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衆目環視ならぬ衆目監視

今日も新型コロナウイルス関連の記事です。シンガポールが世界に先駆けて導入した感染経路トレースアプリは有名な話です。GoogleやAppleが実装に動いているということでも大きな話題になりました。プライバシーの観点でどうなのかとかいろいろと超えなければならない壁はあると思いますが、ある程度の効果が期待されています。しかし、先日の記事でも触れたようにあまり効果はだせていないようにも見えます。

さて、今日はそのアプリの話ではなくて、「OneService」というアプリを紹介します。平たくいうと「通報アプリ」です。アプリ自体はもともとあったもののようで、公共のモノの破損や不具合などを報告することを目的として使われていたもののようです。(が、わたしはこのアプリをまったく知りませんでした)このアプリに、このたびSafe Distancingに違反している人や店を報告する機能を追加したということです。

シンガポール政府のサイトでも以下のページなどで紹介されています。
警官やEnforcement Officers (EOs) and SG Clean and Safe Distancing Ambassadorsが街中に配置されてますが、それでも全部を監視することはできないので、このAppを使って衆目環視ならぬ衆目監視をしようということです。

https://www.mewr.gov.sg/safe-distancing

https://www.gov.sg/article/covid-19-resources

相互監視という意味では、第二次大戦中の「隣組」のようです。こういうのをサクッと導入してしまうのがシンガポールのすごいところです。

OneServiceアプリがなくても、わたしの住んでいるCondoの掲示板にはしょっちゅう「マスクしてないやつがいた」とか「運動や買い物目的以外で外出しているやつがいる」とかチクチクと書き込みがあります。もはやマナーとかの域を超えています。ちょっとギスギスした感じさえあります。日本でもこういう感じなんですかね?表立ってはあまり言ったりしなさそうですけど。

少々嫌な雰囲気ではありますが、それだけ真剣に取り組んでいるということともとれます。これがよい結果につながれば、みんなで乗り切った!という感じになりそうです。そう思える日がなるべく早くくることを切に願います。

それでは、今日はこの辺で。
Image by annca from Pixabay


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