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代償

去年から教員の仮面を自分からはがしている。

15年付け続けていた、理想の教員像の仮面だが、

自分の理想の教員の姿が変化したため、去年からはがし続けている。

15年という長い歳月、付けていた仮面。

顔にこびりつき、はがすには時間がとてもかかる。

仮面をはがしている最中、あることに気づく。

自分が付けていた仮面は、もう1つあったのだと。

カメレオンの仮面

私が最初に書いた記事だ。


環境ごとに自分の役割を変えていたが、

当然、顔にもカメレオンの仮面が付いていた。

小学5年生からだから、29年付けている仮面。

この仮面のおかげで今まで生きてこれた。

それは紛れもない事実。

そのかわり、大きな代償を背負うこととなる。

人間関係の失敗の少なさ。

当たり障りない「いい人」の自分。

それは人に嫌われない行動に終始注視し、研ぎ澄ましながら生きてきた。

おかげで、カメレオンの仮面を外そうとしている今、人間関係は失敗し続きである。コケ続けている。笑

そのまま付け続け例ればよいと思うかもしれないが、年齢、立場、そして自分の価値観が大きく変わった。

だからカメレオンの仮面を脱ぎ捨てなければという結論に至った。

改めて気付かされる。カメレオンの仮面に守られていたことを。

失敗することって痛い。石橋を叩き、転ばないように細心の注意を払って姿かたちを変えていたカメレオンの自分は、痛みに慣れしていない。

でもこの痛みと傷はきっと自分が次のステージに行くためだと思っている。

そして今の人間関係との痛みは、当たり障りのない自分との卒業と考えている。

29年の仮面を脱ぐのに、どのくらいかかるだろう。

仮面を脱いだ本当の自分はどんな顔なのだろう。本質の自分に気づくための仮面はがしの旅は続く。



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