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「わたし」とヨーグルト

わたしは湯田ヨーグルトが好きである

湯田ヨーグルトはちょっと高い。たしか750円くらいである。ヨーグルトなのだが生クリームを食べた時のような幸福感があり、チーズになる途中のような濃厚さを持っている。

今となってはわたしよりも妻の方が湯田ヨーグルトが好きになっているが、湯田ヨーグルトとの出会いはこんな経緯である。まずわたしたちは成城のヤオコーに買い物に行った。わたしたちはコロナのおかげで外出機会がめっきり減っており、貴重な外出機会がスーパーへの買い出しであった。面白いことも少ないのでスーパーではスペシャルなものを一つ買う決まりをつくっていた。そこで、湯田ヨーグルトを見つけたのである。いつもだと手を出さない博報堂かなんかがデザインしたようなシャレたラッピングを手に取り「高いから試してみよう」と買い物かごに入れる。そして家に帰って夕飯のとき、それと出会ったのである。それからというもの、月に1回くらい買って食べている。

わたしたちは湯田ヨーグルトを”おかず”としてカウントしている。なぜなら第一に値段が高いからである。普通のヨーグルトの6~7倍くらいするので、ただのヨーグルトとしてぞんざいに扱うことはできないのである。ゆっくり味わって食べる対象である。ただし湯田ヨーグルトは意外と賞味期限が短いので、一回で食べる量はそこそこなものである。そこにも少し贅沢を感じる。(ほんとはもっとチミチミ食べれたらもっと買うのに…)

わたしたちは湯田ヨーグルト単品でも食べるが、サラダに混ぜたり、カレーに混ぜたり(インドカレーみたいに)して食べることもある。なぜなら湯田ヨーグルトはおかずだから、何に混ぜても良い感じである。

わたしは湯田ヨーグルトはヨーグルトと命名してはいけないのではないかと思っている。ヨーグルトらしい便通効果が見られないからである。あれは本当にヨーグルトなのだろうか……

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