波と光
海に波が立つのは
太陽の熱のためだという
はるかかなたから
じんわりと ぬくめる
いま こころに波が立つのは
きっと どこか遠くから
じんわりとぬくめてくれるひとがいるからに
違いない
こころの波に身をゆだね
おぼれ
沈んでみよう
もっと もっと奥底まで
暗く深い闇のなかまで
あなたのぬくもりがひとすじの光となって
届いている
それを確かめに
その光をたぐりよせ
ぬくもりに酔いしれ
意識が消え去ろうとする瞬間
あなたとわたしのほほえみが溶け合うだろう
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