期待どおりの人間
期待通りの人間には、ならない方がよい。
自分ではなくなってしまうからだ。
「期待しているぞ」
その魔法の言葉で自分は存在していいのだと思った。
「期待通りだ」
その言葉に心躍った。
「期待外れだな。」
その言葉を言われないよう必死に頑張った。
しかし「期待」って何??
と考えたとき、
それは、自分自身ではないことに気づいた。
自分でなくても良いと気づいた。
「期待しているぞ」と言った、その人が望んでいる姿。
その像になりきること。
それはもはや自分自身ではない。
さらに厄介なこと。
それは考えることをやめてしまうこと。
その人に必要とされる人間にはなれた。
でも本当になりたかった自分にはなれたのだろうか??
そんなことさえ、考えていなかった。
いや考えることをやめていたのだ。無意識に。
こんなことを今さら気付いて・・・。
良かった。
気づかないまま終わるよりよっぽど良い。
今さらながら、自分探究。
自分になりたいものに、私はなろう。
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