伝えると

早く結婚した方がいいと何度も言われる。
その上司にきっと悪気はない。

会社の転勤の都合上、結婚していないと
一緒に異動することができないのだ。

なぜとてもプライベートな問題を
仕事を軸に決断しないといけないのか。

なぜ自分の好きなタイミングで
結婚することも許されないのか。

日本にもPACSのような制度があれば
私の気持ちはとても軽くなるはずだ。

子どもを育てるから、
契約の代行ができないから、
異動の問題があるから、

そのせいで私は今日も
結婚について考えさせられる。

もう少し気楽に生きられる
社会になればいいのに。

もう少し結婚について
寛容な社会の方が好きかもしれない。

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