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物価上昇について思うこと

近年、物価が上昇している。分かりやすいものだと自販機の500mlの飲料は長らく150円だったが、2014年の消費税改定で160円に、2022年頃から180円となった。計算すると20%の値上がりである。私がよく食べるラーメン二郎京急川崎店の小ラーメンは長らく700円だったが、今や900円だ。こちらは28.5%の値上がり。
マクドナルドのハンバーガーは私が小6だった2002年に59円(税込62円)ということもあった。今や170円。174%の値上がりだ。
1万円でハンバーガーが従来は161個食べられたのが、今や58個しか食べられない。
物価上昇は手持ちの資金の価値が下落することと等しいだろう。
ただ、物価上昇は主に食品に集中しており、その他の項目についてはまだ上昇がゆるやかだ。
私が以前住んでいた川崎市のマンションの家賃は2013年から2024年までで4回入居者が入れ替わったが、家賃は変わっていない。
私鉄やバス会社ではここ数年で値上げが始まったが、JR東日本の運賃は消費税増税以外の理由では上がっていない。
しかしこれらも、原材料高や賃金上昇が続けば当然今後は値上がっていくだろう。

そんな物価が上昇している中で、私は特に損失が大きい状況にいると感じている。
私は会社員とYouTuberを兼業していた時代があり、2018年〜2021年の期間がそれにあたるが、その期間はYouTubeからの収益は使わないようにしようと貯蓄していた。いくらとは言わないが一定のまとまった金額だ。今もその金額はまるまる残っている。2021年中盤にYouTube専業にしてからの方が時間はあるが収入は減ったので、貯金はここ数年はほぼ増えていない。
物価が安い時期に稼いだお金が口座に放置されている。これが2022年からの急激な円安に伴う物価上昇でみるみるうちに目減りしている。正直、かなりもったいないと感じている。ここでどうすべきか考えた。

たどり着いた結論は「今後ますます物価が上がるのは間違いないので、今のうちにお金を使っておく」ことである。

この構想を友人に話すと、会社を辞めて専業YouTuberになると話したとき以上に否定する声が多かった。なかなか同様な状況になることは少ないので理解するのも難しいだろうが、私は割と合理的な選択のように感じる。
もちろん、急に収入が途絶えてもやっていけるように1年くらいは生活できる資金は残したうえでの話しだ。

とはいっても、必要のない出費で無駄遣いをしてまで使うのは違う。例えば、5000円で宿にとまれるが、あえて10000円の宿に泊まるだとか、新幹線の自由席があるのにグリーン車に乗るなどの行動である。もちろん高いお金を払えば快適に使えて良いが、基本的には私は機能を満たしていれば高い値段となる選択肢は選ばない。
また、宿や交通機関の例を出したものの、あてもなく旅行に行きまくるというのも無駄遣いだ。目的があってどこか訪れるなら良いが、そうでない使い方は控えたい。
そう考えると、意外とお金を有意義に多めに使うことは難しい。今のうちに何にお金を使えば良いか考えてみた。

まず、車を購入するというのが手っ取り早いお金を使う方法だ。しかし、今の家は車なしで快適に暮らせるので車の購入はしないと決めている。

家具家電を新調するのも良いだろう。
白物家電では、洗濯機と冷蔵庫は2016年の初一人暮らしから使っている。冷蔵庫は容量が小さく、もう少し大きいものに買い替えても良いだろう。洗濯機に関しても、乾燥機がないので乾燥機能付きのものに買い替えても良いだろう。
掃除機は友人からもらった2010年製のものを使い続けている。もはや初一人暮らしの2016年よりも前のものだ。これはコードレスのものに買い換えた方が便利だろう。
炊飯器も同様に友人からもらった2010年製のものだ。高いものの方がおいしく炊き上がるというので早急に買い替えるべきだろう。
他には、食器棚がなくキッチン上の物入れを使っているため私の身長でも取り出しづらい。棚を買っても良いだろう。
私の部屋には本棚から本が溢れている(特に大判の本)。本棚を置くスペースがあるので買い足すべきだろう。
2LDKのため1LDK時代より部屋が増えたが、エアコンは1つしか設置していない。各部屋に設置するのも良いだろう。
ただ、これらに関しては元々必要な出費なので「今のうちにお金を使っておく」使い方とも何か違う。

有意義なお金の使い道に良い例があった。つい先日、JR東日本トレインシミュレーターをプレイしたかったため、15万円ほどでデスクトップPCを購入した。パソコン自体は動画編集等に使うノートPCがあるので、どうしてもデスクトップPCが必要という訳ではない。しかし、思い切って購入したことにより、明らかに生活が豊かになった。
この、必需品ではないけど無駄遣いとまではいえない、生活を豊かにするような出費をしていきたい。

他には、書店で見かけた「日本国有鉄道の車掌と車掌区」という本を購入した。この本、12000円ほどする。1200円ではなく12000円だ。やはり専門的な本であればあるほど価格は高いが、間違いなくこの本にしか書かれていない内容が多数あるため、良い買い物だった。ただ、いくらでも本は売られているので、何でもかんでも買うと無駄遣いになってしまうので注意が必要だ。

やはり形のある「モノ」を買うにも、家に置く場所の都合もあるので限度がある。はやり「コト」消費という言葉があるように、経験にお金を使うべきか。
すぐに思いつくのは大型2種免許取得である。バス会社に勤務していたからには、バスが運転できるくらいの知識は持っていても良いなとは思う。しかし運転士になる予定はないのと、かなり時間が必要になるので積極的に取得しようとまではいかない。
似た使い方に、習い事がある。2022年度に科目等履修生で駒大に通っていたのはまさに実質習い事だろう。しかし、毎週特定の曜日や時間が埋まってしまうのは少々厳しいのが実情だ。楽器の演奏などは一度習いたいなと思うものの、そこまでするほどだろうか、という意識が勝つ状況が続いている。

習い事のように一定の期間を束縛されずに、短時間で体験できる貴重な経験にお金を使うのも良いだろう。
熊本にあるSASUKEが体験できる施設はぜひ行きたいと思いながらまだ行けずにいる。行こう。
他にはスカイダイビングなんかも5万円ほどあれば埼玉で体験することができる。
変わり種だと名古屋で飛行機を使い架空の無重力体験ができる設備があるが、こちらは1回100万円以上する。今年から値上げしたとのこと。以前は30万円くらいからのお値段だったはずだが、やはり物の値段はどんどん上がっていく。

そしてなるべく控えたいと書いたものの、ここで旅行の登場だ。特に、海外では動画を作るのは大変なものの、動画を撮らなくても良いから一度は行きたい国というのは多数ある。特に日本円の価値が下がる状況の中で、気軽に海外に行けるという状況は今が最後のチャンスかもしれない。
2016年にアメリカを往復した時のチケットは約9万円だった。今はもちろんそれより高いが、最近できたLCCのZIPAIRを活用すれば約12万円くらいなことを発見した。行けるうちに海外に行っておくのは良いかもしれない。

それでも使いきれないお金は株式投資等に回してなるべく価値の下落を防ぐのが理想と考え、投資も行っているがその話はまた次回。

金は墓場に持っていけないとよく言う。頭の中を整理して、必要なお金は残して使うべきものは使う、よい機会となった。今年はお金を使う年にしていこう。

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