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「バクテン!!」を全日本チャンピオンが徹底解説④

こんにちは!
さぁ今週もアニメ「バクテン!!」解説のお時間がやってまいりました✨

皆さま第4話はいかがでしたか?
今回も見逃せないシーンがいっぱいありましたので、早速解説していきます!

↓これまでの解説まとめ

1、井藤くん発見

はい、いきなりふざけた見出しですみません笑

今回のお話では、アオ高の監督、志田先生の過去が明らかになりましたね!
白鳴大学の団体選手で、シロ高の馬淵監督とは先輩後輩関係だったのですね。

その志田監督の紹介シーンでマネージャーの栗駒が見せたこの写真…

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あれ、どこかで見覚えがあるなぁと思ったら…

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(撮影:@rg_supporter_A さん)

僕が大学4年生の時の団体演技じゃないですか!!
一番右端にいるのが僕です😊(残念ながら志田監督ポジションにはなれず…笑)
いやー、こういう風に自分の演技が取り上げられているの、とっても嬉しい!
嬉しいので、この時の演技動画はっつけておきますね。

そして、志田監督たちが来ているユニフォームはこちら↓

青森山田高校の2013年の演技のユニフォームです!
この演技、めちゃくちゃカッコいいんですよ!
前回紹介した2012年の演技に引き続いて、青森山田高校の中では人気が高い演技です。
このインターハイでは失敗により順位が下がってしまっているので、本当は全日本選手権の演技を紹介したかったのですが、ユニフォームが見やすいのでこちらを選びました。
もしご興味ある方は、全日本選手権の動画をご覧ください!

そして栗駒が見せていたあのスマホの画面は、ネットのブログ記事のようなものでした。
このサイトがモデルになってるのかななんて思ったりして…↓

新体操をずっと追っかけている記者さんとカメラマンさんが運営している新体操のWEBマガジンサイトで、どこよりも細かい情報とどこよりも綺麗な写真が載っていますので、是非ご覧ください!

そしてこの度、その方達が本を出版されましたので、お知らせいたします!
これを読めばリアルな男子新体操がもっと楽しめること間違いなし!
是非ご購入ください!
店頭、またはAmazonなどで発売中です!

2、志田監督のタイプ

またしても志田監督の話題になってしまいますが…
現役時代の志田監督、演技中の顔つきが全くの別人でしたよね。

新体操は表現スポーツなので、高い得点を得るためには、審判に伝えることがとっても大切です。
伝えるのは、動きの綺麗さや強弱、タンブリングや手具操作の技術の高さはもちろん、演技の雰囲気や曲の感情など、たくさんあります。
そのため、高い技術を持って演技をこなしていればいいかというと、そうでもないのですね。
特に「雰囲気」というものは内面的なものがすごく現れるので、しっかりと伝えたい気持ちを持って、表情なども使った上で審判に伝えることが大切なのです。

前置きが長くなってしまいましたが、つまり、志田監督が現役時代に別人レベルの顔つきをしていたのはそういうことなのです。
僕も現役を引退してから周りの人に「優しい顔になったね」とよく言われました。本人は全く自覚がありませんでしたが、演技中ってかなり怖い顔をしているみたいです。

って、僕が言いたいのはここじゃなくて!
志田監督の現役時代の写真をみたシーンの後に、練習に戻って円陣を組んでいるシーンがありましたよね。
あの時のましろの顔を見ましたか?
志田監督の現役時代と全く同じ顔つきだったんですよ!!

と、いうことはですよ…。
あれだけ今回の話の中で天才、天才と言われていたましろですが、志田監督も同じようなタイプの選手だったのではないかという推測が出てくるんですよ🤔
教え方は独特だし、ふわっとしてるし、奥さんの存在は見えないし…
ますます志田監督の謎が深まるばかりです。

3、合わせようとしすぎていた

合宿1日目の結果がダメダメだったアオ高の選手たちは、その原因を話し合いながら帰り道を歩いていました。
そこでキャプテン・七ヶ浜がとあることに気づきましたね。

「合わせようとしすぎていた」

これ、本当に新体操の世界ではあるあるです。
息をピッタリ合わせなければいけないのが新体操という競技なのですが、そのことにこだわりすぎると逆にチームのレベルが落ちるという現象が起こるのです。

すごく簡単にいうと、低いレベルで動きを合わせてしまうって感じです🤔

動きの綺麗さや速さなどに限界はないので、常に上のレベルを目指しながら練習をしなければいけません。
しかし、「動きを合わせる」ということは、「同じ形、同じスピードで動く」ということなので、勝手に違う形やスピードで動いてはいけない…

なんとなく意味がわかりましたか…?

