2021年度を振り返る20

非情なる宣告

8月は校務をこなしながら、関係各所に謝罪と9月のオープンスクールに向けての再度のお願いをするために外回りの日々。

日程の都合が合わず、協力できないというところもあったが、様々な方が今後も協力をすると言ってくれた。

全員が倒れるわけにはいかない。私だけはどんなことをしても立ち続けると覚悟を決め、9月のオープンスクール実現に向け動き出した。

７月でプロジェクトは解散してしまったが、若手が提案し、自分が実現可能であることは必ずやろうと心に決め、奮闘した。

車で上級学校との打ち合わせに向かう途中、ふと我に返った。

2020年の3月あの時からずっと走りっぱなしだな。2020年3月初めて式を行うことなく生徒が卒業した。2021年の4月、初めて式を行うことなく、1年の担任となった。その間にリモート授業を覚え、先生方に教える。1年の担任から学科再編へ。初めて卒業を見送ることなく担任を外れる。若い部長としての洗礼。初めて動き出す学科再編へ向けての動き。

結構すごいことをしてきたな・・・。大抵のことは乗り越えられる器になったかな。

そんな私に試練はまたやってくる。

オープンスクール前日の15時・・・・。陽性者発覚により、明日のオープンスクールは中止に・・・。

私の今までの動きが滑稽に思えた。非情なる宣告。また明日から関係各所に頭を下げに行こう。

私が立ち続けている場所は、水も草木すらも生えていない荒野だった。