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妻と同じ会社で働く5つのメリット

私は一時期、妻と同じ会社で働いていました。期間にして約4年間。といっても社内恋愛ではなく、結婚した後自分が勤めている会社に、私の紹介で妻が就職したという、いわば逆輸入パターンです。

このことを知人に話すと、ほぼ間違いなく、

「よく平気だねえ。俺なら絶対やらないなあ」
「奥さんと一緒の会社とか、なんか嫌じゃない?」

というような感想をもらうのですが、私としては全くそのようなことを思わなかったので、今日は同じ会社で働くメリットについて実体験を元に書いてみます。

【目次】
メリット1:共通の友人が増え話が弾む
メリット2:パートナーの飲み会にイメージが持てて安心
メリット3:忙しい状況に共感してもらいやすい
メリット4:休暇が揃いやすい
メリット5:災害時なども近くにいられる可能性が高い

メリット1:共通の友人が増え話が弾む

勤めていた会社が従業員100人くらいの規模感でしかもワンフロアだったので、働き始めて数週間程度で自然と会社の中の人についても互いに共通認識が持てるようになりました。

家庭内での共通の話題があることで、以前よりも会話や人間観がより多角的になったと感じています。妻とは大学のサークルで知り合ったので元々同じコミュニティに所属していたのですが、あくまで1つのコミュニティでしかないので当然偏っていきます。それがコミュニティが増えお互いの他人への解釈・関わり方を見ることで、パートナーの価値観の理解も深まるし人生の選択肢のバリエーションも、共通認識的に増やすことができたんですよね。

違う会社で働いていた時は、あくまで妻の口からしかコミュニティの情報が入手できないので、どれくらいそれが実態に近しいのかわからず、結局ポジショントークであることを前提に聞かざるを得ませんでした。そうするとパートナーの悩みにもあまり真剣に向き合えず、ありきたりなことしか言えないなーというモヤモヤがあったのですが、同じ職場になることでそういう悩みは解消されました。

共通のコミュニティなら休日の趣味など他にも作り方はありますが、仕事は人生の根幹に関わってくるので、それだけ人への理解が深くなります。仕事に対する姿勢などが見えることで、よりパートナーを深く理解できたのはとても良かったです。

メリット2:パートナーの飲み会にイメージが持てて安心

基本的に我々はパートナーが異性と飲みに行ってもとやかくいうことはしません。ベースとしての信頼に加え、そういう隙を互いに見せていないことは理解しあっているからです。

ただ、飲み会だけに限らないんですが、違う職場で働いていた時はやはり上司・同僚などの男性が含まれた飲み会というのは気になってしまう部分がありました。何も妻を疑っているわけではないのですが、男性は酔ってしまうと良からぬ行動に出る人が居るというのは実体験ベースで感じているので・・・。

前職で会社が違った時は、それこそ妻がそういう目にあうのではないか、というのは人の顔が見えないからこそ不安もありました(実際妻に相談されたこともありました)。本来的には大人であれば自衛し、何かあれば然るべき行動に移す、というのが大前提ではありますが、それでも本能的な部分としては気になってしまうんですよね。

この辺は、同じ会社になってからは妻が男性と飲み会に行くということがあっても、それが誰というのが顔が見える形でわかるので、非常に安心感を持てるようになりました。飲み会だけでなく、休日遊びに行くということがあっても、

 全く知らない同僚の男性

ではなく

 私もよく知っている●●さん

というバックグラウンドの共通認識があるだけで、かなり心持ちが変わることを体感しました。え、束縛意識が強すぎるって?いやいや、口にはしない部分なんですよ。でもそこが変わるのです。

メリット3:忙しい状況に共感してもらいやすい

仕事柄、忙しい時期というのはあり、そういう時は夕飯の支度など含めて妻にも多少の影響や負担をかけてしまうことがあります(互いに)。

別に違う会社で働いていた時にそういうことに互いに疑いがあったわけではないのですが、共感があまり持てなかったというのは事実です。例えば妻が休日にイベント出勤している、あるいは私の帰りが遅い・・・、そういったことに対して、互いの業態や職種に実感的な理解がないと、心の中ではどうしても「なんで?おかしいのでは・・・?」という風に感じてしまいます。

しかし、同じ会社になると
「明日休日出勤なんだよね。ビルの停電対応があってさ・・・」
「あーあれね、年1回のやつ。まあでもそのあと代休取れるもんね」
「そーなのー。んじゃ行ってくるわー。」
みたいな感じで、すんなりと共感しあうことができます

仕事が忙しい時も、
「ごめん、明日ちょっと帰りが遅くなりそう。今の案件が・・・」
「あーそれね。なんか●●さんもあれは大変ってぼやいてたわ笑。無理せずにねー」
「ありがとー」
という調子です。

この辺りは業態への頭でなく体感的な理解が必要になってくるので、そういう理解が得られるのはとてもよかったなと感じています。

メリット4:休暇が揃いやすい

これはわかりやすいですかね。年末年始や夏季休暇など、会社の営業日が必然的に一緒になるので、休日は合わせやすくなります。私の会社では有給を全員一緒に年3回取ることで有給取得率を高めていたため、より休日は合わせやすいという状況がありました。

もちろんそれ以外にも有給・代休をとったりということはありましたが、その際も互いの動き方がわかっているので仕事の休みは比較的合わせやすかったので、2人の時間を取るのがとても簡単でした。

メリット5:災害時なども近くにいられる可能性が高い

最後はまあ実体験というより理論上、というだけなのですが、同じフロアにいるので、万一のことがあった時も家族と近くに居られるというのは心強い側面だなと感じていました。

実際に一緒に勤めているときに大規模災害があったわけではないので、それが実際どうなのかわかりませんが、少なくとも家と会社で分断されているよりは安心感があるのでは、という気がしています。生存確率を上げることにはなりませんが、パートナーと一緒にいられることは何より大切だと思っているので、そういう意味ではメリットだなと。

その他の体感や職場ルールなど

上記が主なメリットですが、他に細かいところで言うと、
・奥さんってどんな人なの?といちいち聞かれない
・通勤ルートが同じなので出かけやすい(会社違っててもできるけど)
・忘れ物をしても持ってきもらえる(いつもすみません)
ぐらいですかね。どれも些細ですが。

最後に職場でのルールですが、個人的な要望として会社に上げたのは、

なるべく仕事上では関わらないようにすること

でした。妻と仕事の姿が透けて見え合うのはいいのですが、仕事のパートナーとして妻に向き合うのは、同じ人に対して2重的な接し方をしなければならないような気がしたので、それは避けたいなと思ったのが背景です。

もちろん社内でも極力会話は避け、ちなみに出勤も帰宅も完全に分けていました(同じにするメリットがなかったため)。飲み会などは別でしたが。


以上、妻と職場が同じであることのメリットでした。ずっと同じであった方がいいとか、同じにした方がいいとまでは思いませんが、同じにして見ればみたで色々なメリットがあるので、状況的にそちらに流れうることがあれば必要以上に嫌がらなくても良いと思います。

それでは!

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