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千葉純胤の時空移動 ‐time travel‐

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千葉純胤という高校生がご先祖の千葉氏の元に時空移動(1198年~)し、鎌倉初期の様々な謎に迫る小説です。
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#北条時政

北条時政の狂気_02 千葉純胤の時空移動

成胤は千葉館の奥にいた。 そこにはもう一人いた。 千葉一族の子孫である純胤だ。 「またま…

幸政
3年前
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北条時政の狂気_01 千葉純胤の時空移動

成胤は千葉館の奥で独り熟思していた。 北条家・比企家の騒動は北条家の逆転劇で終幕した。 …

幸政
3年前
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比企能員の変_03 千葉純胤の時空移動

純胤は話し続けた。 「阿野全成が殺された時点での北条時政はもう挽回の打つ手なしまで追い込…

幸政
3年前
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比企能員の変_02 千葉純胤の時空移動

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幸政
3年前
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十三人の合議制_03 千葉純胤の時空移動

純胤は続ける。 「『なぜこの十三人なのか』ですが、なにか皆様的に申したいことがあればまず…

幸政
3年前
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十三人の合議制_02 千葉純胤の時空移動

純胤は続ける。 「十三人の御家人。それは名を申せば北条時政、北条義時、比企能員、三善康信…

幸政
3年前
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十三人の合議制_01 千葉純胤の時空移動

下総にある千葉一族の館。奥部屋には当主の千葉常胤と一族面々が揃っていた。常胤は奥に祭ってある妙見様に念じていた。 そのうち襖の奥でガタンガタンと大きな音が響いた。そして襖が勢いよくバッと開き、一人の男が立っていた。千葉一族の子孫である純胤だった。 「もうちょっとスマートにこちらに来れないんですかね」 純胤は苦笑いしながら呟いた。あたりを見回すと前回までの常胤・師常以外に幾名の男たちが常胤を中心に座っていた。 「あー。千葉常胤の子息たち。千葉六党の皆さまですね」 師常