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コロナ顛末記

うちのダンナは衛生管理能力がゼロ。

低いとかじゃないよ、ゼロだよ。

結婚してから知った。
トイレの後、指先に水をピッとつけてピャッと振る程度が彼にとっての「手を洗った」なのだと。
恋人時代、手を繋いでいた自分を罵倒したくなったものだ。

そんなゼロ男がコロナウィルスを持ち帰った。
どこで感染してても驚かないわと常日頃思ってたから、やっぱりねという感じ。

ダンナの発症から私の発症まで4日のインターバルがあった。
という事は、これは確実にダンナのが感染したって事だわな。

このインターバルの期間が正直、一番辛かった。
家庭内感染を防ぐためにできる事はやったけど、まあこんな狭い家じゃ無理だよね。
トイレだってひとつだし。

ヒヤヒヤしながら暮らしてたから発症するのなら早くしてくれ、とまで思うくらいストレスだった。


だから4日目にドカンと発熱した時は、ああやっぱり…という残念感と、やっと解放された!みたいな安堵感があったのも事実。


私は普段、風邪を引いたら38〜39度の熱が出る体質なので、しんどかったけどまあこんな感じかな、みたいな。
ダンナは殆ど高熱なんて出した事ない人だからめちゃくちゃしんどかったようで3日目くらいまではピクリともせずにひたすら寝てたから時々死んでないか確認したほど。

咳は私の方が少し酷かった。
でも言われているような激しい喉の痛みはなかったな。

2人共通して「全く食欲がない」状態。
何も食べたいと思わない。
ダンナは風邪の時は普通に普通の食事を出来る人だけど、今回は何も食べられず。

友人が差し入れてくれた梨が美味しかったなぁ。
あとフルーツゼリーが心の拠り所だった。
私、普段はフルーツゼリーってあんまり食べないんですけどね。
こんなにフルーツゼリーが美味しいと思った事がなかった。感動。

あとはアイスとかスポーツドリンクとか。


ただね、ほんとにしょーーじきな話、ウンウン唸って寝ているようなしんどさでもなかったんだよなぁ。

もちろんほぼ寝てるんだけど、普通にスマホも触ってたし、なんならツイートとかしてたし。

あと、撮り溜めてたドラマの再放送「白い巨塔」を一挙見!

これがね、アダとなったのよ。

面白いんだよねぇ、白い巨塔。
それを一挙見してるわけだからハマるハマる。
寝てるか白い巨塔見てるかのどちらかという1日。

でもほら、熱は39度あるわけね。
それで夜寝ると、夢がずっと白い巨塔なの。
それが凄くしんどくて夜中に目が覚めてお水飲んでまた寝るでしょ?
そしたらまた夢が白い巨塔なの。

夢の中でも「ええええー!」って思ってるのよね。
なのにずっと白い巨塔。
しんどい…しんどい…絶対これが高熱の元凶やわ…。

後で考えると、高熱ゆえにうなされてたというか、若干幻覚を見ていたというか。
ダンナに言うと「もう見るな!」って怒ってたけど、実はダンナも一番熱が高い時、夢の中で幻覚があったらしい。


一日中横になってるわけだから腰が痛くてもげそうになる。
少し前に買った布団が柔らかめで大失敗。
貧乏人は煎餅布団がぴったりなのだと実感した。
最後にはあまりの痛さに畳で寝た。
布団に寄り添う形で。
チキショー、布団で寝たいよなーと思いながら。

でも数日でこうなんだから床ずれって辛いだろうねぇ。
健康って本当にありがたい。


薬は市販の解熱剤を一日一回程度。
飲んだ後だけ下がるから、その間にちょっと動ける。
よし、テレビ見よ!(間違い

でもまた数時間後には上がるから結局一緒だし、飲もうか飲むまいかとても悩んだ。
薬に頼ってしまう人の気持ちがほんの少しわかったような。


コロナだけじゃないだろうけど、とりあえずコロナに関して怖いなぁと思ったのは体力のみならず気力も奪い去ること。

もう何がどうでもいいわ状態になる。
その結果、「え!もう台風直撃しましたか?」っていう家の中。
こういうの嫌いだから辛いんだけど、それでも片付ける気にならない。
コロナのせいだ。と思う。多分。

