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意外と知らないパーカーの基礎知識!歴史やフーディーとの違いとは?

寒くなると活躍するのが厚手のパーカー。

男女問わず着こなしやすいパーカーはカジュアルから古着ファッション、スポーティーなど、幅広いジャンルのファッションで使える洋服です。

また老若男女ともにあらゆる年齢層で楽しめる洋服ですが、
「そもそもどこから生まれたファッションか?」
「見た目が同じに見えるフーディの違いはなにか?」
と聞かれると、意外と答えられないと思う方はいるのではないでしょうか。

パーカーには様々なデザインがあり特徴もそれぞれ変わるためおしゃれのポイントも変わってきます。

普段着ている洋服の歴史やデザインを学ぶことで若者向けのおしゃれだけでなく、ちょっと大人のおしゃれにも強くなります。

今回はアパレルに関わっている方に知って欲しい、意外と知らないパーカーの歴史とフーディーの違い、デザインの種類や着こなしポイントについて紹介したいと思います。

パーカーの歴史と流行のきっかけ


パーカーの発祥はアラスカのイヌイット民族

パーカーが生まれたのはアラスカです。アラスカに住んでいるイヌイット民族が着ていた防寒服が発祥と言われています。

イヌイット民族は氷点下30度の極寒の世界で生活をしているため、体を極寒から守るため頭を覆ったフードが付いた防寒着を着ていました。

アザラシやトナカイの皮を縫い合わせた防寒着はイヌイットの言葉で「パーカー(動物の毛皮)」と呼ばれているため、イヌイットの防寒服が由来だと伝えられています。

世界で流行したのは1960年~1970年頃


防寒着として登場したパーカーがおしゃれとして注目された時期は、1960年~1970年頃だと言われています。
1960年頃からアウトドア用の服として販売されたところから始まり、船の上で使える仕事着や、スポーツをするトレーニングウェアとして様々な用途で世の中に出るようになりました。

日本で着るようになったきっかけは、1960年頃にビートルズがしていたファッションであるとも言われています。

当時のビートルズのファッションは、スリムなスーツとパンツの上にダボっとしたミリタリーパーカーを羽織った「モッズファッション」でした。それが人気を集め日本でも若者がビートルズに憧れて着るようになったのです。

1970年頃からニューヨークでヒップホップが流行し、ラッパーのファッションとして注目を集めました。その後、全世界でカジュアルファッションとして広まっていきました。

始めは防寒着として登場した洋服でしたが、その時代の流行をきっかけにファッションの一部として認知され、今では部屋着からスポーツウェア、アウトドア用からおしゃれ着として幅広い場面で着るものとなっています。


パーカーとフーディーの違いは?

日本では一般的にフード付きの服をパーカーと呼んでいますが、フードが付いたフーディーとは一体何が違うのでしょうか。実はそれぞれの言葉の意味が違います。

2つの違いは以下です。

・パーカー(Parka)
アザラシやトナカイなどの毛皮で作ったフードが付いている防寒着のこと。

・フーディー(Hoodeie)
正式名称はHooded Sweatshirt(フーディドスウェットシャツ)。フード付きのスウェットシャツのこと。

日本ではそれぞれの違いはなくほぼ同じモノとして取り扱われていますが、海外では違います。

大半の海外ブランドは「フーディドスウェットシャツ」を「フーディー」と略して販売しているケースが多いです。

海外では「パーカー」と伝えると防寒着を案内されます。
海外のアパレルショップを訪れる時や問い合わせをする際は「フーディー」と伝えましょう。


パーカーの種類

日本ではパーカーとフーディーも同じモノとして取り扱われますが、ここからはパーカーの種類とそれぞれのおしゃれポイントを紹介していきます。

古着やスポーティー、きれいめカジュアルなど様々なジャンルに合わせて着こなしも変化していきます。
それぞれの種類の特徴を掴んでおしゃれに着こなしてください。

ジップアップパーカー
ファスナーを上げてみたり、前を開けてインナーを見せたり、ヘビーローテーションしやすい洋服です。
シャツやトレーナーの上からはもちろん、きれいめのインナーにアウターとして羽織ればちょっと遊びを入れたきれいめカジュアルとして楽しめます。

近くのコンビニまで行ったり、BBQや近場デートしたりする際におすすめです。

プルオーバーパーカー
ファスナーがついていない頭から被って着るタイプです。
主にスウェット生地が多く、アメリカンカジュアル(アメカジ)の定番アイテムとも言えます。
無地でポケットも刺繍もないシンプルなデザインから、プリントや刺繍が入った鮮やかなものまでパターンは様々です。
アウトドアやスポーツはもちろん、お出かけ着としてぶかっとしたオーバーサイズをあえてチョイスして、今どきのおしゃれな着こなしができるタイプかと思います。

マウンテンパーカー
登山をする際の防寒具として作られたアウトドア用のアウターです。ナイロン生地で風を通さないように作られており、首回りにファスナーやマジックテープがついています。
最近ではアウトドアだけではなく、小顔やあえてきれいめのコーデに合わせたきれいめカジュアルとしても取り入れられています。

ボリュームネックパーカー
首元にボリュームがついたデザインです。
あごや口のあたりまでファスナーがあり、上まで閉じると口元まで覆い隠すようになっています。
防寒着として使えることはもちろん、首元のプリントや刺繍、スタッズなどのデザインを楽しみつつ、小顔効果も期待できる冬のファッションアイテムであるとも言えます。

参考:パーカーの種類

おすすめメンズコーデ

出典:MENZ-STYLE

続いてはパーカーを使った大人向けのおすすめメンズコーデやポイントを紹介したいと思います。

①モノトーンカラーで統一
黒、グレーなどのモノトーンカラーを選ぶと落ち着いた印象で大人っぽく見えます。
またロゴマークが入ったものよりも、柄やロゴがないシンプルなデザインが使いやすいです。

②きれいめに着こなしたい場合はジップアップを選ぶ
きれいめに着こなしたい場合はジップアップパーカーを選んでください。

プルオーバーも人気がありますがカジュアル要素が強いため、選ぶなら前を開け閉めできて、中のインナーを見せられるジップアップがおすすめです。
使い勝手もよくおしゃれの幅も広がりやすいでしょう。

また、ジャケットとジップアップパーカーを重ね着した状態で着こなすこともおしゃれです。
重ね着することで体のラインもきれいに見せられるため、スタイルがよく見えます。

さいごに


今回は意外と知らないパーカーの歴史やフーディーとの違い、種類や着こなしポイントについて紹介しました。
普段なにげなく着ていますが、なかなか奥深い洋服ではないでしょうか。

防寒着として始まったパーカーが、数十年前に仕事着やおしゃれ着、そして部屋着など幅広い用途で愛用され、定番アイテムになりました。
当時の使う用途から変化した洋服だと思うと、これから新しいファッションアイテムとして登場するかもしれませんね。


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