十三人の合議制_01 千葉純胤の時空移動
下総にある千葉一族の館。奥部屋には当主の千葉常胤と一族面々が揃っていた。常胤は奥に祭ってある妙見様に念じていた。
そのうち襖の奥でガタンガタンと大きな音が響いた。そして襖が勢いよくバッと開き、一人の男が立っていた。千葉一族の子孫である純胤だった。
「もうちょっとスマートにこちらに来れないんですかね」
純胤は苦笑いしながら呟いた。あたりを見回すと前回までの常胤・師常以外に幾名の男たちが常胤を中心に座っていた。
「あー。千葉常胤の子息たち。千葉六党の皆さまですね」
師常