息子夫婦の帰省もダメになっちゃって、それが一番哀しい。
行く場所を無くした彼らも可哀想で。
毎晩、息子から体温のチェックLINEが入るのでそれまでに夫婦揃って体温測定してそなえる。
まるで財前教授の回診状態。
あー!白い巨塔脳……
帰省に備えて買った食糧の山が冷蔵庫の中で唸り声をあげている。
どうすんのこれ。
来週も生協でドカンと届くんだよ。
まじどうすんの。

冷蔵庫開けたらニワトリ居ますか?ってくらい卵あります。
乳牛飼ってます?ってくらい牛乳あります。
はぁ、つらい。


4日目の朝昼はまだ38度台あって、その日が一番しんどかった。
多分、気分的にも「まだなのか…」っていうのもあってだろうね。
初日より2日目より4日目が一番辛かった。

5日目朝にようやく37度になって嬉しくて裸で駆け回った!
嘘だよ、シャワーに入っただけ。


一番怖かったのはダンナが糖尿病、私が高血圧という重篤になる要素のある持病があるという事。

病院に行った方がいいのかという判断は難しい。
府の相談センターに相談したらかかりつけ医と相談するのがいいと言われて、かかりつけ医に相談したら「来たかったら来てもええけど〜」みたいな暢気な感じだったので行かない事にした。
結局行っても同じ事なんだろうなと。

持病がある分、少しでもおかしいと感じた時はすぐに病院に行く、もしくは救急車を呼ぶという事を意識した。


5類になってPCRもコロナ診断キットも無料じゃなくなったのよね。
そこが不便。
うちのような田舎は、診断キットもドラッグストアには置いてなくて病院の隣にあるような薬局で数件扱っている程度。
これは国のコロナのページに各県の販売しているお店を掲載されているので参考にした。


横になってるけど寝ていない時はもっぱらYouTubeを聞いていた。
大好きな上沼恵美子ちゃんねるを聞きながらクスクスと笑っていると元気になる気がするのね。
不思議。

つらかった時期に私のブログを読んで元気を出していたって言ってくださるかたがいて、こういうことかぁってちょっと思った。

笑いって最強ね。
哀しい哀しいお葬式なんかでも必ず笑いの事件が起こるよね。
そんな事ない?うちだけ?

私の父のお葬式でのダンナのやらかし事件を思い出したので、そのうちご披露します。


夫婦でふせってる時におばあの施設から連絡来て、おばあがまたコケて骨折したかもしれないから病院に連れて行ってくれ、と。
行けましぇーん。
頼むから今だけはおとなしくしててくれ〜。

そんな祈るような気持ちの時に限って親戚系の悲報が次々と。
義妹のお父様の訃報…行けましぇーん。

おじいの心臓手術跡から針金出てくる。
しばらくそのまま出しといて。

兄夫婦コロナ感染。
仲間ーー!
LINE盛り上がる(おかしい


元気になったら絶対お墓参りに行かなきゃと思ったよね、日頃信心深いわけでもないのに。


とにかく、この病気、既に書いたように食欲が出ない。何も欲しくない。
結果、4キロ痩せた〜!
唯一の朗報!

でもこういう痩せ方はすぐ戻るんだけどね。

なんだかんだ言ったって、こんな病気、ならないに越したことはないわけで。

なっといて言うのもナンですが。

人混みではマスク
手洗いとうがい
顔を触らない

ここを自分なりにしっかり抑えておけばある程度平和に元気に過ごせると自信を持ってるわけで。

今回のように、そういうことが出来ない人からうつされるというイレギュラーはもうお手上げ。
いつの時代もキチンとする人がとばっちりを受けるという…。


ま、とにかくもう元気です。
声だけちょっとハスキーないい感じなんでカラオケ行きたいです(やめとこ

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