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瘡蓋【詩】

ひとつの言葉が
風に乗って
赤い葉っぱと一緒に
静かに落ちていく

静けさの中
心の瘡蓋が
ガリガリ鳴った

死にそうだから
あの子を追いかけたい

大切なことは
言葉にしなくても
伝わるはずなのに

あの子の言葉を追いかけたいのは
それでしか癒えない
傷があるから

それを伝える前に
隠れたのは
いつまでも瘡蓋を触り

いつまでも傷を癒さないことを
決めたからかもしれない

癒えたら
あの子を
忘れそうで

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