つまり、合わせることのみに集中すると、その時点で演技のレベルアップが止まる、ということなのです。

なので、ある程度大会が近づくまでは、動き方を合わせて、崩して、合わせて、崩しての繰り返しをしないといけません☝️
昨日よりも速く、昨日よりも美しく。
この姿勢で練習に臨んでいくことがすごく大切です!
アオ高の選手たちはそれに気づくことができたので、2日目の練習では一味違った雰囲気を伝えることができたのですね。

また、七ヶ浜が急に閃いたそのシーンでは、田んぼにいた尾長鶏がかっこよく飛ぶ様子とともに描かれていました。
オープニングや様々なところに出てくるあの鳥が何を表現しているかは僕は全然掴めていないのですが…
しかし、あのように閃く瞬間の感覚はわかります。
演技の構成でも、タンブリングのイメージでもそうですが、鳥が飛んでいるあのシーンのように、急にスパッと頭に舞い降りるものなのです。
僕は未だにあのようにタンブリングのイメージが頭に入ってくることがあるので、あのシーンには共感できました。

4、ビデオ研究会

終盤の新入生歓迎会&シロ高との親睦会のシーンでは、女川が「斜前屈(しゃぜんくつ)のコツって何?」と聞いたことをきっかけに、ビデオ研究会が始まりました。※斜前屈については、昨日BLUE TOKYOさんが解説してくれていましたので、こちらからどうぞ

あの光景、実は日常茶飯事です。
僕がアニメを見ながら「あ、これは○○年の○○高校のユニフォームだ」ってわかるのもその証拠ですが、選手はめちゃめちゃ演技のビデオを見ます。
昔はよく先生に「俺はビデオテープが擦り切れるほど上手な人の演技を見て研究した」と言われたもんですが、本当にそのくらい見ます。(現代だと、Blu-rayプレーヤーが壊れるまで見た、とかになるのでしょうか笑)

なので、動きを見ただけで「〇〇年の〇〇高校!」ってわかりますし、「〇〇さんのこの動きがカッコいいんだよねぇ」というような会話もよくします。
とにかく演技を見て、真似して、それを自分の演技に活かして…
というのが上手くなるコツなので、あのシーンであったようなビデオ研究会はしょっちゅうやってました。
寮であれば尚更そういうことがしやすいので、「仲間との晩御飯のお供は新体操」というパターンはお決まりでしたね。

5、バランスのつま先の向き

これはもしかしたら僕の考えすぎかもしれませんが…笑

今回のお話では、シロ高の馬淵監督の指導のもと、バランスの練習をしているシーンがありました。

バランスはこのポーズのこと↓

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バランスだけでなく全ての動作においての話なのですが、「つま先は外向き」というのが美しい足元の鉄則です。
足の甲を外側に向けて、脚そしてお尻にしっかりと力を入れることによって美しい脚のライン、そして美しい体の姿勢が出来上がります。

さて、そんな鉄則を理解した後にそのシーンをみると…
ましろの足先が外側を向いているのに対して、双葉の足先は下を向いていることがわかりますか?

少々わかりにくかったので、僕もはっきりとは言えないのですが、僕はそういう風に描かれているように感じました!
足先が下を向くと、膝が曲がりやすくなるので、足のラインが汚くなってしまうのです。
僕はあまり得意ではありませんでしたが、上手な選手はみんな足先が外向きになっています!(バレリーナや女子新体操選手に内股がいないのもそれが理由)
実際の映像を見て比較したりすると面白いかもしれません😊

まとめ

いやー、第4話も楽しかったですね!
今回さらに謎が深まった志田監督についてや、美里が最後のシーンで言ったセリフについてなど、これからの展開が楽しみですね!!

この解説を始めてからたくさんの応援メッセージをいただき、とっても嬉しく思っています!
皆さまいつも本当にありがとうございます✨
本日も右下のハートボタンを押すのを忘れずに!!

ではまた来週!

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井藤 亘(いとう わたる)

🇺🇸フロリダ ディズニーワールド常設ショー
Cirque du Soleil 「Drawn to Life」男子新体操アーティスト🤸‍♀️

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YouTube:WATARUN VLOG

Twitter:@wataru_cirque

Instagram:@wataru_cirque

個人HP:男子新体操/井藤 亘Wataru Ito

・インターハイ団体優勝
・全日本新体操選手権大会団体4連覇
・テレビ東京「年忘れにっぽんの歌」鳥羽一郎コラボ 出演
・BS11「ザ・チーム〜勝利への方程式〜」出演
・TBS「音楽の日」三浦大知コラボ 出演
・Avex主催 「STAR ISLAND」サウジアラビア公演 出演
・中学、高等学校第1種教員免許状
・日本スポーツ協会公認 スポーツリーダー

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